送 信 塔 見て歩き
港区 芝公園


東京タワー 東京都 FM基幹放送所 (芝放送所) FM東京 ・ インターFM ・ I−dio

東京スカイツリーの開業により、現在ここから送信しているのは「FM東京 ・ インターFM ・ i−dio」の3局のみです。

なお、「NHKテレビ・日本テレビ・TBSテレビ・テレビ朝日・フジテレビ・テレビ東京」と「NHK−FM」は、予備送信所として機能しています。
放送大学は廃局になっています。J−WAVEの予備送信所は東京タワーにはありません。


  
2003年9月 六本木ヒルズより  2006年5月 首都高速より
東京タワーといえば、観光スポットか、展望台と思っている人も多いのでは?。

確かに今は、テレビ電波を発射しておらず地味な存在ですが、東京スカイツリーが、

開業する前までは、関東一円にテレビとFMの電波を届けている、いわば日本の

電波塔の中心的な存在でした。

今は一部のFM局などの送信のみですが、テレビの予備施設や、中継波の送受信、

各種業務無線設備も数多く設置されており、まだまだ現役です。

 

 

 


       
有名ポイントの三田からの画像です。   すぐ横を通る、首都高速から撮影。50周年とWBC優勝記念の
この2枚は、2009年3月撮影。      ライトアップ中でした。(走行中につき、ブレています。)


2002年8月 塗装工事中のため   2007年2月 東京ディズニーランド   2006年3月撮影
覆いがかかっています。        立体駐車場より。左は、六本木ヒルズと
フジテレビ本社上層階より       霞ヶ関ビル、後ろは、雲取山?。
 

2002年4月

1981年2月

1981年2月
                          
1981年の写真は、白黒なのではっきりしませんが、大展望台は、昔は赤かったような気がします。

 


1977年8月 撮影 (2枚合成です。)

 

  
2006年3月撮影


1983年撮影
大展望台が赤い写真を発見しました。

こちらは、特別展望台周辺の拡大です。

この当時は、デジタルアンテナは、
もちろんMXテレビも放送大学の
アンテナもありません。

1981年2月撮影



こちらは、2000年ごろ撮影?

 


こちらは、1984年ごろに新宿高層ビルから撮影した港区方向です。
右寄りに「東京タワー」、左寄りには「TBS鉄塔」が写っています。


北東角の鉄塔根元に「カラフト犬の記念像」と「東京タワーのプレート」があります。

注 ・ カラフト犬の銅像は2013年に撤去されました。その後の様子は2013年撮影のページをご覧ください。


この東京タワーは、「株式会社 東京タワー」が経営する民間の施設です。

2018年12月23日に開業60周年を迎えたのを機に、会社の名前を「日本電波塔 株式会社」から愛称そのままの「東京タワー」に変更しました。

観光施設としての案内は、 東京タワーの公式ホームページへどうぞ。


前置きが長くなりましたか、ここからが本題です。東京タワーを送信塔として考察します。

取材を重ねるうちに、どんどんページが伸びていきましたので、区切りのいいところで分割しました。

撮影日付が前後している箇所があるかもしれませんが、ご了解ください。

 

2002年〜2009年撮影

基本的なアンテナ説明はこちらから。
デジタルテレビアンテナの工事中の様子もご覧いただけます。

 

2010年撮影

大展望台から特別展望台へ行くエレベーター内から撮影したFMアンテナなどです。

 

2011年〜2012年撮影

2011年3月11日の「東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)」で先端部のスーパーターンアンテナが途中で
曲がりました。その曲がった状況と、翌2012年春から行われているアンテナ撤去とTFMの新アンテナ取り付けの様子です。

 

2013年7月撮影

TFMの新アンテナとアナログアンテナ撤去後の様子です。

 

2015年10月撮影

インターFMの周波数が変更されました。また、V−Lowマルチメディア放送の試験電波が発射されており、
アンテナに変更があるかの確認です。

 

2019年7月撮影

東京タワーでは、地上波によるスーパーハイビジョン放送の実現に向け、地上放送高度化方式の開発と
大規模野外実験による検証が行われています。その実験アンテナの様子です。
Inter FM の旧周波数アンテナが取り外されています。


東京タワー大展望台行きエレベーター前の案内板です。


2002年4月 撮影


こちらは、1977年当時の同じ場所の案内板です。
5階の送信所が、正確に書かれています。


      
こちらは、1977年8月撮影の特別展望台行きエレベーター上り口階段途中にあったドアの
表示です。


テレビ朝日は、社名変更(同年4月)直後につきNETテレビが上書きされています。
この奥の部屋が何なのかは不明です。またNTV・TBS・TXがないのと、LFがあるのは
なぜでしょうか。(そういえば昔(当時)、LFの中継アンテナが
あったことと関係するのかもしれません。また、NTVなど3社は、東京タワー後発組ですね。)

 


放送所データ

データは、アナログ放送終了時点(2011年7月)のものです。
その後、アンテナ撤去や放送所移転、アンテナ設置場所の変更、周波数の変更などがあり、現状とは異なります。

 アナログ

 

