送 信 塔 見て歩き
熊本県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。
大矢野湯島テレビ中継局 2017年4月撮影
大矢野湯島中継局は、上天草市大矢野町湯島にあります。と云ってもピンときませんが、島原湾のちょうど真ん中に浮かぶ島
と云えば位置が分かるでしょうか。湯島は、住所だけでなく島の名前でもあります。
航空画像を見ますと、島の南側に中心集落があり、そこへ向けての中継局と思われます。また、島は中央部が台地状の高台で
畑などになっているようです。
まずは、かつてのアナログ中継局の説明です。
当中継局の開局は、老舗局3社4局が1979年7月、KKTとKABの2社が1996年1月です。
老舗局では、後発局の開局に合わせ機器を更新しているようです。全社共用のミニサテ局です。
送信アンテナは全社共用8素子リングアンテナ2段3面(垂直偏波)、受信は各社とも、約130m離れた場所でNHKとRKKは
3波共用12素子八木、TKUは16素子リングアンテナ、KKTとKABは共用の16素子リングアンテナにて、全社金峰山受けです。
中継局は、高台への中腹に設置されています。また当中継局では、NHK−E・KKT・KABがアナアナ変更の対象でした。
2010年11月にデジタル化されています。
それでは、現在の様子を画像で紹介します。
ふもとからの遠景と送信鉄塔の拡大です。 |
アナログ時代とは、送信アンテナの形式が異なるようで、2面です。(チャンネルの関係なのか、2段ずつの2セットと思われます。)
ロッカーのような機器もあります。最近追加されたのかもしれません。
続いて受信点です。
受信ポイントの全景です。広い場所のようです。
こちらも上下2セットになっているようです。親局が金峰山であれば、チャンネルから見てNHKと民放に分かれているものと思われます。
なお、受信点のほうが送信点より高い位置にあります。
上段のアンテナです。 |
下段のアンテナです。 |
ここにも局名表示があります。
この画像は、受信点から見た送信鉄塔です。
中継局から見た南方向です。見えているのは、天草 上島・下島と思われます。(合成)
ところで、内閣府発表の資料によれば、2016年4月の熊本地震で当中継局は、2回目の地震の際に商用電源が切れ、
非常用電源に切り替わったものの、そちらもダウンし発電機を持ち込むまでの間、4時間弱停波したとのことです。
(報告書を見る限り、停波はNHKのみのようです。民放側はバッテリーが残っていたのか。細かい部分はハッキリしません。)
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | RKK | TKU | KKT | KAB |
チャンネル | 56ch | 32ch | 60ch | 62ch | 39ch | 36ch |
出力 | 各局とも | 0.1W |
当中継局では、NHK−E・KKT・KABでアナアナ変更が行われました。
変更前のチャンネルは、NHK−Eが42ch、KKTが49ch、KABが44chでした。
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | RKK | TKU | KKT | KAB |
チャンネル | 27ch | 25ch | 45ch | 33ch | 44ch | 48ch |
リモコン | 1 | 2 | 3 | 8 | 4 | 5 |
出力 | 各局とも | 0.01W |
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