送 信 塔 見て歩き
富山県 ・ 中継局
高岡二上テレビ中継局 2008年7月、2008年8月、2009年6月、7月、2013年10月撮影
アナログのみの以前の様子はこちらから
高岡二上局は、二上山系の大師ヶ岳にあります。大田・島尾方面向けの中継局です。
この中継局は、アナログは、「NHK&TUT」と「KNB&BBT」の2つの局舎、デジタルは、「NHK単独」と「民放3社」の2つの局舎、
合計4つの局舎・鉄塔から構成されています。
高岡二上中継局は、2008年10月に地デジ中継局が開局予定です。7月15日には予備免許が交付されました。
また、8月1日に試験電波を発射し、翌2日から試験放送も開始されました。
県内でも、地デジ中継局が次々と開局し、2009年度は、4局開局予定です。
その中でNHKは、氷見と氷見論田中継局へは、この高岡二上中継局経由で電波を送るようです。
2009年6月と7月にTTLパラボラの工事の様子を見てきました。下方をご覧ください。
アナログ終了後の2013年10月に約4年ぶりに直接訪問してきました。このページの一番下をご覧ください。
2008年7月撮影。 2006年9月撮影の比較写真です。
両方の写真を見比べると、まず、左側の鉄塔の間に1本鉄塔が増えています。予備免許の概要から判断するとNHKと民放は、
別々に中継局を整備するようですので、これは、NHKの鉄塔と思われます。
また、一番右の鉄塔は、以前TUTのアナログ鉄塔でしたが、アナアナ変更に伴い、使用を休止していたものを再利用したようです。
足場を補強してあるように見えます。
また、左側のNHKデジタル鉄塔のパラボラは、TTLのようです。右側の民放デジタル鉄塔のパラボラは、放送波受信と思われます。
こちらは、近くの「鉢伏山」山頂からの撮影です。 こちらは、「城山」山頂からの撮影です。
自然歩道途中の休憩所から撮影。
上・2003年10月撮影 下・2008年8月撮影 どちらも2枚合成
山頂部の樹木を切り倒し、NHKデジタル局舎とアンテナ鉄塔を建設しました。
その他のデジタル化前との比較写真をどうぞ
2003年10月 2008年8月
自然歩道とは反対側から延びる林道です。奥が山頂方向。工事のため幅が広がっています。
2003年10月 2004年9月 2008年8月
上記写真の続きの山頂部です。アナアナ変更時にも広げてあるようです。
2004年6月 2008年8月
2004年9月 2008年8月
現在の民放デジタル局舎(旧TUTアナログ局舎)の回りは、工事のためか、きれいになっています。
それでは、デジタル設備を見ます。
林道側から見た全景です。 2枚合成。
NHK中継局(アナログは、TUT共用)
山頂展望台前から見た新旧局舎です。 自然歩道側から。
デジタル局舎(左)とアナログ局舎(右)です。 デジタル(左)とアナログ(右)アンテナ
デジタル局舎の表札です。 デジタル鉄塔の銘板です。
特にデジタルとは、書いてありません。これからは、この形式でいくのでしょうか?。
アナログ局舎です。 デジタル鉄塔の基礎です。
デジタル局舎の回りをフェンスで囲むらしく、基礎杭と資材があります。
まだ、中継局は未完成のようです。
デジタルアンテナです。 さらに拡大しました。
富山基幹局向きTTL受信パラボラです。 別角度から デジタルとアナログのアンテナです。
途中の展望台から。
GPSもあります。 TTLパラボラの銘板です。7GHz帯です。
こちらは、2008年7月撮影のNHK富山基幹局の 鉄塔です。 アナログ鉄塔の中間部に西向きのパラボラが新設 この新設パラボラについては、富山基幹局のNHKの
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民放3社(KNB、BBT、TUT)デジタル中継局
民放3社のデジタル中継局は、アナアナ変更の前までTUT中継局として使われていた局舎と鉄塔を再利用して設置されています。
全景です。 局舎です。以前あったTUTの表札はありません。
その代わり、下段コンクリート部の扉に小さく各社の表示がありました。
見上げてみました。 デジタルアンテナです。
途中の展望台から撮影。 パラボラです。こちらは、放送波受信と思われます。 GPSです。1つだけです。
鉄塔の基礎部です。コンクリを打ち直してあります。また、鉄塔の中間部にパラボラを付けたため、
ぐらつかないように支柱の支え位置を上げたようです。画像は、以前の支え跡です。
モニター用ループアンテナもあります。