チャンネル

アンテナ形式

アンテナの海抜高 (m)
テレビ NHK総合

 1ch

ST6段  340.2
  NHK教育

 3ch

総合テレビと共用  340.2
  日本テレビ

 4ch

2D8段4面  291.6
TBSテレビ

 6ch

2D8段4面  291.6
  フジテレビ

 8ch

2D8段4面  305.3
  テレビ朝日

10ch

2D8段4面  319.1
  テレビ東京

12ch

2D8段4面  278.3
  東京メトロポリタンテレビ

14ch

3素子2L2段15面 256.6
  放送大学テレビ

16ch

2D8段4面  278.2
 
出力(映像) V各局と放送大学は50KW

MXテレビは

10KW
 

周波数

アンテナ形式

アンテナの海抜高 (m)

FM放送 NHK−FM 82.5MHz SG8段4面  222.1
FM東京(TOKYO FM) 80.0MHz NHKと共用  222.1
J−WAVE 81.3MHz NHKと共用  222.1
放送大学FM 77.1MHz 2L4段4面  189.7
インターFM 76.1MHz 2L1段4面  165.0
出力 すべての局  10KW

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
また、FM放送のうちNHK−FMとJ−WAVEは、2012年4月23日に、基幹放送所を東京タワーから東京スカイツリーに移動しました。

TOKYO FMは、(株)東京タワーが、同社の大株主であるという事情から、引き続き東京タワーからの送信です。

TOKYO FMでは、東京スカイツリーへ移転するNHK−FMとJ−WAVEとは、サービスエリアが劣るなどの理由から、役目を終えた
NHKのアナログテレビアンテナを譲り受け、先端部からの送信に切り替えることにより、不利な条件をカバーする計画になっていました。
しかしながら、東日本大震災で当のアンテナが曲がってしまったため、急遽新アンテナを設置することになりました。そのため、当初の
予定(2012年1月)より大幅に遅れ、2013年2月11日からの放送開始になりました。

この新アンテナは、2013年撮影以降のページで紹介しています。

TFMの新アンテナは「スーパーターンスタイルアンテナ6段4面+2L双ループアンテナ2段4面(北方向のみ1段)」という、
2種類のアンテナを組み合わせた珍しい形式です。

インターFMと放送大学FMは引き続き、東京タワーからの送信です。(放送大学FMはその後廃局になりました。)

インターFMでは、開局以来 76.1MHzで放送していましたが、2015年6月30日より周波数89.7MHzで放送を開始しました。
(同時にアンテナ高さも上がりました。) 4か月のサイマル放送期間を経て、旧周波数は同年10月31日をもって停波しました。
2019年7月の訪問では、旧周波数のアンテナは取り外し済みでした。


地上デジタル放送 チャンネル リモコン
NHK総合 27ch
NHK教育 26ch
日本テレビ 25ch
TBSテレビ 22ch
フジテレビ 21ch
テレビ朝日 24ch
テレビ東京 23ch
東京メトロポリタンテレビ 20ch
放送大学テレビ 28ch 12  

出力 10KW  ただし、MXと放送大学は、3KW  アンテナ形式 ・ 3素子型2L2段15面 2系統

デジタルアンテナは、MXテレビを除き、共同使用です。(2チャンネルずつ共用)
MXテレビは、自社のアナログと共用。(MXは、東京スカイツリーからは16chでの放送です。)


当初の予定では、デジタルテレビ放送は2013年1月ごろに東京スカイツリーへ基幹放送所が移転する予定でした。
また、チャンネル変更を伴うMXは4月ごろまでスカイツリーとのサイマル放送の予定でした。

しかし、スカイツリーへ切り替えることで、広く電波障害が発生することが分かり、その対策などのため遅れ、
結局MXテレビは徐々に減力し2013年5月12日に東京タワーからの送信を停止しました。
他の各社は同年5月31日に東京スカイツリーからの送信に切り替えました。

なお、放送大学は、スカイツリーへは移転せず、引き続き東京タワーから送信しています。(その後、廃局になりました。)
また、東京タワーは東京スカイツリーから送信できない場合に備えて予備送信所として存続しています。
(NHK−FMを含む。2010年9月27日利用契約締結)

MXテレビのサイマル放送期間が長引いた理由については、広域各社の電波障害と関係あるのかは未確認です。


放送大学では、2018年9月30日をもって地上波(デジタルテレビ放送・FM放送)の放送を終了しました。
(BSデジタルテレビ放送に一本化されました。)


東京に本社を置く民放のうち、日本テレビはNTV、東京放送は会社名自体がTBSテレビとなり、略称がありますが、他の局には
適当な略称がありません。当Webサイトでは、コールサイン(JOxx−TVというやつです。今は後ろはDTVです。)から、フジテレビをCX、
テレビ朝日をEX、テレビ東京をTX、メトロポリタンテレビをMXと表示しています。(ちなみに、同じ法則では、日本テレビはAX、
TBSはRX → ラ・テ分社前はKRでした。NHK東京はAKでしょうか?。東京民放は、すべて末尾がXでそろっています。末尾Xは
大都市のテレビ局に多いです。)


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