送 信 塔 見て歩き
福岡県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


須恵テレビ中継局  2009年3月、2012年1月、2014年9月、2021年5月撮影

須恵中継局は、糟屋郡須恵町の岳城山(たけじょうさん)にあります。2008年7月にデジタル化されました。
なお、手元の資料と画像の様子が大きく異なっています。アナアナ変更で設備が大きく変化したようです。


それでは、かつてのアナログ中継局の説明です。

当中継局の開局は、NHKが1973年9月、民放4社が1980年11月、TVQが1992年4月となっています。
そのためか、NHKと民放5社共用と2グループに分かれて設置されています。(一部受信アンテナは共用)

まずNHKです。
14m鉄塔に送信アンテナは6L1段3面です。受信は一部民放も共用の1.8mグリッドパラボラで久留米局受け、
Gのみ予備で5素子八木で福岡基幹局を受けています。
(予備系は2003年4月に整備されたようです。)

続いて民放です。
全社共用の局舎・鉄塔(高さ11m)です。送信アンテナは、全社共用の6L1段3面です。
受信は、TVQ以外はNHKと共用の1.8mグリッドパラボラです。TVQは単独の1.8mグリッドパラボラで久留米受けです。
また、当中継局では、アナアナ変更でFBS以外の民放4局のチャンネルがローチャンネルからハイチャンネルへ変更
されています。(結果、それまではFBSの39チャンネルが一番高かったのが、逆に一番低くなりました。)

それでは、画像で紹介します。


最初は、2009年3月撮影の画像です。

NHK鉄塔(赤白鉄塔)が資料とは異なっていますので、デジタル化を機に建て替えor大幅改修したのでしょうか。

また、アナログ受信アンテナは一部サイドローブアンテナに変わっているようです。 オフセットパラボラをアナログで
使っているのを見たことはないのでデジタル用だと思われ、消去法で同じ向きのサイドローブアンテナはアナログ用と
思われます。また、デジタル用のサイドローブアンテナもあるようです。


ここからは、2012年1月撮影の画像です。


赤白に塗られた鉄塔がNHKです。

見上げてみました。

受信アンテナが、それぞれの鉄塔に1つずつに減っています。また、NHKと民放では親局が違うようです。

 


左が民放、右がNHKと思われます。

既にアナログアンテナが取り外されており、以前の様子がどうだったか、定かではありません。
デジタルのアンテナ形式もNHKはアナログと同じの6L1段3面に対して、民放は違うようです。
これは、アナアナ変更が影響していると思われます。

2009年の画像と比較しても違いがないようですので、アナ・デジ兼用アンテナと思われます。 

 


民放は福岡タワー受けと思われます。

NHKは九千部山向きと思われます。

アナログの受信アンテナは撤去済みです。

 

局舎からそれぞれの鉄塔へケーブルラックが延びています。

 


手前が民放アナログ局舎です。アナログ関係で残っているのは、これのみのようです。

 


民放アナログ局舎を正面から

表札です。

 


NHKデジタル表札です。

民放デジタル表札です。

NHKアナログ局舎は手元の資料では、仮設トイレのようなボックス型の建物ですが、撤去済みと思われます。



九千部山が見えます。
 

 


同じ風景をカシミール3Dで描画してみました。

 


匿名希望様より2014年9月撮影の画像が届きました。紹介します。

須恵中継局では、2014年9月末までにKBCとFBSがチャンネルリパックされました。

しかし、アンテナが増設・取り替えされた様子が無いとのことです。前回、撮影されていない部分もありますので、改めて掲載します。

鉄塔の様子を少し角度を変えて2枚。

 


送信アンテナです。

NHKアンテナの裏側です。

ご覧の通り、送信アンテナはリパック後も変化が感じられません。

そこで、なぜアンテナに変化がないのかを考えてみました。チャンネルリパックは、アナログ終了前から(もっと前からかもしれません)
予定されていたと思われ、デジタルアンテナは、アナデジ兼用の広域帯のものを最初から取り付けてあったものと思われます。

 


NHKデジタル局舎です。

NHK受信アンテナです。

 

民放局舎を角度を変えて2枚。 

 


民放受信アンテナです。

民放GPSです。

 


民放鉄塔の銘板です。

また、鉄塔に八木アンテナが2方向にあります。

銘板から推測すると、鉄塔はアナログからの継続と思われます。

 


左の鉄塔の奥が民放アナログ局舎跡です。また、赤白鉄塔の下がNHKアナログ局舎跡です。 合成画像

 


NHKアナログ局舎跡を別角度から。

 

NHK鉄塔の銘板です。この鉄塔も銘板から判断する限り、新築ではなさそうです。ただし、銘板は一度取り外したようです。
また、塗装の塗り替え表示を見ると前回の施工は、H20(2008)年8月でデジタル開局時です。

 



風景画像をどうぞ。 合成


匿名希望様より2021年5月撮影の画像が届きました。ご覧ください。

全景を角度を変えて2枚。

 


送受信アンテナです。 サイズを変えて2枚。

 


局舎です。

 


このパラボラ、前回は無かったものです。

三郡山向きに可能性があります。

 


2段になっています。

モニターアンテナです。

 

GPSです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 RKB KBC TNC FBS TVQ
チャンネル 43ch 41ch 50ch 56ch 62ch 39ch 59ch

出力

各局とも 10W

アナアナ変更前のチャンネルはRKBが29ch、KBCが31ch、TNCが33ch、TVQが25chでした。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 RKB KBC TNC FBS TVQ
チャンネル 28ch 22ch 30ch 23ch 34ch 43ch 26ch
リモコン
出力 各局とも 1W

KBCとFBSのデジタルチャンネルが変更されました。変更前はKBCは31ch、FBSは32chでした。


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