送 信 塔 見て歩き
長崎市(稲佐山)

一部、提供画像があります。


長崎 テレビ・FM基幹放送所  2010年5月当方撮影 (左記日付以外に、U様、匿名希望様、F様 などからの提供画像もあります。)

長崎県のテレビ・FM基幹局は、長崎市中心部からは長崎港を挟んで西側の稲佐山(標高 333m)にあります。
(ん、東京タワーと同じ高さです)

山頂の展望台からは、360゜見渡せます。ここから長崎市を見下ろす夜景は、日本3大夜景の一つとされています。
もちろん、日中に訪問しても十分満足できる風景です。なお、日中に訪問の場合は、午後からのほうが逆光にならずに
長崎市街地を眺めることができます。

注・他の2か所は、神戸(摩耶山)と函館(函館山)です。 どこも基幹放送所がある山からの眺めです。

匿名希望様から、2014年7月撮影の画像の提供を受けました。 さらにNHK長崎放送局屋上鉄塔の画像もあります。

U様より、2015年9月撮影の画像が届きました。 F様提供の風景画像もあります。

匿名希望様より、2017年5月撮影のKTN鉄塔からモバキャスアンテナ撤去後の画像が届きました。

ここまでの画像は、下方の各放送所のリンクより各ページへお入りください。
 

さらに、匿名希望様より2023年3月撮影の現状画像と、勤務先有志より2023年6月撮影の夜景画像が届きました。
こちらは、単独ページで紹介します。 下方リンクより、お入りください。



ふもとから。

 


拡大しました。

 


 

 


中腹から撮影。


拡大しました。

 



唐八景公園から見た稲佐山です。

 


拡大しました。


稲佐山の放送所はアナログでは、各社個別に設置(NCCとNIBは共用、FM長崎はKTNに併設)しています。
デジタル化に際してはNHKは単独で自社アナログ設備に併設、民放は4社共同でNCC・NIB共用局舎・鉄塔をデジタル化しました。

これは他では見かけない方法です。通常、山頂などVU基幹局が1か所に集まっている放送所では、各社個別にデジタル化するか、
V局同士が1つにまとまり(通常NHKに一本化)、U局は個別にデジタル化、またはNHKを含む全社共同で局舎・鉄塔を新築しています。

長崎では、そのどれでもなく、NHKは単独で、民放は全社が既存の1本の鉄塔・局舎を共用する方式です。
(NCC&NIB局舎に他社の機器も収容できる余裕があって実現したものと想像します。)

また、共用鉄塔ではパラボラに社名やロゴが表示され、どの社のものか分かり親切です。
こんなにたくさんパラボラが付いていると楽しいですね。

長崎県は山間部が多く、数多くの中継局があります。基幹局のサービスエリアもあまり広くないようです。
(このほか、離島も数多くあることを付け加えておきます。)

2015年10月に、NBCラジオでもFM補完中継局からの放送が始まりました。
NBCでは、アナログテレビ放送終了後、早い時期に鉄塔を撤去していますので、デジタル放送所のゲイン塔にFMアンテナを設置しました。

12月には諫早中継局でもFMが開局予定です。
 



こちらは、反対の北西側から見た稲佐山の鉄塔風景です。 やはり、崖のような場所にあるのですね。
2015年9月撮影 U様提供
 



登山道路の入り口です。 石柱があります。

直下からの鉄塔群です。

 
稲佐山の山頂部は比較的広い平地があります。ただ、駐車場や展望台に面積を取っているため、各社の放送所は隅っこにあります。

一番北側にNBCが送信所を構えています。そのすぐ南にはNHKがあります。また、NBCのすぐ下にはロープウェイ駅もあります。
この位置は山頂部の縁にあたり、道路面より かなり高く、見上げるような形になるため、撮影しにくいです。

NHKを過ぎると道路の傾斜は緩くなります。
KTNの放送所は、NHKの南側の西側斜面にあります。そのため局舎は、道路面より下になります。
ロゴが局舎屋上に設置され、存在をアピールしているようにも見えました。

また、すぐ前は小高くなっており三角点が置かれています。ここが山頂なのかなとも思いました。

 


三角点です。

 

三角点を過ぎると広い平面になり、駐車場、展望台、そしてNCC・NIB共用+民放デジタル放送所があり、山頂部の中心位置です。


展望台と民放デジタル放送所です。(2枚合成)

