送 信 塔 見て歩き
沖縄県 ・ 中継局
T様提供の画像で紹介します。


久米島テレビ・FM中継局  2016年4月撮影

沖縄本島から西へ約100km離れた久米島の北部、宇江城岳の西側に中継局はあります。
T様より遠景画像の提供を受けましたので紹します。

まず始めに、かつてのアナログ中継局の説明です。

当中継局では、一番最初に開局したのは、RBCで復帰前の1963年6月です。NHKは総合テレビも復帰前の
1971年4月に開局し、教育テレビは復帰当日の1972年5月15日に開局しています。
OTVは1977年2月、QABは1995年10月に開局しています。

また、RBCは1981年7月15日にチャンネルをアメリカ式7chから日本式4chに変更しています。(アメリカ式7chの
周波数は174MHz〜180MHz、日本式4chは170MHz〜176MHzで、周波数が重なっており、変更に際しては
サイマル放送は不可能と思われますので、一夜で切り替えたのでしょうか。)
また、NHKも1995年2月に、Eスポ混信を避けるめチャンネルをUHFに変更し増力しています。(G・3ch 10W→
36ch 30W、E・1ch 10W→34ch 30W )

中継局は、NHKとRBCは単独、OTVとQABは共用でした。
送信アンテナは、NHKは2波共用6L1段3面、RBCは5素子八木1段3面、OTVとQABは個別の6L1段3面でした。
(上がOTV)
受信は、NHK・RBC・OTVは個別の8素子八木、QABは4mグリッドパラボラにて、全社沖縄基幹局受けです。

2007年12月にデジタル化されました。

また、FM中継局は1974年3月開局です。局舎・鉄塔はテレビと共用です。
送信アンテナはST1段、受信は5素子八木にて沖縄基幹局受けです。

それでは、画像をどうぞ。



北側ふもとからの撮影です。 一番右側が中継局です。

 


拡大しました。

全社共用中継局です。すぐ左の柱はFM鉄塔(旧NHKテレビ共用)でしょうか?。

当中継局を航空画像で見ると「航空自衛隊久米島分屯基地」内にあるように見えます。


参考までにデジタル中継局の様子です。

送信鉄塔を新築し、NHK局舎を継続利用する形で全社共用で開局したようです。
(局舎については、継続利用なのか新築なのか最終確認が取れていません。)

送信アンテナは、全局共用6L1段3面、受信は いずれも全社共用で、送信点にある6mグリッドパラボラが主、
約170m離れた地点にある4mグリッドパラボラを予備の体制で沖縄基幹局放送波受けです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 RBC OTV QAB
チャンネル 36ch 34ch 4ch 57ch 42ch
出力 30W 30W 10W 30W 30W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM 84.2MHz 10W


デジタル NHK総合 NHK教育 RBC OTV QAB
チャンネル 33ch 25ch 30ch 31ch 32ch
リモコン
出力 各局とも 3W

久米島には、もう1局、仲里港の南側高台に久米島東中継局があります。
また、島内には、コミュニティFMのエフエム久米島もあります。


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