送 信 塔 見て歩き
福岡県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。
筑後矢部テレビ中継局 2013年10月撮影
筑後矢部中継局は、八女市矢部村の城山にある中継局です。旧八女郡矢部村の一部地域をエリアとしています。
2009年8月にデジタル化されました。
かつてのアナログ中継局の説明です。
当中継局は、NHKと民放では、開局時期が大きく離れておりNHKは1971年1月の開局に対して、民放は全社が1994年3月という遅い時期です。
(福岡県で最後のアナログ開局らしいです。)
NHKは民放開局に合わせて、設備を一新しているようです。(局舎・鉄塔の建て替えです。ということは、
ここは10年もしないうちにアナログ廃局ですか・・・。)
それと、局名ですが、アナログではNHKとFBSが頭に「筑後」を付けています。デジタルでは、お隣熊本県にも「矢部中継局」があるためか、
全社「筑後矢部」と名乗っています。(熊本県側は、先発につき頭には何も付きません。)
局舎と送信アンテナ(2L1段4面)は、NHKと民放は別々ですが、鉄塔は共用でした。
受信は、NHKは2波共用の2.4mグリッドパラボラ、民放4社は共用の3mグリッドパラボラ、チャンネルが離れているTVQは単独の2.4mグリット
パラボラで、すべて九千部山受けです。(こんな大きなパラボラが3基も、どこに取り付けられていたのかは確認できませんでした。)
それでは、現在の様子を画像で紹介します。
ふもとからの撮影です。
鉄塔の様子です。鉄塔はアナログから継続利用のようです。 |
別角度から。 |
鉄塔基部です。 |
デジタル送信アンテナです。 上にあったアナログ送信アンテナ2段分を撤去したため、 変な形状です。 |
デジタル受信パラボラです。 |
別角度から。 |
グリッドパラボラは、民放の久留米中継局放送波受け、プレートパラボラはNHKの久留米TTL受けと思われます。(未確認です。)
こちらは、2012年6月に開局したコミュニティFM「FMやめ」の矢部中継局です。局舎は、形状から見てアナログテレビ中継局(民放局舎)の
再利用のようです。
円盤形の2段のアンテナは、FM八女の送信アンテナです。その下の3素子八木は、STLと思われます。(他中継局と送受信周波数が同一のため、
放送波受信は無理です。免許情報を調べるとFM八女には固定局があるので間違いないと思います。)
過去の様子を知りたくて、ネットを検索したところ、ハイキング系サイトに2011年2月訪問の画像があり、少し状況が分かりました。
そのサイトの画像と比較すると、NHKアナログ局舎は、上記左画像の雑草が生えている場所に、いわゆる電話ボックス型の局舎があったようです。
また、デジタル局舎と電源機器の間の狭い地面に三角点があります。ギリギリで躱(かわ)しています。
(三角点は、右画像の支柱横)
付近には、業務用の無線局が2局あります。
福岡県行政防災無線局です。 |
表札です。 |
こちらは、テレビ中継局のすぐそばにある八女市(旧矢部村)の無線局です。 |
山頂の表示です。
風景です。
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | RKB | KBC | TNC | FBS | TVQ |
チャンネル | 38ch | 36ch | 23ch | 26ch | 28ch | 30ch | 32ch |
出力 | 各局とも | 10W |
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって放送を終了しました。
FMやめ 矢部中継局 80.1MHz 20W
「FMやめ」は八女市が設立した「一般財団法人FM八女」が運営するコミュニティFM局です。本社・演奏所は八女市役所黒木総合支所内にあり、
送信所は、ここ矢部村地区のほか、立花町地区と星野村地区の合計3か所にあります。
送信周波数と出力はすべて上記と同じです。
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | RKB | KBC | TNC | FBS | TVQ |
チャンネル | 40ch | 22ch | 24ch | 16ch | 34ch | 43ch | 19ch |
リモコン | 3 | 2 | 4 | 1 | 8 | 5 | 7 |
出力 | 各局とも | 1W |
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