送 信 塔 見て歩き
神奈川県 ・ 中継局


平塚テレビ中継局  2006年5月、2012年5月撮影など

始めは、2006年5月の画像です。 2012年撮影の画像は後半をご覧ください。


平塚中継局は、平塚市と大磯町にまたがる高麗山系の一角、通称「湘南平」にあります。(千畳敷とも云うようです。)

湘南平は、文字通り頂上部が平らで広場になっています。たいへん見晴らしがよく、天気が良ければ、東は三浦半島や江ノ島、
西は伊豆半島や富士山が一望できます。
さらに、空気が澄んでいると北東から東にかけて、新宿の高層ビル群、東京スカイツリー、東京タワー、横浜ランドマークタワーなども
見ることができます。(望遠レンズが必要です。)

2006年の訪問では、天気は良かったのですが水平線はぼやけ、富士山には雲がかかっていました。
2012年の訪問では、新宿の高層ビルなどが見えました。

全景を微妙に角度を変えて2枚。

テレビ塔は、広場の一番東寄りにあります。

今回(2006年5月)は連休中で、渋滞に巻き込まれての予定変更を避けるため、時間が確実な電車で移動しました。

また、湘南平へはJR平塚駅から路線バスもありますが、時間が合わなかったため、JR大磯駅から往復とも徒歩での訪問です。
(JR大磯駅から約50分)

ここで、アナログのみの時代の中継局の説明です。
開局は、まずTVKが1972年5月です。続いてNHKが1978年3月、東京民放5社は1984年7月になってからです。全社共用の中継局です。

アナログ単独時代の送信アンテナは、TVKは4L2段4面、NHKは2波共用、東京民放は5波共用で どちらも4L2段2面です。
(取り付けは、開局順の通り、上からTVK、NHK、東京民放の順です。すべて垂直偏波)
受信は、TVKは2.4mグリッドパラボラにて鶴見受け、NHKと東京民放は、個別の8素子八木2列に東京タワー受けです。(NHKは2波共用)

2005年12月にデジタル中継局が開局しています。なお、デジタル化でアンテナ設置の状況が、かなり変わっています。



南側から。

北東側から。

上部を拡大しました。

 


東側から。

南東側から。

南西側から。

西側から。

 

送信アンテナです。各方向から5枚です。

上段は4面、中・下段は2面です。 デジアナサイマルの現在は、上段はTVKアナログと全社デジタル共用、中段はNHKアナログ2波共用、
下段は、東京民放アナログ5波共用となっています。

アナログアンテナは、TVKのみ4面、NHKと東京民放各局は2面で平塚・伊勢原方向のみに向いています。

デジタルアンテナは、TVKのアナログアンテナと共用しており、結果、デジタルでは、NHKと東京民放は、
西側にサービスエリアが広がったことになります。

 

八木アンテナとパラボラです。 角度を変えて2枚。

 


北東側から見た受信アンテナです。 八木アンテナが6セットと1本?です。
一番下は、大きいのでNHK−G,E共用。
パラボラは、デジタル化に合わせて追加されたようです。

鉄塔下部のパラボラです。TVKの鶴見受けがどれか、ハッキリしません。
手元の資料では、2.4mグリッドパラボラですが・・・。
 

 


さらに、見上げショットです。

 


局舎です。

別角度から。

 


表札は、扉の両側に分かれて取り付けられています。 こちらは、向かって左側の民放のものです。
一番最初に開局したTVKは別格で、1枚、単独です。

右側は、NHKです。
 

 


TVKの看板です。 建物に立て掛けてありました。
なお、東京民放各局の看板はないようでした。

NHKの看板です。
 

注 ・ 他サイトの平塚中継局のデジタル工事中の写真と比較すると、工事中は機器の搬入等の邪魔になるためか、
   一旦フェンスを撤去し工事終了後、また元に戻したようです。
   工事終了後、NHKの看板は元通りにされましたが、TVKのほうは、そのまま放置されたままのようです。
   (参照したサイトは、閉鎖されています。)

 


鉄塔下部に北方向を向くUHFアンテナが 2本ありました。
どこかの局をモニターしているようです。

角度を変えて2枚。
 

JR東海道線からは「平塚」「大磯」間で
しばらくの間、見えます。

こちらは、「小田原厚木道路・平塚PA」から見た
「高麗山・湘南平」です。 後日撮影

  


平塚PAから見た鉄塔の拡大画像です。 右は展望台です。 後日撮影


続いて2012年5月撮影です。

6年ぶりに湘南平のテレビ塔を見てきました。今回は車での訪問です。GW中でしたが曇りの天気で人出が少なく助かりました。

テレビ塔からは、アナログ関係の設備は、すべて撤去されているようです。一番目立っていた、各社の東京タワー受け
八木アンテナが取り除かれ、スッキリした印象です。また、アナログ送信アンテナもありません。

