送 信 塔 見て歩き
熊本県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。
南阿蘇テレビ・FM 仮設中継局 2017年10月撮影
南阿蘇中継局は、阿蘇郡南阿蘇村の夜峰山(よみねやま)の山頂付近に設置されていた中継局ですが、
2016年4月の熊本地震で大きな被害を受け、倒壊の可能性があるため放送が継続できない場合に備え、
総務省では、観音桜展望所付近に仮設の中継局を設置することを「臨機の措置」で、まずNHKに対して4月19日に
許可したのに続き、5月2日には民放にも許可しました。この際、NHKに対して民放と同じ場所への再変更も許可しました。
仮設中継局からの実際の放送開始は、FM熊本が5月9日、NHK(テレビ・FM)が5月18日、民放テレビは5月16日です。
状況が確認できませんが、4月19日にNHKに対して許可した場所は、免の石展望所付近だったようです。
その場所から実際に送信していたのかは不明です。
また、仮設中継局から電波を発射するまでの間、地震で被害を受けた元の中継局から電波を出し続けられていたのか
(設備が生きていたのか)も未確認です。
「臨機の措置」とは、非常災害時において重要通信の疎通の確保を図るため、無線局の開設、周波数等の指定変更及び
無線設備の設置場所等の変更の許認可を、口頭等の迅速な方法により行う特例措置です。
その後、元の場所での再開を諦め、同展望所敷地内に新たな南阿蘇中継局を建設し、翌2017年11月27日午前11時より、
正式に放送を開始しています。なお、チャンネル・周波数には変更はありません。
それでは、仮設中継局を紹介します。
全景です。 合成 |
鉄塔の様子です。 |
送信鉄塔に受信アンテナあります。
付近に櫓状の鉄塔もあります。 |
これも受信アンテナでしょうか。 |
ここにも垂直八木があります。 |
受信アンテナの所属が分かりません。NHKと民放は別々なのかもしれません。(FMは2社別々と思われます。)
またFM受信アンテナが垂直に取り付けられていますので、付近の垂直偏波の中継局を探すと阿蘇中継局が該当します。
親局が変更になったようです。(テレビ受信アンテナも同じ向きですので、こちらも変更になったようです。)
仮設中継局の位置からは、金峰山を見通せないようです。
局舎が3棟あります。NHK、民放テレビ、FM熊本の別でしょうか。 (未確認です。) |
左画像のパラスタックがどこに向いているのかが気になります。 FM垂直八木が阿蘇中継局向きだとすると、福岡?or 久留米? |
モニターアンテナを角度を変えて2枚。 |
こちらは、GPSです。 |
付近にNHKの小型パラボラが2基あります。
こちらは建設中の新局舎です。 撮影から約50日後の2017年11月27日午前11時に開局しました。
新中継局からは、テレビは10W、FMは以前と同じ10Wでの放送です。
こちらは、夜峰山の旧中継局です。
拡大しました。 左が民放、右がNHKと思われます。
遠くて、よく分かりませんが、局舎が傾いているようにも見えます。
また、この画像を見ると、デジタル鉄塔はNHKと民放との共用だったようです。となると、局舎も?です。
仮設中継局付近から見た風景です。 合成
中継局データ
NHK−FM 83.8MHz 10W
FM熊本 76.8MHz 10W
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | RKK | TKU | KKT | KAB |
チャンネル | 20ch | 18ch | 21ch | 23ch | 25ch | 27ch |
リモコン | 1 | 2 | 3 | 8 | 4 | 5 |
出力 | 各局とも | 10W |
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