送 信 塔 見て歩き
港区 芝公園


東京タワー (芝放送所)

2013年7月に、ようやくTFMの新アンテナを見てきました。
しかし、新たな工事が始まっており、一部シートが掛かりハッキリ見えず残念でした。
東京タワーでは、約5年ごとに再塗装を行っており、前回は2007年でしたので、次の塗装工事が始まったのかもしれません。

また、天気は良かったのですが、遠くが少し霞んでいました。


まずは全景から。

 

特別展望台から上の様子と先端部の取り替えられたTFMの新アンテナです。

 

先端部の6段スーパーターンです。(NHK時代と同じです。) NHK時代と比較すると、柱が角柱になりました。
丸いと地震で揺れるとまた折れるのを心配したのかもしれません。四角になったためか、以前とスーパーターンの向きが異なるようです。

 


2003年撮影

今回(2013年)撮影

赤羽橋から撮影したスーパーターンの向きの比較画像です。角柱は塔全体の向きに合わせて固定されたのだと思います。
その面に対してスーパーターンが直角に取り付けられたものと思います。以前と比べ45゜ほど素子の向きが変わっています。

NHK時代のスーパーターンの向きには意味があったのでしょうか、それとも設置した時に、たまたまその向きで固定されたのでしょうか。
スーパーターンは無指向性ですので、あまり意味のない考察かもしれませんが・・・。気にはなります。

どちらも、赤羽橋からきれいに見えてよかったです。(ここまで拡大する人もいないでしょうが・・・。)

 

6段スーパーターンの下には、2段双ループ(北面だけ1段)があります。TFMでは、2種類のアンテナから、より強く送信しているようです。
北方向だけ1段とは、どんな指向性なのでしょうか。東京都は東西に長く、東京タワーはその東寄りにあるので西だけ2段であれば分かりますが・・・。
北方向には80.0MHzに近い局があるのでしょうか。すぐに思いつくのは0.5MHz離れたNACK−5ですが・・・。

 

シートで覆われていて、スッキリしていませんが、民放アンテナが取り付けられていたゲイン塔の柱が見えています。いわゆるトラス柱と云うやつですね。
シートが無いとスカスカでしょうね。 その中を黒いケーブルが通っています。TFMのものでしょう。 ここには何も取り付けられないのでしょうか。もったいない空間です。
右の画像は、上にある櫓です。

 


中間部です。一部シートで覆われています。

デジタルアンテナ部分です。

左記画像の下の部分を拡大しました。

デジタルアンテナの下に小屋があります。この小屋は以前からありますが、窓があることに初めて気付きました。人が入って操作することでもあるのでしょうか。


続いて、タワー足元のビルを観察します。GPSアンテナやモニターアンテナは引き続き確認できます。(画像は省略)

今回の新発見は、タワービル屋上北東角の2本の八木アンテナです。向きから見てスカイツリー波を受けているようです。また形状からUHFとFMのようです。

当方、この時初めて気付きました。東京タワーは地デジだけでなくFMも予備施設として機能していることを・・・。
(総務省の無線局免許情報で確認すると、港区にNHK−FMの記載がありました。地デジの予備アンテナばかりに気を取られ、
赤坂プリンスが解体されたのにFMの予備アンテナのことを気に留めていませんでした。)

なお、TFMとJ−WAVEの予備アンテナは、これまで通り、それぞれの本社屋上と思われます。(無線局免許情報の記載にも変化はありません。)

これが、その八木アンテナです。
通常のアンテナよりも丈夫そうなので、スカイツリーの電波が切れた場合には即座に対応するためのものかもしれません。(未確認です。)

 


さて今回は、ネタが少ないので放送以外の話題も載せます。

タワー北東側の脚元にカラフト犬の銅像がありましたが、撤去され花壇になっていました。イヌたちはどこへ行ったのでしょうか。


2007年に訪問した時に撮影していました。

 

 

