送 信 塔 見て歩き
熊本県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。
有明上津浦テレビ中継局 2017年5月撮影
有明上津浦(こうつうら)中継局は、熊本県上天草市有明町下津浦(しもつうら)地区の高台にあります。天草上島の北側沿岸部です。
最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。開局は、NHKとTKUが一番早く1977年3月です。続いてRKKが1980年3月、
KKTとKABは1994年2月です。開局時期がバラバラですが、全社共用の中継局です。
送信アンテナは2グループに分かれています。上段がNHK・RKK・TKU、下段がKKT・KABです。形式はどちらも2L1段3面です。
(2つに分かれているのは、明らかに送信チャンネルの関係です。)
受信は、NHK−Gは8素子八木2列、NHK−Eは5素子八木2列、RKKは8素子八木、TKUは1.8mグリッドパラボラ、
KKTとKABは共用1.8mグリッドパラボラにて、全局送信点で金峰山受けです。
(KKTは送受信チャンネルが1chしか違いませんが、回り込みは大丈夫だったのか、若干気になります。)
それと、当中継局では、NHK−EとKABがアナアナ変更の対象で、チャンネル変更が行われました。
2010年5月にデジタル化されました。
デジタル中継局は、アナログからの継続なのか、一部または全部が新築なのかは、画像を見ただけでは よく分からず、未確認です。
なお、アンテナ等のアナログ設備は撤去済みで残っていないようです。
それでは、現在の様子を画像で紹介します。
登山途中での遠景です。 付近には、携帯電話の基地局もあるようです。
受信アンテナは、このオフセットパラボラと反対向きのプレートパラボラの2基あります。
こちらは、プレートパラボラです。
当中継局については資料が無いため、これまでの熊本県内の番組伝送系統やパラボラ方向からの推測ですが、
オフセットパラボラは、民放4社共用の金峰山放送波受け。プレートパラボラは、NHK2波共用の本渡北固定局受けTTLと思われます。
他サイトの画像を見ると、本渡北中継局鉄塔に当中継局向けと思われる3mプレートパラボラがあります。
表札です。 |
別の機器があります。 非常用電源のようです。 |
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | RKK | TKU | KKT | KAB |
チャンネル | 55ch | 44ch | 57ch | 53ch | 21ch | 29ch |
出力 | 各局とも | 1W |
当中継局では、NHK−EとKABがアナアナ変更の対象でした。
変更前のチャンネルは、NHk−Eが51ch、KABが19chでした。
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | RKK | TKU | KKT | KAB |
チャンネル | 36ch | 50ch | 41ch | 43ch | 47ch | 49ch |
リモコン | 1 | 2 | 3 | 8 | 4 | 5 |
出力 | 各局とも | 0.1W |
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