送 信 塔 見て歩き
富山県 ・ 中継局
宇奈月テレビ中継局 2004年6月、2007年5月、6月、7月、8月、2009年8月撮影
宇奈月中継局は、宇奈月温泉へ行く途中、黒部市宇奈月庁舎近くの山の尾根にあります。
2004年に、山頂近くまで行きましたが、その先の道が分からず、局舎までたどり着けませんでした。
今回(2007年5月)に、登山道を見つけ訪問してきました。
また、FM中継局は、テレビ中継局に併設ではなく、500mぐらい離れた別の尾根にあることが分かり、6月に再訪問してきました。
(FM中継局は別ページをご覧ください。)
地デジ中継局も、8月に完成しました。5月から4回訪問しています。
完成したデジタル中継局は、こちらから。
はじめに、中継局の説明です。
開局は、NHKとKNBが1964年7月、BBTが1969年12月、TUTが1990年10月です。KNBとBBTは共用ですが、NHKと
TUTは単独で設置しています。
送信アンテナは、中継局ごとに全局共用で4L1段1面+4L2段1面+1.8mプレートパラボラの組み合わせです。
(プレートパラボラは、宇奈月大原中継局への伝送のためのものです。)
受信は、NHKは個別の8素子八木2列、KNBは5素子八木2列、BBTは2タイプの90CR、TUTは90CRにて、全局富山基幹局
受けです。
なお、NHK−Gは、いつからかは未確認ですが、受信局を変更し、富山基幹局に併設されている新川中継局を受けているようです。
(新川中継局開局は2001年4月です。)
内山付近から撮影。これのみ2004年6月撮影。 2007年5月訪問時には工事中でした。
東側からになります。
尾根の上方から。資材運搬用の器具も見えます。 拡大しました。 この2枚は、6月撮影。
西側から撮影。 尾根の南側から撮影。 この2枚は、5月撮影。
宇奈月中継局でも、2007年10月から地上デジタル放送を開始するとの情報を受け、デジタルアンテナが設置されていないか、
とりあえず、ふもとから確認するために出掛けました。下から見る限り変化はありませんでした。
そこで、もっと近寄って確認するため、前回訪問した地点まで行きますと、ロープウェー状の運搬器具が設置され、工事中でした。
工事用の登山道も確保され、簡単に中継局へ行くことができました。
(前回あきらめた地点から、藪へ入り、踏み跡を登れば、すぐに中継局だったことが判明しました。)
中継局まで行きますと、まだ工事の準備段階で、重機などはありましたが、穴を掘ったり、何かを建てている状態ではありませんでした。
というわけで、今回(2007年5月)直接訪問できたことで、デジタル化に掛かる前の状態を写真に納めることができました。
なお、工事中につき、立ち入れない場所もあり、撮影は限られた位置からのみ行いましたので、撮れなかった部分があったかもしれません。
NHK中継局
NHK中継局は、登ってきた方向からは、一番奥にありました。
鉄塔の全景です。 別角度から。 アンテナ部です。
局舎です。 表札です。
中間部にパラボラ(1.8m)があります。 別角度から。 鉄塔の銘板です。総合と教育は
開局に1年の差があるようです??。資料では同日開局です。
受信アンテナです。 鉄塔にも受信アンテナがあります。
UHF受信アンテナがありますので、NHK総合テレビは、基幹局と同じ場所にある新川中継局(62ch)を親局としているようです?。
(VHFローバンドアンテナもありますので、併用と思われます。)
また、パラボラは、この先の「宇奈月大原中継局」向けの送信アンテナです。 放送波と同じ周波数での送信です。
(パラボラについては、他社も同様です。)
地中に光ケーブルが埋まっているようです。 すぐ横に、もう一つ建物がありました。
何に使用しているのでしょうか?。 1995年までの使われていた旧局舎かもしれません。
以下は、6月上旬に撮影した地デジ中継局工事の途中経過と、前回訪問時には工事中で撮れなかった位置がありましたので写真を追加します。
地デジ工事に関しては、NHK局舎の横で、なにやら基礎工事中でした。
また、TUT局舎横に鉄塔が建つのか、コンクリート基礎が仕上がっていました。
全景です。 パラボラを拡大しました。
NHK局舎横で基礎工事中です。ここに、デジタル局舎が建つのでしょうか?。
資材運搬用の足場です。NHK局舎横まで こちらは、TUT局舎横にできた鉄塔用(?)基礎です。
続いています。
局舎(?)基礎工事の場所と鉄塔用(?)基礎とは、20m以上も離れていますが、どちらも地デジの
設備なのでしょうか。また、疑問がでてきました。(この結果は、8月の訪問記を参照ください。)
KNB,BBT共用中継局
KNB&BBT局舎は、登ってきた方向からは、最初にありました。