今回訪問すると・・・

ネット上を調べていると、この銅像は東京タワーが完成した翌年に日本動物愛護協会が建てたということです。
ということは、所有者は愛護協会と云うことですね。また、イヌたちと東京タワーとは直接の関係はなく、ただ場所を愛護協会に無償で提供していただけのようです。

このイヌたちを撤去する際に、ひと騒動あったようです。

イヌの移動の件は、昨年8月に愛護協会に伝えてあり、東京タワーのリニューアル工事の都合で先に撤去した場合でも、移転先が決まるまでは東京タワー内で
保管するので、愛護協会で早めに移転先を見つけて欲しいということだったらしいです。

そして、この移動の件は、撤去予定直前の5月に一部で報道され公になりましたが、記事が不正確で騒ぎになったようです。

前記の通り東京タワーリニューアルのため、移転自体は前から決まっていたことのようですが、それを「邪魔だから所有者の責任ですぐに移動せよ → しかし
移転先が見つからず、費用も無い → それならば解体(破壊)もやむを得ない」と東京タワーを運営する日本電波塔社が思っていると世間に受け取られたようです。
(当方も、元記事を全文読みましたが、そのように受け取れる書き方でした。)

その後、移転先は立川市の国立極地研究所に決定したようです。

ただ今回の件、どう善意に解釈しても、日本電波塔社にとっては、カラフト犬の銅像は要らないと言っているのにかわりありません。
そうでなければ、リニューアル後、元の場所あるいは敷地内の別の場所へ移動する案が出たはずです。
証明することはできませんが、多少なりとも東京タワーの集客に役に立っていたと思いますが・・・。(多分、記事を書いた記者さんもこの点を言いたかったものと
思います。)

日本電波塔社は、もう少し上手な理由付けが、記者さんは、もう少し分かりやすい書き方が、できなかったものでしょうか。

日本電波塔社が、どうしてもカラフト犬を撤去したい裏事情があったのかは分かりませんが・・・。

 


上記、花壇の裏面に、東京タワーのトップページに掲載したものとは違う表示の銘板がありました。こちらが正式な東京タワーの表札と思われます。

 


それともう一つ、今回新しいカメラを買ったので、テストもしてみました。参考にどうぞ。

富士のSL1000という機種です。少しレンズが暗いですが、当方の使い方(明るい野外)では、問題になりません。対象も動きのないものですし・・・。

増上寺の境内から、手持ちでの撮影です。

まずは、一番引いた24mmでの撮影です。 オリジナル画像(4608 x 3456)を
そのまま 480 x 360 に縮小したものです。

こちらは、オリジナル画像から東京タワーの上部を 360 x 480 で切り取った
原板サイズです。
やはり 24mmですとぼやけて、スーパーターンの素子までは見えませんね。 
でも、ここまで拡大できる画素を持っています。

 


次に最高倍率50倍の 1200mm での撮影です。 上記と同じ位置からです。
オリジナル画像をそのまま 480 x 360 に縮小したものです。東京タワーの
先端部分をここまで拡大できます。 

さらに、オリジナル画像から東京タワーの先端部分を 360 x 480 で
切り取った原板サイズです。航空障害灯がここまで大きく写せます。

手持ちだからか、50倍サイズの拡大は何かアマい感じです。(ブレなのか、ピンボケなのか、天候なのか、レンズの仕様なのかは分かりません。)
数百メートル先が、すこし霞んでいる天候でした。
なお、当機種はピントはオートのみのようで、自分では合わせられません。 また、かなり強力な手ブレ補正機能があるようですが、やはり1200mmでの撮影には、
三脚を用意したほうがよいと思われます。

しかし、同じ写真を撮るのにフィルム一眼レフですと 望遠 250mm でも三脚を立てた重装備だったことを思えば、便利になったものだと、つくづく感じます。
1200mm を手持ちで撮れるなんて、フィルム一眼レフを知っている者にとっては信じられません。
なお、デジタル一眼レフは使ったことがないので使い勝手や画質は分かりません。(当方には、そこまでの必要性はないので、今後も買うことはないと思います。)

 


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