送 信 塔 見て歩き
富山県 ・ 中継局
高岡二上中継局 2003年10月、2004年6月、2004年9月撮影 (遠景の3枚を除く)
アナアナ変更対策局につき、サイマル期間中の2004年6月と作業終了後の9月に再取材しました。
高岡二上局は、二上山系の大師ヶ岳にあります。大田・島尾方面向けの中継局です。
はじめに中継局の説明です。(アナアナ変更前の様子です。)
開局は、NHK・KNB・BBTの3社は1972年10月、TUTは1991年12月です。KNBとBBTは共用、NHKとTUTは単独の設置てす。
またNHKでは1995年7月に、KNB・BBTでは1986年11月にそれぞれ局舎・機器を更新しています。
送信アンテナは、中継局ごとに全局共用4L1段2面、受信は、NHKは個別の8素子八木(Eのみ約100m離れた地点で受信)、
KNBは8素子八木、BBTは90CR列、TUTは90CRにて、全局富山基幹局受けです。
大師ヶ岳の全景です。氷見市宮田付近から撮影 鉢伏山より、遠望 2002年3月撮影
(この写真は2004年7月撮影) 左より KNB&BBT NHK TUT です。
以下は、しばらく2003年10月撮影のものです。
すぐそばにある展望台から見た、局舎の全景です。3か所に散らばっています。(2枚合成)
右奥はTUT、中央はNHK、左奥はKNB&BBTです。(展望台の写真は、下方にあります。)
アンテナです。左・NHK 右・KNB&BBT 局舎です。左・NHK 右・KNB&BBTです。
TUTの局舎です。 アンテナです。
すぐ前の展望台からの撮影です。
各局舎にある表札です。
「中継放送所」「中継局」「中継放送局」と表記が全部違っています。
後発のTUTの機器が、他の局舎に収まらなかったのか、独立しています。
また設置場所もTUTは、ほかよりすこし離れた低い位置です。
NHK KNB&BBT TUT
各アンテナの全景です。足場が悪く、樹木に隠され、逆光で統一がとれていません。
NHKの八木は、総合テレビ受信用8素子八木。
NHKの鉄柱にある銘板は、こちらから
各アンテナのトップ部です。
NHK KNB&BBT TUT
形状がバラバラです。(メーカーが違うのか?)
NHKの裏側です。 すこし離れたところにある、
左・NHK教育、右・BBTの富山基幹局受信用アンテナ。
2004年6月時点は、サイマルで放送中でした。
2004年5月15日撮影 2004年5月29日撮影
2004年6月13日に再訪問し、確認してきました。
今までのアンテナを中間部に移動し、新チャンネルのアンテナをトップ部に取り付けてありました。
なお、TUTは、新チャンネルのアンテナをNHKと共用しているようです。
NHKの鉄塔です。上はTUTと共用の 別角度から、アンテナを下げた分 物置ロッカーが傍らに鎮座してい
ようです。TUTの基幹局受信アンテナ だけケーブルが余ってきますが、 ます。多分、NHKの今までの
も移動しています。 そのまま、たるませてありました。 機器か、TUTの新機器のどちら
かが入っていると思われます。
8月には、撤去かと思います。
KNBとBBTの鉄塔です。こちらも2段になっています。 拡大しました。 受信アンテナがバッサリ切られ
こちらのケーブルは、最短距離に処理されていました。 ていました。
NHKとは、工事業者が違ったのでしょうか。
KNB,BBT局舎にエアコン増設です。 TUTの鉄塔です。基幹局受信アンテナが
M社の「霧ヶ峰」でした。 変更されています。他は、変更ありません。
TUTは、サイマル終了後はどうするのでしょうか。このままNHKと共用の場合、局舎・鉄塔は不要になります。
しかし撤去するには、カネもかかりますので、デジタル中継局として再利用するのでしょうか。(その場合、また
NHKと共用で使用するのでしょうか。)
9月ごろに、再々取材が必要なようです。
KNBのHPからの情報ですが、高岡二上中継局での「アナアナ変更」作業は、7月31日に終了し、
旧チャンネルでの放送も8月6日までのようです。8月7日からは、新チャンネルのみになります。
ここの電波を受けて再送信している「氷見」と「氷見論田」の2中継局は、それまでに受信チャンネルの設定変更をする必要があります。
7月31日に氷見市内にて旧チャンネルを受信したところ、NHKの2チャンネルとKNB,BBTでは、放送終了の
案内字幕が横スクロールで流れていました。TUTは、通常画面(字幕無し)。
8月7日に高岡市西田地区にて旧チャンネルを受信したところ、各チャンネルともブルーバックの案内画面のみになっていました。
NHK KNB BBT
TUT
というわけで、9月11日に、再々取材してきました。
アナアナ変更作業を終了したため、旧設備はすべて撤去されていました。また、TUTに関しては、NHKと設備を共用し、
これまでの局舎と鉄塔は、アンテナなどの設備が取り払われ、スッキリしていました。
前出の 2004年5月29日撮影
のもの 2004年9月11日撮影
NHK&TUTのアンテナです。 KNB&BBTのアンテナです。 旧TUTの局舎と鉄塔です。
NHK&TUTの局舎です。 KNB&BBTの局舎です。
多分、手前の物置にはTUTの機器が 夏が終わったためか、機器が半分に
入っているものと思います。予想に 減ったためか、外付けのエアコンは、
反して、継続使用のようです。 撤去されていました。
ちなみに物置は「100人乗っても
大丈夫」のメーカー製です。
TUTの旧設備がそのままにしてあるということは、「デジタル中継局」を設置する場合に利用するものと思います。
中継局データ チャンネルは、アナアナ変更後の新チャンネルです。
テレビ | NHK総合 | NHK教育 | KNB | BBT | TUT | |
チャンネル | 54ch | 56ch | 52ch | 49ch | 61ch | |
出力 | 各局とも | 30W |
ところで、高岡二上中継局のある大師ヶ岳の山頂は、「中部北陸自然歩道(大師ヶ岳ルート)」の一部で、
二上山の周遊道路(万葉ライン)から入ることができます。また、反対側は、国泰寺付近や白山林道からも
入ることができます。(車で頂上付近まで来ることのできるルートがあるようです。簡易舗装の道路が
反対側から来ていました。)
大師ヶ岳山頂の展望台です。 ルートの途中にも1箇所展望台を兼ねた休憩所がありました。
この展望台から見た大田・島尾方向の風景をどうぞ。(この中継局のサービスエリアでもあります。)