送 信 塔 見て歩き
長崎県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。
南有馬テレビ中継局 2018年6月撮影
南有馬中継局は、南島原市南有馬町にあります。
最初にアナログ中継局の説明です。
当中継局の開局はNHKとNBCが1967年6月、KTNが1970年4月、NCCが1990年4月、NIBが1991年8月です。
当中継局では、NCCとNIBが共用以外は、単独で設置されています。
送信アンテナは、NHKと民放では形式が異なるようです。NHKは6L2段1面+4L1段2面+2L1段1面の構成なのに対して、
民放は6L2段1面+4L1段2面の構成となっています。(なお、資料のミスなのかは未確認です。)
受信はNHKは2波共用3mグリッドパラボラにて南串山中継局受け(1982年3月末に親局を稲佐山から変更しているようです。)
NBCは約140m離れた地点で8素子八木2列にて稲佐山受け、KTNは1.2mプレートパラボラにて南串山固定局受け、
予備に4mグリッドパラボラにて稲佐山受けです、NCCとNIBは共用4mグリッドパラボラにて稲佐山受けです。
また、KTNでは1996年12月に局舎・機器を更新しているようです。
当中継局では、NHK−E、KTN、NCC、NIBの4局がアナアナ変更の対象でした。
FM放送の開局は、NHKは1972年11月、FM長崎は1983年12月です。NHKはテレビと共用、FM長崎はKTNに同居です。
送信アンテナは、どちらも3素子八木1段2面です。
受信も、どちらも5素子八木にて稲佐山受けです。
2008年9月に、全社同時にデジタル化されました。
デジタル化に際して、NHKはアナログ局舎を継続使用、鉄塔は局舎隣に新築しました。ここへNBCとKTNが同居しています。
一方、後発2社のNCCとNIBは、減価償却が終わっていないのか、アナログ設備をそのままデジタル化しました。
それでは、画像で現在の様子を紹介します。
全景です。
別角度から。
NHK・NBC・KTN中継局
全景です。
手前・デジタル、奥・FMの各鉄塔です。 |
デジタル鉄塔の拡大です。 |
新築の送信鉄塔は地上から建っています。
中間部のプレートパラボラです。2方向を向いています。 |
GPSです。 |
こちら向きの2.4mパラボラは南串山固定局受けTTL(3社共用)、
左向きの2mパラボラは、NHK単独の島原中継局送りのTTLです。
(当中継局には、NHKのみ固定局を併設しています。)
対向の南串山固定局を少し紹介します。
当固定局では、受信親局が社によって異なります。NHKは諫早固定局、NBCは佐世保中継局放送波受け、KTNは五家原固定局です。
局舎です。 |
ロゴです。 |
表札です。 |
続いてFM中継局です。
局舎屋上の送信鉄塔です。 |
送信アンテナの拡大です。中間部にあります。 |
付近にあるFM受信アンテナです。 |
局舎屋上の鉄塔は旧アナログ鉄塔です。FM送信アンテナの上には、かつてアナログテレビアンテナが設置されていました。
このグリッドパラボラは、何なのかよく分かりません。アナログ時代の受信アンテナのようにも見えますが、
なぜ撤去されていないのか疑問です。
NCC・NIB中継局
全景です。局舎・鉄塔はアナログからの継続使用です。
送信アンテナです。先端の八木アンテナが何なのかは、この後説明します。 |
受信パラボラは、グリッドとプレートの2基あります。 |
受信は、NCCは上段の3mグリッドパラボラにて佐世保中継局放送波受け、
NIBは下段の2mプレートパラボラにて南串山固定局受けTTLです。南串山固定局の親局は五家原固定局です。
また、NCCは、予備で20素子八木×2でのスペースダイバシティでも佐世保局を受けています。
局舎です。 |
表札です。 |
FM長崎中継局
当中継局は、KTNのアナログが廃局となった後は、FM長崎の単独使用です。
局舎です。 |
FMひまわり 送信所 (本局)
当地には、コミュニティFM局の「FMひまわり」の送信所も設置されています。
「FMひまわり」は、西九州電設が運営する南島原市にあるコミュニティFMです。同社の有家営業所にスタジオがあります。
本社は雲仙市にある会社ですが、当FMのサービスエリアは南島原市と島原市のみで、本社がある雲仙市をカバーしていない
(中継局が無い)という放送局です。
2017年4月に開局した、まだ新しい放送局です。
全景です。
送信アンテナです。 |
局舎です。 |
こちらの送信所は、NBC旧アナログ中継局らしいです。
「FMひまわり」は、この本局のほか南島原市布津町に出力5Wの中継局を設置しています。
当地にはもう1局、「FMしまばら」も中継局を設置していますが、「FMひまわり」と共用しているのか、別の場所にあるのか未確認です。
(ネット上の資料では、所在地住所が微妙に異なり判断が難しいです。)
画像提供者様によりますと、イノシシ除けの電気柵で囲まれている場所があり、FM中継局には近付けなかったそうです。そのため
一部、未確認箇所があります。
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | NBC | KTN | NCC | NIB |
チャンネル | 52ch | 61ch | 54ch | 58ch | 30ch | 26ch |
出力 | 各局とも | 30W |
当中継局では、NHK−E、KTN、NCC、NIBの4局がアナアナ変更の対象でした。
変更前のチャンネルは、NHK−Eが50ch、KTNが48ch、NCCが20ch、NIBが26chでした。
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
NHK−FM 81.7MHz 3W
FM長崎 77.8MHz 3W
FMひまわり 87.6MHz 20W
FMしまばら 上原中継局 88.4MHz 20W(参考)
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | NBC | KTN | NCC | NIB |
チャンネル | 15ch | 13ch | 14ch | 20ch | 19ch | 18ch |
リモコン | 1 | 2 | 3 | 8 | 5 | 4 |
出力 | 各局とも | 3W |
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