送 信 塔 見て歩き
沖縄県 ・ 番外編


米須陸揚室  2009年12月、2012年3月撮影

沖縄県の県域は島が点在し、本島からの遠隔地では放送電波が届かないため、通信回線(この場合、海底ケーブル)にて
番組を伝送・中継する必要があります。
本島南部の糸満市米須地区にNTT西日本の海底ケーブル陸揚設備があります。この陸揚設備に併設する形で民放の
宮古・石垣など先島地区向けの陸揚設備を設置しています。米須陸揚室から宮古島の山川陸揚室まで海底ケーブルが
敷設されています。

陸揚室とは、海底ケーブルと陸上ケーブルとの接続ポイント(交換施設)のことです。


右奥の赤い屋根の建物です。

民放番組は、沖縄県行政情報通信ネットワークの通信ケーブルで伝送する形で運用されているようです。
また、NTT西日本に業務委託されているようです。

QAB琉球朝日放送は、デジタル放送のみ先島地区へ伝送しています。

未確認ですが、NHKも、併設のNTT西日本の設備を経由して先島へ番組伝送をしているものと思われます。

2012年3月に再訪問しました。南北大東島向け施設が増設されていました。下方をご覧ください。



全景です。

正門です。表札が2枚あります。

 

  
表札を拡大しました。

 


局舎の全景です。

北側から撮影。

 

  
さらに、別角度から2枚。

 

 

  
パラボラです。なお、このパラボラは、沖縄県のものかNTTのものか、それ以外の所有か未確認です。
また、放送番組が乗っているかも未確認です。

 


パラボラが向いている北方向です。


ここからは、2012年3月撮影です。


遠景です。 前回とは、何か違和感があります。

 


拡大しました。

さらに近づきます。
局舎が一棟増えています。

 


正面です。

南方向から。
手前に局舎が新築されています。

 


門の表札です。

民放テレビ陸揚室の表札が新しくなっています。

 


新局舎です。

前からある局舎です。

 


新局舎の入口です。

新局舎の屋根には、シーサーが鎮座しています。

 

前には無かった局舎入口の表札です。手前の新局舎には、「南北大東地区」、奥の前からある局舎には
「先島地区」の文字があります。

 


ところで、この施設、NTT西日本の表札があるので、NTT西日本の施設に沖縄県の海底ケーブル陸揚室が間借りしている
(民放テレビは、その沖縄県所有の海底ケーブルを利用している)のかと思っていましたが、局舎に民放テレビの文字がある
表札を見ると、NTT西日本は管理しているだけで、すべて沖縄県の施設なのかもしれません。

それとも、沖縄県とNTT西日本が共同利用しているのでしょうか。また、NHK回線はどこから送っているのか、疑問が
増えてきました。


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