送 信 塔 見て歩き
熊本県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。
肥後小国テレビ・FM中継局 2020年1月撮影
肥後小国中継局は、熊本県の北東部小国町をエリアとする中継局です。
中継局は、街の中心部からは、北西方向に約3.5km離れた、デジタルテレビは鈴ヶ岳に、FMは高巣山に設置されています。
一見、双方は離れた場所のように感じますが、距離は約500mほど、途中までは同じ道です。
現在のデジタルテレビ中継局の場所には、アナログ時代には、TKU・KKT・KABの各アナログテレビ中継局がありました。
また、FM中継局の場所には、NHKとRKKのアナログテレビ中継局がありました。
ふもとから見たデジタル中継局の遠景です。
尾根の部分を拡大しました。
それではここで、かつてのアナログ中継局の説明です。
中継局はNHKとRKKが1964年1月開局で、TKUが1969年11月、KKTが1982年5月、
KABが1989年10月に
それぞれ開局しています。
KKTとKABが共用以外、各社単独で中継局を設置しています。また、NHKにはNHK−FMが、RKKにはFM熊本が、
そして、TKUにはコミュニティFMのFM小国が同居しています。
(アナログ時代の中継局名は、民放は単に小国としていたようですが、デジタルでは全局
肥後小国と名乗っています。)
NHKとRKKは1960年代の開局と云うことでVHF送信です。また、当中継局では、基幹局がUHFのTKUもVHF送信です。
送信アンテナの形式はVHF4波は、それぞれ個別の3素子八木1段3面(垂直偏波)、KKTとKABは共用4L1段3面です。
(NHKはGが上段)
受信は、NHKは送信点で2波4mグリッドパラボラにて阿蘇北中継局受け。また、予備にGが約950m離れた地点で
10素子八木2列にて金峰山受け、Eも約350m離れた地点で8素子八木2列にて金峰山受けです。
RKKは送信点で2.4mグリッドパラボラにて阿蘇北中継局受け、予備に約1.5km離れた地点で12素子八木2列にて
金峰山受けです。
TKUは送信点で1.8mグリッドパラボラにて阿蘇北中継局受け(1992年3月までは予備に金峰山も受けていました。)
KKTとKABは約100m離れた地点で2社共用2.4mグリッドパラボラにて阿蘇北中継局受けです。
また、NHK−FMは1969年10月、FM熊本は1992年10月の開局です。
それぞれの中継局を個別に紹介します。
デジタルテレビ中継局 | NHK−FM ・ FM熊本 | エフエム小国 |
テレビとFMの各中継局への分岐点です。 |
FM中継局への保守道です。 |
左へ行くとデジタルテレビ中継局、右へ行くとFM中継局です。
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | RKK | TKU | KKT | KAB |
チャンネル | 6ch | 10ch | 4ch | 8ch | 31ch | 23ch |
出力 | 10W | 10W | 10W | 10W | 10W | 10W |
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
NHK−FM 83.9MHz 10W
FM熊本 80.4MHz 10W
FM小国 76.5MHz 20W
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | RKK | TKU | KKT | KAB |
チャンネル | 14ch | 13ch | 15ch | 18ch | 20ch | 21ch |
リモコン | 1 | 2 | 3 | 8 | 4 | 5 |
出力 | 各局とも | 1W |
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