送 信 塔 見て歩き
鹿児島県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


東市来テレビ・FM中継局  2017年1月撮影

東市来(ひがしいちき)中継局は鹿児島県の西部、薩摩半島の付け根辺りの日置市東市来町(旧 日置郡東市来町)伊作田の
遠見番山にあります。

はじめに、かつてのアナログ中継局の説明です。開局は、NHKが1966年12月、MBCが1967年12月、KTSが1974年11月、
KKBが1982年12月、KYTが1995年3月です。
開局当初VHF波で送信していたNHKは1978年1月にUHFに転換しています。MBCは、アナログ終了時までVHF波でした。
それと、NHKは1990年5月に、MBCも1997年5月に親局を変更しているようです。(MBCは同時に局舎と機器を一新)

中継局の組み合わせは、NHKとKKBが共用、MBCは単独、KTSとKYTが共用となっています。

送信アンテナは、MBC以外は、4L1段2面(各社とも中継局ごとに全波共用)、MBCは8素子八木1段2面です。
受信は、NHKは2波共用1.8mグリッドパラボラにて串木野中継局受け。MBCは単独で1.8mグリッドパラボラにて
串木野中継局受け。KTSとKYTは共用1.8mグリッドパラボラにて鹿児島基幹局受け。KKBは16素子リングアンテナにて
串木野中継局を受け、予備で1.8mグリッドパラボラにて鹿児島基幹局を受けています。
未確認ですが、NHKとMBCの以前の親局は、鹿児島基幹局だったと思われます。

また、当中継局にはNHK−FM中継局が併設されています。NHKテレビ中継局に同居しています。
送信アンテナは、3素子八木1段2面。受信は5素子八木にて鹿児島基幹局受けです。

2008年11月にデジタル化されています。
当中継局はアナログでも開局が早く、デジタル化も早いことを考えると規模の割には重要な中継局と思われます。
(NHK−FM中継局も設置されています。)

それでは、画像で現在の様子を紹介します。


ふもとから見た遠景です。

中継局を拡大しました。

デジタルでは、NHKと民放の2グループで整備されました。


NHK中継局


鉄塔の様子です。

テレビ送信アンテナです。

FM送信アンテナです。

 


受信アンテナの全景です。
 

デジタル受信アンテナです。
受信は、アナログ同様、串木野中継局放送波受けです。

こちらは、FM送信アンテナです。
FM受信アンテナは地面に建っています。

 


局舎は2棟あります。

看板は古くて、ほとんど読み取れません。

 


奥にあるのが新築のデジタル局舎です。

デジタル表札です。

 


手前は、旧アナログ(現FM)局舎です。

表札がFMになっています。掛け替えられたようです。

 


GPSです。

鉄塔の銘板です。

民放共用中継局

アナログとデジタルの資料を見比べたところ、民放中継局は4社共用で新築されたか、または、MBC中継局を
改築した可能性もあります。 なお、未確認です。


全景です。

鉄塔上部です。

送信アンテナの拡大です。

 


受信パラボラが2方向に付いています。(角度を変えて2枚。)

上段が鹿児島基幹局受け(2.4m)、下段が串木野中継局受け(1.8m)です。

受信は4社とも鹿児島基幹局放送波受けで、予備に串木野中継局放送波受けです。
予備ルートがあるのは、電波状況が不安定なのでしょうか。何で民放は、こんな面倒なことをしているのか、興味のあるところです。
(NHKは基幹局ルートを諦めているようですし・・・。)

 


局舎です。新築なのか、MBCの改築なのか、はっきりしません。

表札はデジタルのものです。

 


GPSです。

モニターアンテナです。


付近には三角点もあります。



風景画像を2枚。

 

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 MBC KTS KKB KYT
チャンネル 58ch 55ch 10ch 53ch 61ch 50ch
出力 1W 1W 0.1W 1W 1W 1W

NHK−FM  84.3MHz  1W

μ-FMは、中継局を設置していません。


デジタル NHK総合 NHK教育 MBC KTS KKB KYT
リモコン
チャンネル 35ch 44ch 25ch 23ch 48ch 28ch
出力 各局とも 0.1W

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