送 信 塔 見て歩き
大分県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


海添テレビ中継局  2019年5月撮影

海添(かいぞえ)中継局は、臼杵市大字海添(柳原交差点北東)の高台にあります。臼杵中継局を受信できない臼杵市中心部向けの
中継局と思われます。

最初にアナログ時代の様子です。
開局は、NHKが1974年5月、OBSとTOSが同時に1977年12月、OABが1995年4月です。
アナログ時代には、NHKが単に「海添」に対して、民放は頭に臼杵を付けて「臼杵海添」と名乗っていました。通常パターンと反対です。

事情が分かりませんが、サービスエリアにNHKと民放には明らかな差があります。具体的には、設置場所が約130m離れており、
NHKは標高約70m地点なのに対して、民放の標高は約40mと云う低い位置です。
また、出力もNHKが0.5Wに対して民放は0.1Wです。
結果、対象世帯はNHKが1230に対して、民放は390と1/3以下です。なぜ、民放のエリアが極端に狭くなっているのか謎です。
(他サイトのアナログ時代の画像を見ると、送信方向もNHKと民放では少し違うようです。)

設備は、NHKは自立鉄塔に送信アンテナは2波共用90CR1段2面、受信は2波共用の1.8mグリッドパラボラにて臼杵中継局受けです。

一方、民放は老舗2社(OBSとTOS)とOABの2グループに分かれ、どちらもパンザマストにボックスと云うミニサテ局です。
送信アンテナは、8素子リングアンテナ1段2面(OBSとTOSは共用)、受信は12素子リングアンテナ(こちらもOBSとTOSは共用)にて
臼杵中継局受けです。

2009年12月にデジタル化されました。NHKの隣接地に全社共用のミニサテ局を新築しました。(これで、NHKと民放の差は無くなりました。
デジタル化時の対象世帯は約1390です。)また、中継局名は、「海添」に統一されました。

それでは画像で紹介します。



ふもとから見た遠景です。 中継局は、画像真ん中の尾根です。

 


全景です。

見上げ位置からです。

 

送信アンテナを角度を変えて3枚。 8素子リングアンテナ1段2面です。

1段なのに3段あると云うことは、局ごとにアンテナが分かれていることになります。
資料が不正確ですが、アンテナの大きさとERPを元に推測すると、上からNHK−E単独、NHK−G・OBS・OABの3波共用、TOS単独 と予想します。

 


双受信アンテナです。 見上げてみました。

受信アンテナの拡大です。

受信は全社共用16素子リングアンテナ4列です。臼杵中継局放送波受けです。

 


機器を角度を変えて2枚。
 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 OBS TOS OAB
チャンネル 49ch 47ch 53ch 57ch 59ch
出力 0.5W 0.5W 0.1W 0.1W 0.1W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 OBS TOS OAB
チャンネル 35ch 51ch 29ch 20ch 31ch
リモコン
出力 各局とも 0.05W

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