一方、パラボラは増えており、デジタルTTL中継ポイントになっているようです。


展望台から見た鉄塔です。

中間のパラボラ部を拡大しました。

前回(2006年)に比べ、スッキリしています。ただ、西向きのパラボラが増えています。

当中継局にはTTL固定局が併設され、NHKと東京民放5社は、東京タワーからの電波を受け、
さらに逗子・秦野・小田原・南足柄、それに伊豆大島へ伝送しています。
TVKも、ここから小田原へTTL伝送しています。

 


北側ふもとから。

南側から。

 

  
アンテナは、デジタルのみになっています。

 


 

 

この画像は、2006年のものです。比較のため掲載
パラボラです。各方向に向いています。下の赤いものは東京向きでしょうか。(未確認です。)

 


さらに別角度から。

 


局舎です。変化はありません。なお、看板の類はありませんでした。


以下は、中継局や放送には関係が薄い風景画像です。 興味があれば、スクロールしてください。


江ノ島です。

 


秦野中継局がある権現山です。
 


当日は、曇りながら比較的見通しが良く、東京・新宿の高層ビルや東京タワーが見えました。 スカイリーは、上半分が雲で隠れていました。
また、大山も雲で見えませんでした。


展望台から見た東側・東京方向です。(コントラストを上げてあります。) 左側に新宿高層ビル群、
ずっと右に行って東京タワーも見えます。(3枚合成)

 


新宿高層ビルを拡大しました。
 

東京タワーを拡大しました。すぐ左には東京スカイツリーの
下半分も見えています。 

湘南平は、東京タワーと東京スカイツリーが、重なるくらい近くに並んで見える場所と分かりました。

 


鉄塔のすぐ右には、ランドマークタワーも見えました。


最初に書きましたが、2006年は電車で訪問しました。行くときに海側(進行方向左手)窓から外を眺めていると、茅ヶ崎駅を出て
しばらくすると前方に、鉄塔のある山が、ほんの10秒ほど見えました。あれっ「湘南平」ってJRの右側(山側)じゃなかったか?。

帰宅後、地図で確認すると茅ヶ崎駅と相模川鉄橋の間は線路がすこし北を向いていることが分かりました。

この写真は、帰りにそのポイントで撮影した「左湘南平」(勝手に命名)です。


そういえばその昔、推理小説で左富士がアリバイ工作の道具の作品
(黒部ルート殺人旅行?だったかな)を読み、学生時代に、わざわざ
東海道線の「富士川」「新蒲原」間で、本当にそのように見えるのかを
確かめに行ったことを思い出しました。


これが、そのときの写真です。

静岡方面行きの電車の進行方向左側(海側)に座っての撮影です。

1982年ごろ撮影。

路線を見ると同じような現象は、「安倍川」「用宗」間でもありそうですが、確認していません。(市街地だと建物が邪魔で見るのは無理かも)
また、新幹線でも、静岡駅を過ぎ「新日本坂トンネル」へ入る直前で出現するそうです。(このことを扱っているHPもあります。)

送信塔訪問とは、関係ない話題でした。


展望台から見た「テレビ塔」を含むパノラマ画像をどうぞ。(合成)  2006年5月4日AM11:00ごろ 撮影


テレビ塔のすぐ左は、別尾根の「高麗山」です。東京は、その高麗山の少し左側です。
また、鉄塔のすぐ横が横浜中心方向です。

さらに大きな画像は、こちらから (画像が重いです。)  戻る場合は、ブラウザの「戻る」ボタンでお願いします。



大山の方向です。

 


海岸方向です。 遠くに江の島が見えます。

 


江の島の拡大です。 



こちらは、2012年5月撮影です。広場の一角で工事中のようでした。


さらにおまけ、1983年11月27日に江ノ島から撮影した、富士山と湘南平をどうぞ。

 

上の写真は、ピントが甘いので2枚合成ですが、きれいなものをどうぞ。

オレンジ系のフィルター使用。

 


こちらは、カラー版です。



こちらは、江ノ島と富士山、そして平塚中継局鉄塔の3ショットです。 3枚合成


2018年2月に羽田から沖縄へ向かうANA機から江の島と湘南平が見えたので撮影しました。
なお、湘南平の画像は、なぜかカメラの調子が悪くピンボケになっています。ご了承ください。

少し角度を変えて2枚。 なお、これより大きな画像は撮影できませんでした。

 


湘南平より少し前に見えた江の島です。 こちらは、望遠で撮影できました。


JR大磯駅から「徒歩での道のり案内」「風景写真」と、この鉄塔からの写真は、こちらから


 中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX TVK
チャンネル 33ch 29ch 35ch 37ch 39ch 41ch 43ch 31ch
出力 300W 300W 300W 300W 300W 300W 300W 1KW

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX TVK
チャンネル 19ch 26ch 25ch 22ch 21ch 24ch 23ch 18ch
リモコン
出力 各局とも 100W

送信アンテナは、全社共用4L双ループ2段4面(垂直偏波)と思われます。

東京各局においては、デジタルは実質増力の上、エリアも広がり、TVKと同等になりました。


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