送 信 塔 見て歩き
熊本県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


菊水テレビ中継局  2014年2月撮影

菊水中継局は、玉名郡和水(なごみ)町の高葉山にあります。旧菊水町の中心部などをエリアにしています。
2008年11月にデジタル化されました。(菊水町は、2006年3月に隣接の三加和町と合併し和水町になりました。)
撮影時点では、アナログ設備はNHK局舎・鉄塔が残っているとのことです。(送信アンテナは取り外し済みで、
なぜか受信パラボラは残されています。)


遠景です。

 

 


拡大しました。携帯電話と思われる鉄塔が目立ちます。


かつてのアナログ中継局の説明です。
当中継局は、まずNHKが1971年5月に開局し、1972年12月にRKKとTKUが、1989年3月にKKT、
1995年3月にKABがそれぞれ開局しています。

設備は、NHKが単独、民放は、RKK・KKT・KABの3社は共用、TKUは単独でした。
NHK中継局は、送信アンテナが2波共用4L1段2面、受信は共用3mグリッドパラボラ。
RKK・KKT・KAB共用中継局は、送信アンテナが共用4L1段2面、受信は個別(?)の3mグリッドパラボラ。
TKU中継局は、送信アンテナが4L1段2面、受信は3mグリッドパラボラ。

当中継局は高葉山の標高が約170mと低く、特に南側は山に阻まれ、金峰山や玉名中継局の電波を受けることが
できないようです。そのため、各局とも親局は北方向にある三加和中継局です。
また、当中継局は、NHK−G,E、RKKの3チャンネルがアナアナ変更の対象でした。


まずは、旧アナログ中継局から紹介します。

旧NHK中継局です。局舎・鉄塔が現存しています。(送信アンテナは取り外し済みです。)

 


局舎です。

別角度から。

表札です。

 

鉄塔下にコンクリートの基礎跡があります。アナアナ変更時に仮局舎でもあったのでしょうか。(未確認です。)

 

受信パラボラは3mです。親局の三加和中継局は、距離があり出力も3Wと小さいため、大きなパラボラになっています。

なお、RKKなど3社の中継局は、NHK中継局から南側の少し離れた場所にあったようです。
TKU中継局は、NHK中継局の近く(現デジタル中継局付近?)だったようです。


続いてデジタル中継局です。


全景です。手前は、携帯電話基地局と思われます。

鉄塔です。

 


送信アンテナを角度を変えて3枚。

 

局舎は、コンクリート製で壁がピンク色です。デジタル局舎は、どこも変わり映えしない規格タイプが多い中、雰囲気が違いますね。これって、新築なんでしょうか?。

 


鉄塔基部です。

非常電源は、かなり汚れています。

 


GPSを2枚。
鉄塔には、受信用のオフセットパラボラが2基あります。親局のチャンネルの関係でNHKと民放は別々に受けているようです。

 


銘板です。

 


敷地前の地面にコンクリートの補修跡が見受けられます。デジタル局舎が新築であれば、ここにTKU中継局があったのかもしれません。
あるいは、デジタル局舎は少し古そうなので、TKUアナログ局舎の継続利用とも考えられます。(未確認です。)

ネット上を探しましたが、TKU中継局の画像は確認できませんでした。



すぐ近くには、携帯電話と思われる基地局があります。

 


付近は、公園のようです。

中継局を示す、杭もあります。

 


最後に、風景を2枚。


 


 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 RKK TKU KKT KAB
チャンネル 51ch 40ch 56ch 36ch 44ch 38ch
出力 各局とも 1W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

アナアナ変更前のチャンネルは、NHK−Gが42ch、NHK−Eが40ch、RKKが47chでした。


デジタル NHK総合 NHK教育 RKK TKU KKT KAB
チャンネル 27ch 25ch 33ch 35ch 46ch 48ch
リモコン
出力 各局とも 0.1W

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