送 信 塔 見て歩き
山形県 ・ 中継局
新庄テレビ・FM中継局 2010年8月撮影
山形県の内陸北部・最上地方の基幹局である新庄テレビ・FM中継局は、新庄市中心部の東側にある杢蔵山系
三角山(標高 約880m)の山頂部にあります。(三角山は杢蔵山と尾根続きで、新庄市中心部から見ると
手前の山になります。)
この中継局は、地域の基幹局であるとともに、鶴岡中継局がある高館山へ電波を送る重要な中継ポイントでも
あります。(各中継局は、固定局の役割も持っています。というか、NHKなど先発3社は高館山へ電波を送る
固定局のほうが、テレビ中継局より先に開局しているようです。)
同様に、行政関係の無線局も山形市と鶴岡市を結ぶ固定局を設置しています。
新庄市の西側郊外から撮影。 画像左下には、YBCラジオ塔が写っています。
東山総合公園付近から見た、杢蔵山方向。 手前は、YBCラジオ中継局。
上記画像の拡大版です。
登る途中、正面に鉄塔群が見える場所がありました。
山頂のすぐ下からの撮影です。(3枚合成)
NHK中継局前から見た山頂部方向です。(3枚合成)
山頂広場です。上記画像の砂利道を登り切った所です。
車が10台以上、止められそうです。NHK中継局を背にして撮影しています。
三角山の山頂は、広く平らになっています。周囲には高い樹木がなく、杢蔵山がある東側以外の方向が
ぐるっと見渡せます。ただし中継局は、この広場にはなく、その周囲に点在しています。
そんな中、アナログ中継局は先発のNHK,YBC,YTSは、やはり良い場所を確保しています。
後発のTUYとSAYは、少し条件の悪い位置にあります。
デジタル中継局は、NHKは単独で既設局舎に併設し、民放は4社共同で局舎を新築していました。
送信アンテナは、YBCアナログ鉄塔に設置のようです。
そのため、訪問時点では、アナログ・デジタル取り混ぜ、見ごたえがありました。
それでは、順番に中継局を見ていきます。
NHK&FM山形 YBC YTS TUY SAY 民放デジタル
三角山から、ゆるい傾斜の獣道を15分ぐらい歩くと「杢蔵山荘」という山小屋に到着します。無人ですが、
きれいに整備されているように見えました。
山小屋手前で、沢沿いからの本来の登山道と合流します。また、付近に小高い広場(前杢蔵展望所と云うらしい)
があり、風景を見渡すことができます。(晴れた日は、ここで休憩すれば最高ですね。)
山小屋です。すぐ前には、簡易ベンチと打鐘があります。
三角山から杢蔵山荘へ向かう途中で撮影。正面奥が杢蔵山です。
山荘前から見た三角山鉄塔群です。後方に見えるのは月山です。
拡大しました。
訪問日は上空は晴れていましたが、下方は雲に覆われ、新庄市などの街並みを見ることができず、少し
残念でした。それでも水平方向の視程は十分にあり、三角山の鉄塔群の背景には月山が望め、それは
それでよい風景でした。また、北西方向には、雲の上から鳥海山も頭を出していました。
なお、時間の関係と杢蔵山の山頂直下は、登山道が危険との情報がありましたので、無理をせず、ブナ林を
抜け風景が見える地点(標高980m地点)まで登り、月山と三角山が写り込む写真(下記画像)を撮影後
下山しました。
(なお、ページ先頭のふもとからの画像は、すべて前日夕方に撮影したものです。前日も当日も午後から雲が
取れる天気だったようです。)
杢蔵山、山頂下(標高980m地点)から見た三角山の鉄塔群です。雲海の向こうには月山が見えます。
拡大しました。
別方向には、鳥海山も見えていました。
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | YBC | YTS | TUY | SAY |
チャンネル | 9ch | 2ch | 11ch | 58ch | 26ch | 28ch |
出力 | 50W | 50W | 50W | 300W | 300W | 300W |
NHK−FM 88.3MHz 50W
FM山形 78.2MHz 50W
VHFテレビとFMは、垂直偏波です。
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | YBC | YTS | TUY | SAY |
チャンネル | 17ch | 15ch | 19ch | 21ch | 23ch | 33ch |
リモコン | 1 | 2 | 4 | 5 | 6 | 8 |
出力 | 各局とも | 100W |
アナログテレビ中継局の送信出力は通常、UHFはVHFの3〜4倍ですが、新庄中継局ではVHFが50Wに
対して、UHFは300Wと6倍になっています。それに対応しているのかは不明ですが、デジタルの送信出力も、
通常はアナログUHFの1/10ですが新庄では、アナログ300Wに対してデジタルは100Wと、実質3倍以上
の増力になっています。地形的な理由があるようです。
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