現在のKNB&BBTのアナログ設備です。以前と変化は無いようでした。
ところで、二上中継局のある大師ヶ岳山頂の展望台で、ワンセグ受信を試みたところ、県内局以外は、新潟の
TeNYとUXが受信できました。他の新潟局は、プリセットできませんでした。 (2008年8月の様子です。)
TeNY UX(NT21)
以下は、2009年6月の撮影です。
ところで、高岡二上中継局のNHKデジタルについては、親局受けにTTLが使用されており、この先の氷見と
氷見論田中継局への伝送も考慮しているのかなと思っていました。2009年6月に中継局の様子を見てきた
ところ、予想通り西向きに2つのパラボラアンテナが設置され、工事中でした。
途中の休憩ポイントからの遠景です。 NHKデジタル鉄塔に2基のパラボラが新設。
見上げてみました。 拡大です。微妙に方向が異なります。
多分、上が氷見論田向き、下が氷見向きと思われます。
雑草の陰に隠れて、三角点を見逃していました。展望台のすぐ横にあります。
以下は、2009年7月撮影のものです。
前回、6月訪問時には工事中で、よい写真が撮れませんでしたので、7月に再訪問しました。工事は、終わっているようでした。
展望台から見た、局舎の全景です。 2枚合成
東側から見た全景です。 2枚合成
NHKのデジタル設備にフェンスがありました。
デジタルのみの看板が新設されており、親切です。 TUTのアナログ受信アンテナに銘板がありました。
(ここは、登山道のルート上ですので、設備が 遅まきながら掲載します。
何か分かるようにしたのだと思います。)
送受信のTTLパラボラです。 上が氷見論田、下が氷見向けのようです。
左・基幹局受け、右・氷見と氷見論田送り。
上のTTLパラボラの銘板です。 下のTTLパラボラの銘板です。
NHKと民放とも、それぞれの鉄塔にNTTドコモのアンテナが氷見方向に向いていました。
左・NHK鉄塔、右・民放鉄塔
アナログ終了後、2年以上過ぎた2013年10月に、現地がどうなっているか確認してきました。
いつものポイントが確認すると、アナログ鉄塔2本がなくなっていました。
そこで、直接訪問を敢行です。
全景です。 |
別角度から。 |
手前中央にあった、NHK(TUT共用)アナログ中継局と右奥にあったKBN&BBTアナログ中継局が撤去済みです。
2枚合成したところ、逆光のためか、色調が変になりました。ご了承ください。
NHKデジタル局舎の左にNHKアナログ、右にKNB&BBT共用アナログ中継局がありました。 合成
KNB&BBT共用アナログ中継局の跡です。
このほか、画像はありませんが、登山道沿いにあった各社の受信アンテナ(?)も撤去済みでした。
ここからは、デジタル中継局の現状報告です。
両デジタル局舎です。局舎の回りは、デジタル工事が終わり数年経っていますので、雑草がいっぱいです。
まずは、NHK中継局です。
全景です。 |
鉄等です。 |
別角度から。 |
局舎です。 |
表札です。 |
鉄塔基部です。
NHKデジタル中継局は、前回訪問時と変化はありませんでした。
続いて、民放中継局です。
全景です。 |
鉄塔です。 |
別角度から。 |
局舎です。 |
前回なかった、表札が付いていました。 |
高岡二上中継局は、富山県内で唯一、アナアナ変更が行われた中継局です。
アナログ・ローチャンネルからアナアナ変更でハイチャンネルへ、そしてアナデジ・サイマルを経て、アナログ終了・設備撤去 と
すべての場面を取材できました。
中継局データ チャンネルは、アナアナ変更後の新チャンネルです。
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | KNB | BBT | TUT | |
チャンネル | 54ch | 56ch | 52ch | 49ch | 61ch | |
出力 | 各局とも | 30W | ||||
アンテナ形式 | 4L双ループ | 1段2面 |
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | KNB | BBT | TUT | |
チャンネル | 36ch | 37ch | 38ch | 40ch | 42ch | |
リモコン | 3 | 2 | 1 | 8 | 6 | |
出力 | 各局とも | 1W |
アナログテレビ放送は、2011年7月24日をもって終了しました。
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