送 信 塔 見て歩き
福岡市(鴻巣山)
福岡放送・TVQ九州放送(アナログ)、FM福岡 基幹放送所
2010年5月撮影
NHK小笹(アナログ)中継局
匿名希望様提供のアナログテレビ放送終了後の画像は、こちらから。
展望台から見た、全景です。 |
福岡県のUHF基幹局は、福岡市天神から南へ約3kmのところにある鴻巣山に設置されています。
山といっても丘陵地帯のようです。市街地にも近く、送信所のすぐ近くまで住宅地になっています。 山頂部へは、いくつかの散策ルートがあるようです。また、北側のすぐふもとには、一方通行の 正門から放送所までは、道なりに数百メートルの距離です。舗装された専用道路で結ばれています。 今回はFBS正門近くの警察学校裏の登山口からの最短ルートで訪問しました。 登山口からは5分ほどです。 |
放送所の周囲は、うっそうとした林で局舎や鉄塔は、樹木の間から少し見えるだけです。この位置から全景を撮影することはできません。
(放送所の裏側の茂みに三角点があるらしいのですが、奥へ回るのは危険そうで止めておきました。)
また、先の保守道路との交差部を直進すれば、展望台に着きます。展望台は周囲の樹木より高く360゜見渡せます。
福岡市の中心部も間近に見えます。福岡タワーやKBC旧送信鉄塔も確認できます。
この展望台は、樹木に覆われた基幹局の全景写真を撮影するにも好都合です。(ただし、鉄塔がかなり高いため、さらに見上げる形に
なるのは仕方ありません。また、午前中は逆光になります。天気は薄曇でしたが、朝方に訪問したため、黒く潰れた写真になってしまいました。)
福岡タワーの建設に際して一時、当放送所でも移転計画があったようですが、費用の関係などから取りやめになったと聞きます。
デジタル放送ではFBS、TVQともに他社と同様、福岡タワーからの送信となっています。
この鉄塔からはFM福岡も送信されていますが、アナログ終了後どうなるのか興味のあるところです。
さらに、この鉄塔には西向きにNHK小笹中継局の送信アンテナが付いています。これはNHK基幹局が天神にあった時代の難視聴対策局と思われます。
(FBS・TVQ向けUHFアンテナで、そのまま映りますので、付近の世帯は便利かもしれません。NHKだけ映ってもあまり意味がありませんが・・・。)
なお、小笹中継局の受信親局は、久留米中継局です。
すぐふもとにある正門です。 門には、表札もあります。
正門から50mほど東に登山口もあります。 画像の一番左が登山口です。 |
拡大しました。
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登山道と保守道路の分岐付近から見た 放送所前に到着です。内門があります。
放送所方向です。
向かって左は、FBS局舎です。 |
各局舎から鉄塔へラックが伸びています。 |
奥にFM福岡の局舎が見えます。 |
向かって右はTVQの局舎です。 |
NHK中継局の設備は、正面側から見えない位置に小さな局舎があるようです。
局舎壁面に各社のロゴがあります。
すぐ下から見上げてみました。 こちらは、展望台から撮影の画像です。
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アンテナの全景です。先端はFBS、すぐ下に予備アンテナ。
FM福岡は2L3段4面、TVQはスキュー配列で6L3段4面。さらに下には、NHK中継局の2段1面があります。
鉄塔をよく見ると、小さな電球が等間隔でたくさん付いています。クリスマスツリーのように点灯させているのでしょうか。
(この電球は、FBS30年史によると、開局当時からあるそうです。)
鉄塔中間部にある、NHKのアンテナです。
展望台から見た局舎です。
市街地に向いているパラボラは、 南に向いているグリッドパラボラは、
FBS、TVQ、FM福岡のSTLです。 NHKとFBS&TVQの久留米受け受信アンテナです。
(FBS&TVQは、予備系と思われます。)
この展望台から見た風景画像をどうそ。
中央に福岡タワーが見えます。
拡大しました。 こちらは、KBCの旧送信鉄塔です。
合成画像で見た福岡市です。西から北、そして東方向です。
匿名希望様提供のアナログテレビ放送終了後の画像は、こちらから。
放送所データ(アナログ)
放送局名 | 空中線形式 | チャンネル・ 周波数 |
出力 |
FBS 福岡放送 | 6L3段4面 予備アンテナ 90CR1段12面 |
37 | 30KW |
TVQ 九州放送 | 6L3段4面 | 19 | 30KW |
NHK 小笹中継局(総合テレビ) | 4L2段1面 | 53 | 3W |
NHK 小笹中継局(教育テレビ) | NHK−Gと共用 | 55 | 3W |
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
当放送所からは、デジタルテレビの電波は送信されていません。
FM福岡 | 2L3段4面 | 80.7MHz | 3KW |
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