送 信 塔 見て歩き
鹿児島県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


姶良テレビ中継局  2018年1月撮影

姶良中継局は、姶良市鍋倉の桜公園にあります。この公園は名前の通り、有名な花見スポットのようです。また、公園からは鹿児島湾(錦江湾)や
桜島が見渡せの絶好の眺望スポットでもあるようです。

最初にアナログ中継局の説明です。
開局は、NHKとMBCが1965年9月、KTSが1971年5月、KKBが1991年4月、KYTが1994年4月です。
中継局は、NHK・MBC・KKBの3社共用とKTS・KYTの2社共用の2グループに分かれて設置されています。
開局時期が1960年代のNHKとMBCはVHF送信です。

送信アンテナは、NHK2波とMBCは個別の5素子八木1段2面(垂直偏波)、KTSとKYTは共用4L1段3面、KKBは単独の4L1段3面です。
受信アンテナは、NHKは2波共用1.8mグリッドパラボラ、MBCは2.4mグリッドパラボラ、KTSは1.8mグリッドパラボラ、
KKBは2.4mグリッドパラボラ、KYTは1.8mグリッドパラボラです。受信は全局 蒲生中継局受けです。

なお、NHKとMBCでは、親局の蒲生中継局より当中継局の開局が先ですので、蒲生中継局開局前は別の局を受けていたものと思われます。
(鹿児島基幹局か?←未確認です。)

蛇足ですが、親局の蒲生中継局までの伝送方法は局により異なり、NHK・KKB・KYTは基幹局併設固定局からのマイクロ受け、
他社は基幹局を放送波受信でした。
このことから、姶良中継局の画質は、マイクロ受けの局が若干きれいだったものと思われます。

それと、当中継局では、UHF送信の3波がアナアナ変更の対象でした。

2009年9月末にデジタル化されました。


それでは、現在の様子を画像で紹介します。

最初にお断りですが、現在の様子が判然としません。以下は、当方の推測で書いていますので、鵜呑みにしないようにお願いします。



遠景です。中継局は、携帯電話鉄塔の右側です。

 


全景です。角度を変えて2枚。
 

デジタル中継局は、アナログ時代の設備の大部分を継続利用していると思われます。ただ、組み合わせについては、NHKと民放が別々に
なった可能性があります。(普通、NHKは この古さなら新築するはずですが、単独or全社共用で新築しなかったのは謎です。)

 

中継局ごとに紹介します。


NHK中継局


全景です。
 
鉄塔です。

アナログ時代は、上からKKB・MBC・NHK−G・NHK−Eの順で送信アンテナが取り付けられていたようです。(アナアナ変更時は不明です。)
現状を見ると先端にデジタルアンテナがありますので、アナログアンテナ取り外し時にでも移設したものと思われます。

 


送信アンテナです。
 
別角度から。

 


局舎です。
 
壁面にアナログ時代の3社ロゴがあります。

 


受信パラボラです。蒲生中継局放送波受けです。
 
GPSです。

 


民放中継局


鉄塔の全景です。

資料を見るとアナログ時代とデジタル時代では鉄塔の高さが違うのと、局舎と鉄塔の位置関係が変(ラック同士がクロスしている)なので、
デジタル用に新築したものと思われます。(アナアナ変更時のアンテナが取り付けられていたかも)

 

 
送信アンテナを角度を変えて2枚。

 


受信パラボラです。蒲生中継局放送波受けです。
 
ラックのGPSです。

 

 
2つの局舎は、くっついています。向かって左が民放局舎と思われます。 角度を変えて2枚。

 


手前の空いている場所にかつてのアナログ鉄塔があったのかもしれません。(ただし、コンクリートで埋めた新しい部分はありません。)

 


付近から見た風景です。桜島が見えます。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 MBC KTS KKB KYT
チャンネル 4ch 2ch 6ch 62ch 31ch 52ch
出力 10W 10W 10W 30W 30W 30W

当中継局では、KTS・KKB・KYTの3局がアナアナ変更の対象でした。変更前のチャンネルはKTSが22ch、KKBが24ch、KYTが20chでした。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 MBC KTS KKB KYT
チャンネル 45ch 27ch 49ch 21ch 43ch 19ch
リモコン
出力 各局とも 3W

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