送 信 塔 見て歩き
長崎県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。
奈摩テレビ中継局 2016年12月撮影
奈摩(なま)中継局は、五島列島・中通島の高熨斗山(たかのしやま)にあります。住所は、南松浦郡新上五島町奈摩郷になります。
山の名前の意味は「高い烽火(のろし)」ということらしいです。漢字は当て字でしょうか、よく分かりません。
それはともかく、最初にアナログ中継局の説明です。
当中継局の開局は、NHKが1971年6月、NBCとKTNは同時に1982年2月、NCCは1991年3月、NIBは1999年8月です。
中継局は、老舗3社と平成新局2社の2つに分かれています。
老舗局側の構成は、鉄塔と送信アンテナは3社共用で、局舎はNHKと民放の2グループに分かれています。
また、平成新局は局舎は2社共用で、鉄塔は九州電力のものを間借りしています。
送信アンテナは、グループごとに全局共用の6L1段2面です。
受信は、NHKは送信点で共用2.4mグリッドパラボラにて五島若松中継局受け、予備に約300m離れた地点で個別の
8素子八木2列にて稲佐山受け、NBCは約100m離れた地点で12素子八木2列にて稲佐山受け、KTNは送信点で
3mグリッドパラボラにて稲佐山受け、NCCとNIBは送信点で2社共用3mグリッドパラボラにて稲佐山受けです。
NHKは以前、稲佐山を受けていましたが、1997年4月に親局を五島若松中継局に変更し、稲佐山受けは
予備として残しています。(どうやら稲佐山受信では障害があるようです。)
ここで、NHK中継局の親局である五島若松中継局についても触れておきます。
当中継局は、NHKのみの置局で1969年7月の開局です。この局も1983年4月に親局を変更し、久賀(ひさか)中継局この地域のNHK中継局では、1980年代から90年代にかけて稲佐山を親局にしている中継局での親局変更が相次いでいます。
大陸方面でV−Low帯を利用する放送が大量開局していたのかもしれません。
なお、アナログで奈摩中継局の親局だった「五島若松中継局」、さらにその親局だった「久賀中継局」は、ともデジタル化されずに
廃局になっています。
したがって、NHKのデジタルでの伝送ルートは、大きく変わっています。
奈摩中継局は2009年11月にデジタル化されました。アナログと同じ組み合わせです。
それでは、現在の様子を画像で紹介します。
有川北中継局付近から見た、高熨斗山です。(中央 奥)
ふもとからの遠景です。
上記画像の拡大です。
ふもとから見た遠景です。(上記とは別角度です。)
NHK・NBC・KTN中継局
老舗3社は、アナログ中継局の隣にデジタル中継局を丸ごと新築しました。なお、アナログ中継局は撤去済みです。
局舎です。 |
表札です。 |
鉄塔基部です。 |
銘板です。 |
GPSです。 |
アナログ中継局跡と思われます。 |
付近には、所属不明のリングアンテナがあります。
NCC・NIB民放共用中継局
平成新局2社は、アナログ中継局を継続利用です。
鉄塔の全景です。 |
別角度から、局舎・受信アンテナはすぐ横にあります。 |
予備で16素子リングアンテナもあります。(上記、送信アンテナ画像に写っているリングアンテナが予備アンテナかもしれません。)
局舎です。 |
表札です。アナログ時代のままと思われます。 |
GPSです。
九州電力の表札です。 |
NCCの杭があります。 |
中継局付近から見た風景です。
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | NBC | KTN | NCC | NIB | |
チャンネル | 49ch | 33ch | 44ch | 28ch | 58ch | 62ch | |
出力 | 各局とも | 3W |
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | NBC | KTN | NCC | NIB | |
チャンネル | 41ch | 43ch | 45ch | 29ch | 49ch | 52ch | |
リモコン | 1 | 2 | 3 | 8 | 5 | 4 | |
出力 | 各局とも | 0.3W |
当中継局では2011年9月から10月にかけてチャンネルリパックが行われました。
NCC 56ch→49ch
NIB 59ch→52ch
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