送 信 塔　見て歩き
福岡県 ・ 中継局
山口県のＵ様、匿名希望様 提供の画像で紹介します。

行橋中継局は、京都郡みやこ町と田川郡香春町にまたがる大坂山（標高・５７３ｍ、飯岳山とも云うようです）にあります。
皿倉山からの電波が届かない京築・田川地域の親局に位置付けされている中継局です。
資料では、同じ場所なのにテレビは大坂山、ＦＭは飯岳山との記載になっています。

全景です。　左・民放デジタル中継局、右・ＮＨＫ中継局、さらに右は業務無線局。　合成画像

アナログ時代は、ＮＨＫ・ＫＢＣ・ＲＫＢ・ＴＮＣとＦＭ民放２社が設備を共用し、後発テレビのＦＢＳとＴＶＱは、それぞれ単独で中継局を
設置していました。アナログ親局は、ＫＢＣのみ皿倉山固定局受けで、他社はすべて皿倉山放送波受けです。

デジタルでは、ＮＨＫは単独で整備し、民放テレビ５社は共同でデジタル中継局を新築しました。
（民放デジタルアンテナは アナログＴＶＱ鉄塔に設置）　　全社２００７年９月にデジタル化されました。

立地のよさから、アナログ時代には、大分県北部や山口県周南地域でもこの山へアンテナを向けている世帯が多くあったようです。
デジタルになってからの状況は不明です。

アナログとデジタルでは、組み合わせが異なりますので、以下はデジタル中継局を基準に説明します。

ＮＨＫデジタルテレビ中継局　（旧 ＮＨＫ・ＲＫＢ・ＫＢＣ・ＴＮＣアナログテレビ中継局）
ＮＨＫ−ＦＭ ・ ＦＭ福岡 ・ ＣＲＯＳＳ ＦＭ　中継局

ＮＨＫアナログテレビ中継局の開局は１９６５年９月、ＲＫＢ・ＫＢＣ・ＴＮＣの３社のアナログテレビ中継局の開局は１９６５年１１月です。
また、ＮＨＫ−ＦＭは１９７０年１月、ＦＭ福岡は１９８２年１１月、ＣＲＯＳＳ　ＦＭは１９９３年８月のそれぞれ開局です。

ＮＨＫ鉄塔（中央）の全景です。

鉄塔の全景です。

局舎を含めた全景です。

送信アンテナの構成は、上（赤いほう）が民放アナログ（４Ｌ３段３面･垂直）、下がＮＨＫのアナログ・デジタル共用らしいです。
当中継局ではアナアナ変更が無かったので、民放アンテナには変化が無かったと思われます。
ＮＨＫもアナログアンテナをそのまま継続利用かもしれません。（民放デジタルが４面でＮＨＫデジタルが３面なのでしょうか。？？）

ＦＭの送信アンテナは、上がＮＨＫとＣＲＯＳＳ　ＦＭ共用、下がＦＭ福岡です。（それぞれ２Ｌ１段４面）

また、アナログ受信は、ＫＢＣは鉄塔の２ｍグリッドパラボラで皿倉山固定局受け、他社は５０〜６０ｍ離れた場所にある８素子八木２列で
皿倉山放送波受けでした。（ＫＢＣも同じ形式の予備アンテナあり）
ＦＭの受信もテレビと同様の場所で５素子八木で皿倉山受けです。

付近の斜面には、各社の受信八木アンテナが並んでいます。

パラボラは、後藤寺 ・ 嘉穂 ・ 築城 ・ 頴田 に向いているようです。

このほか、素材伝送の上り回線のパラボラが付近にあるようです。

表札です。

ＧＰＳです。

局の順番が変なので調べてみました。

ほぼ同時期（１９６５年秋）の開局ですが、ＮＨＫが９月、ＴＮＣが１１月中ごろ、ＲＫＢとＫＢＣが１１月末の開局（免許？）で、
多分、最初はＲＫＢとＫＢＣの開局は予定されていなかったのかな、と思われます。（未確認の当方の推測です。）

民放デジタル中継局（鉄塔はＴＶＱアナログ中継局のものを利用）

全景です。

拡大しました。

ＴＶＱアナログと民放デジタルの共用と思われます。 ４面ですので、ＴＶＱ時代とはアンテナが異なっています。

グリッドパラボラ（１．８ｍ）はＴＶＱの皿倉山放送波受け。その下のプレートパラボラは、皿倉山受け（ＴＴＬ）
右向きパラボラは、後藤寺（中段）と嘉穂（上段）送り（ＴＴＬ）と思われます。

民放デジタル局舎です。

ＧＰＳです。

アナログＴＶＱ局舎です。

表札です。

なお、ＴＶＱアナログ中継局の開局は、１９９３年１月です。

旧ＦＢＳアナログ中継局

ＦＢＳ中継局の開局は１９６９年８月です。

全景です。

アナログ送信アンテナです。

皿倉山受け１．８ｍグリッドパラボラです。

局舎と表札です。

付近には業務用の中継局もあります。

大坂山山頂の表示です。

大坂山から見た皿倉山です。

中継局データ

アナログテレビ放送は２０１１年７月２４日をもって終了しました。

ＮＨＫ−ＦＭ　　　　８３．６ＭＨｚ　　３０Ｗ
ＦＭ福岡　　　　　　８１．８ＭＨｚ 　 ３０Ｗ
ＣＲＯＳＳ　ＦＭ　　８７．２ＭＨｚ　　３０Ｗ

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