 


展望台前から撮影。

 


展望台から撮影。

 


訪問当日、山頂へ到着した時は、うす曇で時々日が差す天気でした。午前中の比較的早い時間だったので、東側の市街地を
撮影するには、逆光が弱められ、まずまずのコンディションです。

しかしその後、急に空が暗くなり突然雨が降り出しました。それも、かなり大粒の雨です。
この時点で各基幹局の撮影は、ほぼ終わっていたのですが、一部撮影が残っていたため、天気予報の晴れを信じ、
少し待つことにしました。

待つこと約15分(今回の取材では、雨に降られたのは、この15分間だけでした。)急速に天気が回復し、予報通り快晴になってきました。
そのため、取材済みの基幹局も一部撮り直しました。曇りの間に風景を撮影でき、さらに天候が回復し送信所も明るく写せラッキーでした。


それでは、放送所を個別に紹介します。

 
NHK(アナログ・デジタル)放送所 NBC(アナログ)放送所
 
KTN(アナログ)・FM長崎 放送所
NCC・NIB(アナログ)放送所
民放4社 デジタル放送所
 
2023年3月の様子 (匿名希望様提供) 2023年6月撮影の夜景など

 
モバキャス送信所は、旧アナログKTN放送所に設置されています。(2016年6月末で廃局)

NBC FM補完中継局は、民放デジタル放送所に設置されています。


稲佐山の山頂部には有料の駐車場があります。
8合目あたりにゲート(自動発券清算機)があり、そこから先は有料区間という形になっています。

民放デジタル局舎前に約15台止められるほか、途中の道路沿いにも白線が引かれ、止めることができる個所がありました。
その他、道端に勝手に止められそうな場所もありましたが、いずれにせよゲートの内側は有料です。
(最初の20分無料、以降30分ごとに100円 ← 2023年7月現在)

以前は、山頂部は車両乗り入れ禁止だったらしいですが、何かの事情により有料で開放されたようです。

また、2020年1月末からは、8合目の無料駐車場(400台駐車可能)から山頂まで、スロープカーが運行しています。
無料駐車場から遊歩道もあり、徒歩約15分で山頂です。


山頂展望台からの風景をどうぞ。合成画像です。


東から南にかけての風景です。

 


長崎市街地部分の拡大です。

 


こちらは、U様提供の夜景です。
 



ラジオ放送所のある唐八景方向です。

 


拡大しました。ラジオ塔がうっすらと見えます。
 



稲佐山から見た平和公園です。

平和公園近くの、この画像の中央やや右が爆心地らしいです。

 


その他の写真です。(この3枚はF様提供です。)

  
浦上天主堂です。                        平和の像です。

 


稲佐山のロープウェイ駅舎です。
 


この2枚は、匿名希望様提供の2014年7月撮影のものです。 2枚とも合成画像です。

 

 

放送所データ(アナログ)

放送局名 空中線形式 チャンネル・
周波数
出力
NHK 長崎総合テレビ ST4段 3ch 1KW
NHK 長崎教育テレビ 2L3段4面

1ch

1KW
NBC 長崎放送 ST6段

5ch

1KW
KTN テレビ長崎 6L3段4面

37ch

10KW
NCC 長崎文化放送 6L3段4面

27ch

10KW
NIB 長崎国際テレビ NCCと共用

25ch

10KW
 
NHK−FM 総合テレビと共用

84.5MHz

500W
FM長崎 2L2段4面

79.5MHz

1KW
NBC FM補完中継局

92.6MHz

1KW

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


放送所データ(デジタル)

放送局名 空中線形式 チャンネル(リモコン) 出力
NHK 長崎総合テレビ 4L4段4面

15ch  (1)

1KW
NBC 長崎教育テレビ 総合と共用

13ch  (2)

1KW
NBC 長崎放送

14ch  (3)

1KW
KTN テレビ長崎

20ch  (8)

1KW
NCC 長崎文化放送

19ch  (5)

1KW
NIB 長崎国際テレビ

18ch  (4)

1KW

モバキャス長崎送信所  214.714286MHz  5KW (2016年6月末で廃局)


F様、匿名希望様、U様、その他有志の方より画像の提供をいただきました。ありがとうございました。


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