送 信 塔 見て歩き
大分県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


西玖珠テレビ中継局  2021年11月撮影

西玖珠中継局は、玖珠郡玖珠町山田の伐株山(きりかぶやま)の山頂部に設置されています。

最初にアナログ時代の中継局の説明です。

開局は、NHKとOBSが同時に1970年8月、TOSが1979年3月です。(OABはアナログ未開局です。)

中継局は、先発・後発の2つに分かれて、少し離れて設置されています。
なおNHKは1995年1月に局舎を更新し、独立したようです。(旧局舎はOBSが継続使用のようです。
また、鉄塔は共用のままです。)

送信アンテナは、各社とも6L1段3面です。先発側はNHK2波共用とOBSは別々です。(NHKが上段です。
受信は、NHKは約60m離れた地点で2波共用3mグリッドパラボラ、OBSとTOSは送信点で個別の
90CRにて、全社 玖珠中継局受けです。

デジタル中継局は、2008年11月に開局しています。 デジタルではOABも開局しました。

それでは、現在の様子を紹介します。



伐株山(きりかぶやま)の全景です。

伐株山は、その名の通り、木の切り株のような独特の山容をしています。
このような地形になったのは、阿蘇大噴火の後に、周りの柔らかい地層が浸食されて急崖になり、硬い地層のみが
残ったためと云われています。

また、中世の時代には、玖珠城(伐株城とも云うようです。)が存在していました。

現在の山頂は公園化され、駐車場やトイレ、そして「天空のブランコ」も設置されているとのことです。
また、パラグライダーの離陸地点としても有名なようです。

 


中継局は、平らな山頂部の南側(標高の一番高い地点)に設置されています。


それでは、直接訪問の画像です。 デジタル中継局は、全社共用でNHK・OBSアナログ中継局の隣接地に新築されました。

全景と鉄塔の拡大です。

 

送信アンテナを角度を変えて2枚。 全社共用6L1段3面です。

 

局舎を角度を変えて2枚。

 


表札です。

 


受信アンテナが、いろいろ付いています。

上段の1.2mプレートパラボラと
中段の2面サイドローブアンテナです。

一番下は、3mグリッドパラボラです。

受信は、NHKは最上段の2波共用1.2mプレートパラボラにて、玖珠固定局TTL受け、
OBSとOABは一番下の共用3mグリッドパラボラにて、玖珠中継局放送波受け、
TOSは真ん中の平面アンテナ2面(サイドローブアンテナ)にて、玖珠中継局放送波受けと、各社バラバラです。

なお、OABのアンテナについては資料と実際が異なり、上記説明で合っているか未確認です。

 


別方向に向く、本耶馬溪中継局TTL送りの1.2mプレートパラボラです。 NHK2波とTOS共用です。

 


GPSです。 モニターアンテナも見えます。

ここにもあります。

 


鉄塔の銘板です。

 

付近にある業務無線局です。
 


山頂から見た風景です。 合成

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 OBS TOS
チャンネル 40ch 38ch 47ch 44ch
出力 各局とも 10W

当中継局では、OBSがアナアナ変更の対象でした。変更前のチャンネルは42chです。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 OBS TOS OAB
チャンネル 29ch 30ch 28ch 31ch 19ch
リモコン
出力 各局とも 1W

©2022 送信塔見て歩きWeb