送 信 塔 見て歩き
鹿児島県 ・ 中継局
H様提供の画像で紹介します。


名瀬テレビ中継局  2021年3月撮影

名瀬デジタルテレビ中継局は、奄美大島の中央部、奄美市斎場や名瀬クリーンセンターがある付近に設置されています。
アナログ中継局は、付近に点在していました。

はじめにかつてのアナログ中継局の説明です。
当中継局の開局は、NHK−Gが1963年6月、Eが同年11月、MBCとKTSが1977年2月、KKBが1989年3月、KYTが1996年10月です。

中継局は、NHKは単独、MBCとKTSが共用、KKBとKYTが共用の3グループに分かれて設置されています。
送信アンテナはNHK−GはST5段、Eは4D4段4面(上段がST5段)、MBCは2L3段4面、KTSはST6段(上段がST6段)、KKBとKYTは共用4D6段4面です。
鹿児島親局がUHF波のKTSは、当中継局ではVHFで送信しています。

受信は、NHKは鹿児島放送局からのNTT回線、民放4社はMBC中継局の場所にある全社共用10mx8mの大型グリッドパラボラと、
そこから約300m南西側の場所にあるKKB中継局に設置の3mグリッドパラボラを併用し、4社共用で中之島中継局受けです。(ダイバシティ受信?)

また、デジタル中継局から南西に約1.8km離れた場所には、NHKアナログ中継局がありました。現在はFM放送のみの中継局になっています。
(このページでは、FM中継局については触れません。)

2008年8月にデジタル化されました。


当中継局ではKKB・KYT共用アナログ中継局を継続利用し、全社共用デジタル中継局が開局しました。(NHKは局舎を新築、鉄塔は民放各社と共用です。)


全景です。

 

鉄塔は高さ55mです。 角度を変えて2枚。

 

鉄塔上部を角度を変えて2枚。

 


送信アンテナは全社共用4D6段4面です。

北東を向くパラボラが2基あります。

鉄塔上部には、中之島中継局放送波受けの3mと4mのグリッドパラボラが設置されています。
詳細については下方で説明します。

 


敷地の様子です。

 


民放デジタル局舎です。奥は、NHK局舎です。

アナログ時代の表札です。

  

民放4社では、アナログ時代と同様に2か所で受信しています。


こちらは、旧MBC・KTSアナログ中継局です。

40m鉄塔は切断されていますが、10m x 8m の大きなグリッドパラボラは健在です。

 


局舎です。

鉄塔下部に3mグリッドパラボラもあります。

民放4社の番組伝送は、送信鉄塔の2基のパラボラと旧アナログ中継局の2基のパラボラの合わせて4基のパラボラで中之島中継局の放送波受けです。

当地で受信する中之島中継局の電波は、番組伝送回線の距離としては、日本最長の約170kmです。
なお、受信できない場合に備え、予備のIP回線が準備されているようです。

 


こちらもアナログ時代の表札です。
  


続いてNHK設備です。


局舎です。

 


TTL受信鉄塔です。

2波共用1.8mプレートパラボラです。

NHKでは、FM中継局に併設の名瀬固定局からのTTLで番組を伝送しています。

FM中継局の近くにはNTT施設があり、そこから分岐しているようです。(未確認です。)

 


民放局舎と繋ぐラックです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 MBC KTS KKB KYT
チャンネル 3ch 4ch 1ch 8ch 26ch 24ch
出力 250W 250W 400W 300W 1KW 1KW

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FMは、約1.8km離れた場所にある旧アナログ中継局に併設の施設からの送信です。


デジタル NHK総合 NHK教育 MBC KTS KKB KYT
リモコン
チャンネル 15ch 13ch 16ch 18ch 14ch 17ch
出力 各局とも 100W

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