全景です。左のアンテナは、TUT。 鉄塔の全景です。
局舎です。 アンテナ部です。 拡大しました。
送信アンテナの指向性は、他社も同じですが、北方向に2段、東方向はチルトが掛かった1段です。
先端の90CRは、BBTの呉羽受け受信アンテナです。5素子2列八木は、KNBの呉羽受け受信アンテナ。
突き出した棒状のものは?。
大原向け1.8mパラボラ。
以下は、6月撮影です。
局舎を前回とは、別角度で。 前回、アップを撮り忘れていた表札です。
見上げてみました。
TUT中継局
TUT中継局は、両社の間にありました。
鉄塔です。 局舎です。高床式です。 鉄塔を北側から。
アンテナ部の拡大です。 パラボラ部の拡大です。
先端は、呉羽受信アンテナ。
以下は、6月撮影です。
局舎です。手前に鉄塔用基礎。 アンテナ部を2枚。
前回、扉が開いていて、撮れなかった 大原向け1.8mパラボラです。
表札です。
ところで、前回訪問時に光ケーブルの杭があったのは確認していましたが、それほど気にしていませんでした。
今回、この杭をたどると、途中に通信用の文字があるマンホールがあり、さらに西方向の尾根に向かって、杭が続いていましたが
茂みが深く、途中までで追跡を断念しました。
これが、そのマンホールです。 途中の林道から、パラボラが見えました。
拡大しました。林道からピンポイントで、木立の切れ目から見えました。
多分、地デジ受信用TTLではないかと思います。(現場まで行き確認すると、誤りと分かりました。)
上記の光ケーブルで連絡でしょうか(?)。
2007年7月に、このパラボラ直下まで行き、何なのか確認してきました。
全景です。 見上げてみました。
基礎部分です。コンクリートが古いです。 すぐ近くにも、杭があります。
地デジ用ではないようです。 NHKのものには間違いないようです。
銘板を拡大しました。これを読み取ると、 パラボラの向く富山方向です。
2003年8(?)月製で、受信周波数が764〜770MHzですので、62chの呉羽・新川中継局受信用と判明しました。
中継局の送信鉄塔にもUHFリングアンテナがありますので、受信状態の改善のために標高の高い位置に
受信ポイントを移動したようです。
FM中継局近くから見た、テレビ中継局と風景です。
2007年6月撮影
NHK62ch受信ポイントは、この撮影位置よりもう少し上です。
ところで、宇奈月中継局も8月上旬から試験放送が始まるというので、工事がどこまで進んだか、7月下旬に
見てきました。まだ工事中でしたが、鉄塔が増えています。5月との比較写真をどうぞ。
(一部、8月撮影のものに差替えてあります。)
5月撮影。
8月撮影。
左から「NHKアナログ NHKデジタル TUTアナログ 民放3局デジタル KNB&BBTアナログ」です。
6月撮影 |
7月撮影。 民放の鉄塔で作業中です。 |
写真を見比べると、鉄塔が2本増えています。NHKと民放は、別々のようです。
なお、当日も工事中でした。また、途中から雨が強く降ってきたので、取材を断念し、中継局近くまでは行きませんでした。
そのため、新局舎ができたのか、鉄塔のみ新築で既設局舎利用なのかは、未確認です。
遠くから見るかぎり、中継方法は各局ともTTLではなく、放送波受信のようです。
8月9日に試験放送が始まりました。中継局も完成したと思われますが、お盆休みは、別方面へ出掛けていたため、
訪問が月末になってしまいました。
西側ふもとから見た、山の風景です。テレビ中継局は、左から最初の高い部分です。
FM中継局近くから撮影。
全景です。足場等は、すべて撤去されていました。 東側(反対側)のふもとからの撮影です。
FM中継局付近からの拡大です。 完成したデジタル中継局は、こちらから。
2009年8月に通りすがりに、念のため遠方から宇奈月テレビ中継局を撮影したところ、何か新たな鉄塔が
建っていることが、分かりました。携帯電話の基地局のようですが未確認です。
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | KNB | BBT | TUT | |
チャンネル | 40ch | 42ch | 36ch | 38ch | 44ch | |
出力 | 各局とも | 10W |
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | KNB | BBT | TUT | |
チャンネル | 48ch | 49ch | 46ch | 50ch | 51ch | |
リモコン | 3 | 2 | 1 | 8 | 6 | |
出力 | 各局とも | 1W |
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