送 信 塔 見て歩き
長崎県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


松浦テレビ中継局  2014年1月撮影

松浦中継局は、松浦市星鹿町の城山にあります。半島のように突き出した地形の場所です。
2008年12月にデジタル化されました。

 


 


全景です。


最初は、当中継局の歴史から

この場所に最初に中継局を建てたのは1975年12月開局のKTNでした。NHKとNBCは、これより先に別の場所(平尾山)に
松浦中継局を設置ており、ここへはNHKが1984年3月に、NBCが同年12月に移転してきました。
そして、NCCが1990年3月に、NIBが1992年1月にそれぞれ開局しました。(なぜ、最初2か所に分かれていたのかと、
後から開局の場所に統合されたのかは、調べていません。)

アナログ時代の当中継局では、NHK・NBC・KTNは、それぞれ単独に中継局を設置し、NCCとNIBは共用でした。
(NHKとNBCは鉄塔のみ共用)

デジタル化に際して、NHKは単独でデジタル中継局を新築し、KTNはアナログ局舎・鉄塔をそのままデジタル化しました。
NCC・NIBも共用のアナログ局舎・鉄塔をそのままデジタル化しました。
残るNBCは、局舎を新築した様子は見られませんし、アナログ局舎を撤去済みです。どうしたのかは、後ほど画像を検証します。

NHKもアナログ設備を撤去済みです。


ここからは、アナログ時代の中継局の様子です。(NHKとNBCは、ここ城山での様子です。)

NHKは、支柱式14m鉄塔に、送信アンテナは共用6L1段3面です。受信は、約230m離れた場所で2波共用4m
グリッドパラボラにて平戸中継局受けです。
NBCの送信アンテナは、NHKアンテナの下に6L1段3面です。受信は、1.8mプレートパラボラにて高法知岳固定局受けです。
KTNは17m鉄塔に、送信アンテナは6L1段3面です。受信は、4mグリッドパラボラで平戸中継局受けです。
また、KTN中継局と同じ敷地に長崎県の無線局舎があり、鉄塔を共用しています。
NCCとNIBは、送信アンテナは共用6L1段3面、受信は4mグリッドパラボラで、100m〜130m離れた場所に別々にありました。
こちらは佐世保中継局受けです。 それと、NCCは1992年6月に、NIBは1998年5月に、親局を変更しているようです。
この城山は、親局の受信が厳しい場所のようです。(でも、中継局を設置しているのは、電波を飛ばすには都合がよいからでしょう。)

それと、当中継局はNIB以外がアナアナ変更の対象で、しかもローorミドルchからハイchへ大きく移動していますので、
アナログ終盤のアンテナ構成は異なっていた可能性があります。


ここからは、現在の様子を画像で紹介します。

まずは、古い局舎に敬意を表してKTNから紹介します。


ほかでは、見かけないレンガ造りの局舎です。

ロゴを拡大しました。

当方の自宅から近ければ、このレトロな局舎をぜひ見に行きたいところですが・・・、今のところは予定がないですね。

 


鉄塔の様子です。

上部を拡大。

送信アンテナです。

 


GPSです。2基あります。

 


このパラボラは、平戸中継局受けと思われます。

別角度から。

 

ところで、NBCデジタル中継局がどれなのか、確認できていないことは先にも書きました。
当方は、KTNに同居したと、考えております。その根拠が、これです。


鉄塔中間部に一面双ループがあります。

D−pa発表のエリアマップです。 ピンクが松浦西中継局のエリアです。オレンジは、松浦局。

すぐ下のグリッドパラボラは平戸向きですので、双ループも平戸方向(西向き)ということになります。

NBCでは、当地に松浦中継局のほか、一時期、松浦西中継局を設置していました。
これが、その送信アンテナと思われます。

松浦西中継局は、松浦中継局のNBC(31ch)にデジタル混信が発生したため2009年4月に設置された 混信対策局(37ch・ 1W)です。
西方向へ電波を出していました。
その後、2012年10月に松浦中継局のNBC・31chが37chに変更された時点で廃局になりました。

NBCが、松浦中継局のアンテナを別の鉄塔に持ちながら、KTN鉄塔に松浦西中継局を設置するとは思えませんので、ここにNBC中継局があると判断しました。
GPSも2基ありますし・・・。

 


こちらが、同じ敷地にある長崎県の無線局です。

鉄塔にラックが繋がっています。

 


看板もあります。


続いてNHK中継局です。


全景です。

鉄塔の様子です。

鉄塔はアナログ時代からの継続利用です。パラボラが2基ありますが、向きと送受信の別は未確認です。

 


デジタル局舎です。

別角度から。

表札です。

NHKアナログ局舎はデジタル中継局に向かって右、NBCアナログ局舎は左にありました。
左のコンクリートは、NBC中継局の跡と思われます。

 

送信アンテナとGPSです。


最後は、NCC・NIB共用中継局です。当中継局は、アナログ時代からの継続利用と思われます。

 

 


局舎です。

表札です。アナログ時代のままのようです。

 


もう一棟、別の局舎があります。

 


グリッドパラボラです。

サイドローブアンテナです。

90CRもあります。

受信アンテナと思われるものが、チャンネル数以上あります。どれが何かは、未確認です。送信アンテナのすぐ下にリングアンテナもあります。
受信系のアンテナは、すべて同一方向と思われます。

 


GPSとモニターアンテナです。

UHF八木アンテナもあります。

 


ラックです。

鉄塔下部です。

 



中継局付近から見た風景です。(合成)

 

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 NBC KTN NCC NIB
チャンネル 52ch 54ch 58ch 50ch 48ch 14ch
出力 各局とも 30W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

なお、アナアナ変更前のチャンネルは、NHK−G・28ch、NHK−E・30ch、NBC・34ch、KTN・22ch、NCC・16chでした。
(NIBは変更なし)


デジタル NHK総合 NHK教育 NBC KTN NCC NIB
チャンネル 52ch 51ch 37ch 35ch 19ch 18ch
リモコン
出力 各局とも 3W

開局当初、NBCのチャンネルは31chでした。2012年10月に37chへ変更されました。

2009年4月から2012年10月の間、NBCのみにデジタル混信対策局として「松浦西中継局(37ch ・ 出力1W)」が
設置されていました。
(松浦中継局のNBCチャンネルを31chから37chへ変更した時点で、松浦西中継局は廃局になりました。)


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