送 信 塔 見て歩き
広島県 ・ 中継局


尾道中継局は、2006年に続き2回目の訪問です。今回の訪問の目的は、前回撮り忘れたTSSとホームテレビの
局舎の撮影と、尾道中継局でも地デジが開局したとのことですのでデジタルアンテナの撮影です。
また、今回は天気に恵まれましたので、アナログ系には変化がありませんが、全面的に画像を差し替え、再編集
しました。前回(2006年)の訪問記も残してありますので、こちらからどうぞ。


尾道テレビ・FM中継局  2008年8月撮影

広島県・尾道地域のアナログ基幹局は、瀬戸内海に浮かぶ向島の高見山山頂にあります。島といっても
橋(有料)でつながっていますので、簡単に行くことができます。送信塔は、山頂付近の3か所に分散しています。
頂上部にはNHK、少し下がった道路沿いにRCCを除く民放局、RCCは500m以上離れた東側の少し低い別の
山頂というべきところにあります。駐車場が数か所にあります。また、それぞれの中継局前まで車で行くことが
できます。
一方、デジタル中継局は民放4社も共同でNHK敷地内に局舎を新築し、アンテナも既存鉄塔に設置されていました。
したがって民放側の設備は、2年前と比べ特に変化はありませんでした。(ホームテレビの残骸もそのままでした。)

しまなみ海道(西瀬戸自動車道)から撮影した、高見山鉄塔群。


北西側ふもとから撮影。


NHK福山テレ・FM中継局(アナログ)
尾道デジタルテレビ中継局(NHK,RCC,HTV,HOME,TSS)

高見山の山頂部にNHK中継局があります。キロワット級の中継局だけあって、大規模です。
送信塔は、局舎の上と地面からの2本建っています。アンテナの形式が同じため、どちらが総合テレビなのか、
よく分かりませんが、エレメントの大きさなどから地面に建っているものが、総合テレビ(1ch)と判断しました。

ところで、この高見山のNHK中継局の名称は、福山中継局となっています。
これは以前(1988年まで)福山市にNHK福山放送局があり、その基幹放送所が、この高見山の施設だったことが
理由と思われます。なお、他の民放各社は、尾道中継局と呼んでいます。
(なお、福山放送局は、現在支局になっています。)
NHKでは、基幹放送所(送信所)の名称は、設備の所在地が他市町村であっても、そのまま放送局名としているようです。

  
すぐ近くの展望台から見た全景です。       ふもとからの撮影です。

  
局舎です。                         入口フェンスに表札があります。

 

  
看板です。                         建物の表札です。

 


NHKの前にある三角点です。前回、見ていながら写真に撮っていませんでした。


アンテナ画像をどうぞ。
  
総合・FM+デジタルの鉄塔です。         教育テレビの鉄塔です。


  
この2枚は、総合テレビのアンテナです。

 

  
この2枚は、教育テレビの鉄塔・アンテナです。

 


局舎の鉄塔下部です。


尾道中継局でも2007年7月にデジタル放送が開始されました。アナログ準基幹局は、ここ高見山に置かれて
いますが、デジタル準基幹局は、福山市内の彦山に設置されました。(アナログ福山西中継局と同じ場所です。)

デジタル放送は、免許されている区域以外へは、なるべく電波を出さない方針らしく、ロケーションの良い(良す
ぎる)高見山は、準基幹局から外されたようです。高見山のデジタル中継局は、2面アンテナで尾道・三原方向
へのみ送信されています。(高見山の後発民放のアンテナが、鉄塔中間部に取り付けられている理由が、やっと
分かりました。遅すぎでした。)

サービスエリアの世帯数もアナログ11万に対して、デジタルは6万1千と約半分です。


デジタルアンテナは、地面から建つ鉄塔の中間部の北面に取り付けられています。形状から見て、NHKと民放は
別アンテナのようです。(各2面2段)  民放は4社共同でNHK敷地にデジタル局舎を新築しました。
  
見上げてみました。            デジタルアンテナを拡大しました。

 

  
これのみ2006年8月撮影       左記画像と同じ位置です。       こちらは、ふもとから。
          この部分にデジタルアンテナが付きました。

 

