送信塔見て歩き

送信塔　見て歩き
愛媛県・中継局
比較のための過去画像はＴ様提供です。

ＮＨＫ・ＥＢＣ共用大三島中継局　　２０２４年７月撮影

大三島中継局では、ＮＨＫとＥＢＣが組んでいます。　ただ、資料を見ても実際の様子を観察しても、イマイチ不明な点があります。

道の駅付近からの全景です。　左が、当ページで紹介するＮＨＫ・ＥＢＣ共用中継局です。

駐在所付近からの全景です。

道の駅付近からの全景です。

当中継局には、２本の鉄塔があります。　それぞれを見ていきます。

駐在所側からは、２本重なって見えますので、主に道の駅側からの画像で説明します。

こちらの鉄塔には、２段のテレビアンテナとＮＨＫ－ＦＭの
送受信アンテナ、それと９０ｃｍプレートパラボラが
取り付けられています。

こちらの鉄塔には、２段のテレビアンテナと２ｍと９０ｃｍの
２基のプレートパラボラが取り付けられています。

駐在所側からの様子です。

２基の鉄塔は、なぜか高さが異なります。

資料を読み解くとアナログ時代は、高い側をＮＨＫが、低い側をＥＢＣが使っていたようです。そして、デジタル化時点でアナログＥＢＣがＮＨＫ側に
引っ越して、低い側をデジタルアンテナとして使用していたようです。

しかしながら、当中継局ではアナログ終了後の２０１２年４月に、ＮＨＫ－Ｇのみチャンネルリパックが行われ、２５ｃｈから３５ｃｈへ変更されました。

この時、新チャンネルは高い側からの送信になり、合わせてＮＨＫ－Ｅも移転した可能性が高いです。
その結果、現在はアナログ時代と同様に高い側がＮＨＫ、低い側がＥＢＣになっているようです。
（以上は、当方の推測です。鵜呑みにしないでください。）

高い側のアンテナです。

低い側のアンテナです。

両方のアンテナを同じ倍率で比べてみました。高い側のアンテナカバーが、やや大きく低い周波数（小さいチャンネル番号）が
送信されていると予想されます。

アンテナ形式は、アナログ時代と同じく４Ｌ２段４面（垂直偏波）です。

こちらのグリッドパラボラ、上段の９０ｃｍは、
南隣の大島にある吉海中継局送りのＴＴＬ、
下段の２ｍは、今治中継局に併設の今治固定局受け
ＴＴＬです。

ＦＭ送信アンテナが付いている鉄塔にある９０ｃｍ
グリッドパラボラは、東隣の伯方島にある
伯方伊方中継局送りのＴＴＬと思われます。
TTL伝送は、すべてNHKのみです。

一方、ＥＢＣの親局受けアンテナは、送信点から南へ直線で約３５０ｍの場所にあります。（アナログ時代と同じ場所です。）
４ｍグリッドパラボラにて新居浜中継局を放送は受けです。（グーグルの航空画像を見ると、それらしいものがあります。）

局舎の北面の壁にも２基のパラボラが取り付けられています。

この向きにＮＨＫ中継局なんてあったかなと、調べてみると、何と、ＮＨＫ広島放送局の施設でした。

大三島中継局には、ＮＨＫ松山放送局所属の大三島固定局とは別に、大三島幸崎固定局も併設されています。
２００９年３月末から運用されています。

名前からも分かるとおり、当固定局は、宇根山固定局をＴＴＬ受けし、三原幸崎中継局へＴＴＬ送信しています。
（２．４ｍプレートパラボラで受信して、１．２ｍプレートパラボラで送信しています。２波共用です。回線距離は１１．９ｋｍです。）

過去にＴ様からいただいた広島県の三原幸崎中継局絡みの画像に、大三島が写っているものがありました。（今まで気付きませんでした。）

こちらは、２０１０年１１月に三原幸崎中継局付近から撮影した大三島方向です。　大三島中継局がある鷲ヶ頭山は、
画像右隅奥、富士山のような形をした山です。

拡大しました。　鉄塔も３本見えます。

多々羅大橋も見えます。

こちらは、２０１３年４月に三原幸崎中継局のラック越しに撮影した大三島方向です。　対向の受信ボラボラも写っています。

中継局を拡大しました。

２０１０年１１月撮影

２０１３年４月撮影

２０１０年と２０１３年の送信鉄塔を見比べてみました。　見えづらいですが、ＲＮＢ鉄塔からアナログアンテナが撤去されているのが分かります。
また、２０１３年の時点では、ＲＮＢ鉄塔はまだスッキリしています。

重ね重ね、Ｔ様には、画像提供をありがとうございます。
、

２０２４年の画像に戻ります。

テレビアンテナの下は、ＮＨＫ－ＦＭの送信アンテナです。
形式は、３素子八木１段２面です。

さらにその下には、ＦＭ受信アンテナがあります。
形式は、５素子八木です。

ＦＭ受信アンテナの下にさらに八木アンテナがあるように見えますが、何かは未確認です。

中継局データ

アナログテレビ放送は２０１１年７月２４日をもって終了しました。

ＮＨＫ－ＦＭ　　　　８３．８ＭＨｚ　　１０Ｗ