送 信 塔 見て歩き
長崎県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


松浦南テレビ中継局  2014年1月撮影

松浦南中継局は、佐世保市吉井町と松浦市志佐町にまたがる高法知岳にあります。
アナログ時代には、NHK・NBC・KTNの3社のみの設置でしたが、デジタルではNCCとNIBも開局しています。
また、アナログ時代にはNHKとNBCが壱岐・平戸方面への中継ポイントとして高法知岳固定局を併設していました。
デジタル時代になってからは、縮小(or廃止)されたようです。
2009年10月にNHK・NBC・KTNがデジタル化され、また2010年3月にNCCとNIBが先発民放2社の設備に
同居する形で、デジタル新局として開局しました。


遠景です。

 


拡大しました。


アナログ時代の中継局の様子です。NHK単独とNBC・KTN共用の2グループに分かれていました。

まずNHKからです。支柱式14m鉄柱に、送信アンテナは2波共用4L1段2面です。
受信は、Gが8素子八木2列で佐世保中継局受け。Eは約150m離れた場所にある8素子八木で佐世保中継局受けです。
当中継局は、1970年11月の開局ですが、1990年1月に局舎を更新し、2002年9月には送受信アンテナを
更新しているようです。

続いて、NBC・KTN共用中継局です。局舎はアルミ製で、14m四角鉄塔に、送信アンテナは共用4L1段2面です。
受信はNBCは8素子八木2列2段、KTNは1.8mグリッドパラボラで、どちらも佐世保中継局受けです。
こちらは、両社同時に1982年4月の開局です。

当中継局は、全チャンネルがアナアナ変更の対象でした。


アナログ時代の高法知岳固定局について

NHK固定局は、松浦南中継局と共用の8素子八木2列で佐世保中継局の放送波を受けて、郷ノ浦中継局へは
4mプレートパラボラ、平戸中継局へは2mプレートパラボラにて中継していました。
(NHK−Eの受信アンテナは固定局専用のものかもしれません。)

NBC固定局は、松浦南中継局と共用の8素子八木2列2段で佐世保中継局の放送波を受けて、郷ノ浦中継局へは
4mプレートパラボラ、松浦中継局へは1.8mプレートパラボラにて中継していました。

画像を見ると、どちらもかなり古いパラボラに見えますので、デジタル時代になってからは、両社とも、固定局の機能を
石盛山へ移転させたと思われます。

 

それでは、画像で現在の様子を紹介します。


まずは、NHK中継局・固定局からです。


アナログ鉄塔です。

アナログ送信アンテナです。

アナログ総合テレビの受信アンテナです。
教育テレビのアンテナは、離れた場所にあります。

 


アナログ局舎と表札です。

 

この3枚は、高法知岳固定局のパラボラと思われます。大きなほうが郷ノ浦向け、小さなほうは平戸向けと思われます。
どちらのパラボラも、かなりくたびれた感じです。

 

続いて、デジタル中継局です。デジタル化に際して、局舎・鉄塔とも新築しました。アナログ設備のすぐ横にあります。

 


受信は、オフセットパラボラです。佐世保受けと思われます。

GPSです。

 


局舎と表札です。

 


続いて民放共用中継局です。

こちらは、アナログ時代からの設備を継続利用のようです。 NBCの固定局も兼ねていたため、局舎・鉄塔が大きいです。


NHK中継局の奥にあります。

 

全景を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナを角度を変えて2枚。

 


局舎です。

表札は、4社のデジタルのものに掛け替えられています。

 


NBCの佐世保受けアナログ八木です。

別角度から。

 


KTNの佐世保受け1.8もグリッドパラボラです。

別角度から。

 


 

郷ノ浦と松浦向けのパラボラを角度を変えて2枚。

基台があります。

 

ところで、民放の親局受信アンテナがどれだか、ハッキリしません。
このUHFアンテナが、そうなのかもしれません。(未確認です。)

 


中継局を示す杭があります。

三角点があります。

 



風景です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 NBC KTN
チャンネル 27ch 25ch 60ch 51ch
出力 各局とも 3W

アナアナ変更以前の各局のチャンネルは、NHK−G・50ch、NHK−E・48ch、NBC・52ch、KTN・54chでした。

NCCとNIBは、アナログでは中継局を設置していませんでした。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NBC KTN NCC NIB
チャンネル 28ch 30ch 24ch 26ch 19ch 18ch
リモコン
出力 各局とも 3W

追記・NHK−Gのチャンネルは、開局当初47chでしたが、外国波混信障害を改善するために2016年1月に変更されました。
また、同じ理由で2018年5月には、送信出力が全局0.3Wから3Wへ増力されました。


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