  
NHK敷地の西隅に新築された民放デジタル局舎   拡大しました。

デジタル設備の情報がなく、アンテナも民放局舎もまったく分からず、どこにアンテナがあるのか、右往左往しました。
予想より、かなり小規模で、探す視点が違っていました。もし、民放局舎を発見できなかったら、
デジタルアンテナも見つけられなかったかも・・・。(←見つからないので、最初はアナログUHFとデジタルが
共用かとも思いました。)

  
局舎の表札です。民放のみです。           局舎裏です。長いラックが伸びています。


RCC中国放送 & 広島FM 尾道中継局

RCC中継局は、同じ山ですが、他の中継局とは、かなり離れた位置にあります。

NHK中継局横の展望台から見た全景です。

 

  
局舎です。                          表札です。

 

  
アンテナを各方向から3枚。

 

  
鉄塔全景です。                    パラボラです。

 


FMおのみちのアンテナです。


HTV広島テレビ & TSSテレビ新広島 & 広島ホームテレビ 尾道中継局

残る民放3社の中継局は、高見山山頂から少し下がった、道路沿いから藪へ入ったところにあります。
     
鉄塔です。                         ふもとから見た、鉄塔全景です。

 

  
局舎です。                        局舎西面にもHTVのロゴがありました。

 

  
アンテナ部の全景です。                   HTVのアンテナを別角度から2枚。

 


見上げてみました。VとUのアンテナです。同じ向きです。

 

    
UHFアンテナです。            UHFアンテナの裏側です。

 

  
親局受信アンテナです。HTVは広島からのSTL。HOMEとTSSは共用4mグリッドパラボラで基幹局受けです。

 

  
向かって左側のTSSの看板です。           向かって右側のHTVの看板です。


前回、撮り逃したTSS・ホームテレビ共用局舎です。

  
HTV局舎の裏に隠れるように建っています。 別角度から。

 

  
TSS・HOME側から延びるラックです。        RCC中継局付近から見たTSS・HOME局舎です。

 

  
表札もあります。                     局舎壁面にTSSのロゴがあります。
                                と言うことは、TSSの持ち物でしょう。

ところで、ホームテレビでは尾道中継局を1970年12月に開局していますが、最初に中継局があったのは、
RCC中継局の近くの旅館(?)の屋上です。
経緯は、よく分かりませんが1992年6月末or7月に現在の場所に中継局を移転しています。

ホームテレビの旧中継局は、すぐ下をご覧ください。


こちらが旧ホームテレビ中継局です。移転後15年が過ぎていますが、まだそのまま残っています。
  

なお、移転前は、三原中継局を親局にしていたようです。←現在は、TSSと共用パラボラで広島基幹局受けです。


訪問したのは、お盆休みの夕刻で、お日様がかなり傾き、雲が多いながら晴れの天気でした。空気は、たいへん
澄んでいて、瀬戸内海の島々がくっきりと見えました。

山頂展望台から見た瀬戸内海の島々です。(9枚合成)

 

  
正面に見える因島大橋です。              光が幻想的でした。

 


山頂展望台から見た、RCC鉄塔側の風景です。

 


西瀬戸自動車道、通称しまなみ海道のスタート地点(?)。


訪問日は、たいへん空気が澄んでいたと書きましたが、見えたのは、瀬戸内海の島々だけでなく、対岸の四国も
見えました。さらに、注意深く見ていると、島の向こうに煙突らしいものが見え、新居浜方向ではないかと思い、
撮影しました。コマには、新居浜中継局の鉄塔群も写っていました。

それにしても、尾道から新居浜が見えるとは、驚きです。

  
弓削島の全景です。                                           カシミール3Dより。

 

 


島の山間を拡大しました。何か長いものが、たくさん見えます。

 


さらに拡大しました。 手前に工場地帯、奥に新居浜中継局の鉄塔が5本見えます。

中継局データ

アナログ

NHK総合 NHK教育 RCC HTV HOME TSS
チャンネル 1ch 7ch 10ch 12ch 24ch 26ch

出力

VUとも

1KW

NHK−FM   84.8MHz  250W
広島FM     77.1MHz  500W

FMおのみち  79.4MHz   20W


デジタル

NHK総合 NHK教育 RCC HTV HOME TSS
チャンネル 42ch 44ch 16ch 17ch 29ch 28ch

リモコン

出力

各局とも

50W

通常、デジタルの出力はアナログUHFの 1/10 ですが、ここでは、 1/20 になっています。


Copyright ©2008 mitearuki.  All rights reserved.