送 信 塔 見て歩き
長崎県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


有川テレビ・FM中継局  2016年7月撮影

有川中継局は、五島列島のひとつ、中通島の矢倉岳にあります。住所は、南松浦郡新上五島町鯛ノ浦郷になります。

ここで、五島列島について、ひとこと
五島列島は、「福江島」「久賀島」「奈留島」を下五島、「若松島」「中通島」を上五島と呼ばれています。このうち、上五島は
「奈良尾町」「若松町」「上五島町」「新魚目町」「有川町」の5町で構成されていましたが、2004(平成16)年8月1日に
合併して新上五島町と云う ひとつの町になりました。
また、中通島は福江島に次いで2番目に大きな島です。主要な島の中で一番長崎県本土寄りに位置しています。

島の説明は ここまでにして、続いてアナログ中継局の説明です。

当中継局の開局は、NHKが1966年9月、NBCが1967年10月、KTNが1975年3月、NCCが1991年4月、
NIBが1994年2月です。また、NHK−FMは1967年11月に開局しています。(FM長崎は開局していません。)

中継局は、NHK・NBC・NCCが単独設置、KTNとNIBが共用の4つに分かれて設置されています。NHKとNBCは
1960年代の開局に付き、チャンネルはVHFです。
送信アンテナは、VHFが3素子八木1段3面(NHK2波は個別)、UHFが4L1段3面(KTNとNIBは共用)です。
受信は、NHKは2波共用2.4mグリッドパラボラにて奈摩中継局受け、予備で約350m離れた地点で個別の8素子
八木2列にて稲佐山受けです。NBCは約300m離れた地点で8素子八木にて稲佐山受け、KTNとNIBは共用4m
グリッドパラボラにて稲佐山受け、NCCも4mグリッドパラボラにて稲佐山受けです。
また、UHF各社は、予備で約120m離れた地点にも4mグリッドパラボラがあります。

なお、予備パラボラは、各社共用なのか、個別に設置されているかは未確認です。

当中継局では、2008年12月にデジタル化されています。また、2011年11月チャンネルリパックが行われました。
NCCが56chから49chに、NIBが59chから52chにそれぞれ変更されました。

NHK−FM中継局については、デジタルテレビと少し離れた場所に単独で設置されています。
下方で、画像と合わせて説明します。

それでは、現在の様子を画像で紹介します。


デジタル中継局は、全社共同で設置されました。


テレビ中継局の全景です。

こちらは、FM中継局側から見た全景です。

 


こちらは、登山道途中からの撮影です。

 

鉄塔の様子を角度を変えて3枚。

 

送信アンテナです。

上段がNHK2波とKTNの3波共用、下段がNBC・NCC・NIBの3社共用と思われます。
(チャンネルリパック後の状況は未確認です。)

 

ここで、受信アンテナの説明です。


送信鉄塔で縦に2基並んでいる3mプレートパラボラは、NHKの2波共用佐世保固定局TTL受けです。

 


送信鉄塔中間部にあるグリッドパラボラです。

こちらは、約180m離れた場所にある4mグリッドパラボラです。 2基あります。


上記右画像の手前側のパラボラです。

そのパラボラ鉄塔にある銘板です。 新しいです。

状況がはっきりしませんが、NBCとNIBは、送信鉄塔の4mグリッドパラボラと離れた場所にある上記パラボラとで
スペースダイバシテイを組んでいるようです。(稲佐山放送波受け)。

また、KTNは送信鉄塔中間部のグリッドパラボラのみで稲佐山を受けているようです。

 


二つ上の画像の奥に写っているもう1基のパラボラです。

丁寧にも「第2受信アンテナ」の札があります。

塗装工事の表示にNCCの文字があります。 画像を修正しています。

さらに、NCCは鉄塔のグリッドパラボラと離れた場所にある もう1基のグリッドパラボラ(上記画像)との2基で稲佐山を受けているようです。

民放各社は、送信鉄塔のグリッドパラボラを共用しながら、KTNを除き、別の個別パラボラでも受信すると云う変な体制です。
離れた場所のパラボラは3社共用だったものが、その後NBCとNIBの2社が新築分離したのでしょうか。

受信パラボラの状況には、時系列で不明な点があります。(上記説明を鵜呑みにしないようお願いします。)

 


送信鉄塔の銘板です。
低い位置に北に向く2.4mプレートパラボラがあります。
奈摩中継局TTL送り(NHK2波共用)です。

 


GPSです。

よく分からないリングアンテナがあります。

 


敷地の様子です。 合成

 

局舎です。角度を変えて2枚。

 


表札です。

もう一棟局舎があります。

 


続いてNHK−FM中継局の紹介です。テレビ中継局から少し斜面を下った場所にあります。


全景です。

少し別角度から。 奥にテレビ中継局が見えます。

3素子八木1段3面です。

 

機器です。 角度を変えて3枚。

 

各機器を拡大しました。

 


表札があります。

FM中継局のそばにNHKのアナログ看板があります。

アナログ時代の看板があるということは、NHKアナログ中継局はFM中継局の位置にあったようです。

 

FM送信アンテナの少し下にある、受信アンテナです。 5素子八木にて稲佐山受けです。 角度を変えて2枚。
  

ところで、アナログ中継局のうちNBCのみ設備が残っています。

局舎を両側から2枚。

 


壁面にロゴがあります。

 


これは、送信鉄塔なのでしょうか。

こちらは、約300m離れた場所にある稲佐山受けの8素子八木です。

 



どの社のものかは不明ですが、中継局跡の基礎が残っています。

右上に、民放の第2パラボラが見えます。



NHK−FM中継局付近から見た風景です。 



中継局を示す杭です。 



船上から見た奈摩中継局がある高熨斗山山頂部の鉄塔群です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 NBC KTN NCC NIB
チャンネル 4ch 12ch 6ch 36ch 26ch 32ch
出力 3W 3W 3W 10W 10W 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM  82.7MHz  10W


デジタル NHK総合 NHK教育 NBC KTN NCC NIB
チャンネル 41ch 43ch 45ch 29ch 49ch 52ch
リモコン
出力 各局とも 1W

©2018 送信塔見て歩きWeb