送 信 塔　見て歩き
長崎県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。

平戸中テレビ中継局　　２０１５年１０月撮影

平戸中中継局は、平戸市の「鯛ノ鼻（標高 ４４７ｍ）」の山頂付近にあります。（山頂部は平らなようです。）
長い平戸島の中央部から少し北側になります。
グーグルストリートビューで見ると中継局の辺りは駐車場となっており観光スポットのようです。

２００９年１０月にデジタル化されました。

かつてのアナログ中継局の様子です。
当中継局は開局は、まずＮＢＣが１９６９年６月に開局し、続いてＮＨＫが同年９月に開局しています。
その後１９７６年９月にＫＴＮ、１９９６年２月にＮＣＣとＮＩＢが同時に開局しています。

中継局の組み合わせは、ＮＨＫにＮＣＣとＮＩＢが同居し、ＮＢＣとＫＴＮは、それぞれ単独です。
中継局は、上記駐車場の周りに数十メートルの間隔で点在しています。

送信アンテナは、すべて ６Ｌ１段３面です。共用中継局では、上がＮＨＫ２波共用、下がＮＣＣ ・ ＮＩＢ ２社共用です。

受信は、ＮＨＫは約６００ｍ離れた地点で、個別に８素子八木２列で佐世保局受け。民放は各社とも送信点で、
ＮＢＣが８素子八木、ＫＴＮが３ｍグリッドパラボラ、ＮＣＣとＮＩＢは共用１．８ｍグリッドパラボラにて全社佐世保局受けです。

ＮＨＫは１９８４年３月に受信点を変更、さらに２００２年９月には送受信アンテナを更新しているようです。
また、ＫＴＮは１９９３年８月に親局を変更しているようです。

デジタルでは、ＮＨＫなど３社はアナログ中継局をそのままデジタル化しました。一方、ＮＢＣはＫＴＮのアナログ中継局に同居し、
２社共用でデジタル化しました。

どの中継局も、古い施設をデジタル中継局として継続使用しているのは、ここは「西海国立公園」内で、新たな
建物を造れないためだと思われます。

提供いただいた画像には、ＮＢＣアナログ中継局は写っていませんが、グーグルストリートビューで見ると、
携帯電話の基地局として再利用されているようです。　

グーグルストリートビューはこちらから。　このページを作った時点では、２０１４年１１月撮影の画像です。

それでは、画像で現在の様子を紹介します。

ＮＨＫ・ＮＣＣ・ＮＩＢ共用中継局

送信アンテナは、上がＮＨＫ２波共用、下が ＮＣＣ・ＮＩＢ共用で、どちらも６Ｌ１段３面です。
チャンネルの関係で、全局共用とはならなかったようです。

また、どちらのアンテナも、アナログとデジタルのチャンネルが近いので、アナ・デジ共用と思われます。

同時使用なのか、八木アンテナが予備なのかは未確認です。こちらも佐世保局放送波受けです。

また、後ろ向きのＵＨＦアンテナがあります。受信の佐世保向きパラボラとは１８０゜反対向きです。
何を受信しているのでしょうか、現地で見ていないのでよく分かりませんが、宇久島方向なのでしょうか。
それとも韓国波？。

３社の側のロゴを拡大しました。

アナログ時代の看板が残ってます。

表札です。

ＧＰＳです。

鉄塔の名盤です。

支線基部です。

ＮＢＣ・ＫＴＮ共用中継局

全景です。

鉄塔の様子です。

別角度から。

こちらの鉄塔は四角で頑丈そうです。

こちらの送信アンテナは、２社共用４Ｄ２段３面です。アナログ時代とは、形式が変わっています。

ＮＨＫなどの６Ｌ１段と、こちらの４Ｄ２段では、性能的にどうなんでしょうか。
また、アナログ終盤には、ＫＴＮのアンテナがどのように取り付けられていたのかが気になります。（もしかして、このアンテナもアナデジ兼用？）

こちらも同時使用なのかリングアンテナが予備なのか未確認です（佐世保局放送波受け）。

左側に写っている鉄塔は、旧ＮＢＣアナログ鉄塔と思われます。
グーグルストリートビューで見ると、下部に携帯電話のアンテナが付いています。

別角度から。また、垂直八木は行政系無線？。（未確認です。）

ＧＰＳです。

局舎です。

こちらが、ＮＢＣ ・ ＫＴＮ共用デジタル局舎と思われます。

上記、左の局舎を拡大しました。行政系？。

デジタル局舎の扉には何もありません。

三角点もあります。

展望台から見た風景画像をどうぞ。

宇久・小値賀・上五島方面です。（合成）

<参考>

グーグルストリートビューから切り出した、旧ＮＢＣ中継局と思われる施設です。

中継局データ

アナログテレビ放送は２０１１年７月２４日をもって終了しました。

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