送 信 塔 見て歩き
香川県 ・ 中継局
N様提供の画像で紹介します
土庄テレビ中継局 2023年2月撮影
土庄(とのしょう)中継局は、小豆郡土庄町上庄の高壺山に設置されています。土庄町の中心部など小豆島の西側一部を
サービスエリアにしています。(一部資料には、設置場所が与九郎谷山とありますが、ネットを検索してもヒットしませんでした。)
最初にかつてのアナログ中継局の説明です。
開局はNHKとRNCが1972年4月、RSKとOHKが相互乗り入れ後の1991年11月、KSBは当中継局では開局していません。
これは、1984年まで小豆島中央部の美しの原から1KWで送信していたためかと思われますが、中継局が向山に移転後も、
当地からアナログ波が出ることはありませんでした。
また、TSCも開局していますが、何か特別な事情があるようで、当中継局でのアナアナ変更終了後の2005年6月以降に
開局しているようです。そして、なぜかTSCの出力は他社の半分の5Wでした。
(アナログ終了間近の、この時期に開局、しかも低出力と云うことは、補間波中継局なのでしょうか。)
これらの点について、その理由を探るため、ネット上を検索しましたが、アナアナ変更から15年以上、アナログ放送終了からも
10年以上経っており、総務省などのHPにデータが残っていないようです。
(アナアナ変更が影響していると思われますが、追求できず残念)
以下は、2003年ごろ(すなわちTSC開局前)の様子です。
中継局は、局舎はNHKと民放は別々、鉄塔は全社共用でした。
送信アンテナはNHKと民放は別々で、どちらも形式は4L1段2面(上段がNHK)です。
受信はNHKは2波共用90CRにて前田山受け、RNCとRSKは共用8素子八木2列にて金甲山受け、OHKは
1.8mグリッドパラボラにて西讃岐中継局受けです。(OHKの親局は2008年時点では、金甲山に変更←アナアナ変更の影響?)
TSCについては、別の資料で金甲山受けと分かりましたが、アンテナ形式は未確認です。
当中継局は、2009年3月末にデジタル化されました。デジタルではKSBも開局しており、TSCを含め全社同一出力(1W)です。
説明が長くなりました。 それでは現在の様子を画像で紹介します。
デジタル中継局は、全社共用でアナログ中継局とは少し離れた場所に新築されたようです。
遠景です。
拡大しました。
以下は直接訪問の画像です。
全景です。
敷地の様子です。
表札です。
続いて受信アンテナです。
上段のオフセットパラボラは、北西向きです。 |
下段のオフセットパラボラは、南向きです。 |
南に向く1.8mグリッドパラボラです。 |
16素子リングアンテナです。 |
受信については、手元の資料に誤り、または最近変更があったのか画像と手元資料の内容が一部異なります。
状況を総合すると、現状は多分こうではないかと予想します。
NHKは2波共用オフセットパラボラにて前田山を放送波受け(上記、下段のパラボラ)、1.8mグリッドパラボラは、
NHKの予備アンテナらしいのですが、対向先にテレビ中継局があるのか疑問です。
民放は5社共用オフセットパラボラ(上記、上段のパラボラ)にて金甲山を放送波受け、RSKとTSCは16素子リングアンテナを
キャンセリングアンテナとして使用していると思われます。(キャンセリングアンテナは、資料に記述があります。)
杭があります。
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | RNC | KSB | RSK | OHK | TSC |
チャンネル (アナアナ変更前) |
56ch | 58ch | 54ch | 未開局 | 50ch | 52ch | 未開局 |
チャンネル (アナアナ変更後) |
変更なし | 変更なし | 47ch | 未開局 | 49ch | 61ch | 51ch |
出力 | 10W | 10W | 10W | 10W | 10W | 5W |
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
中継局データ
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | RNC | KSB | RSK | OHK | TSC |
チャンネル | 38ch | 22ch | 34ch | 36ch | 43ch | 16ch | 14ch |
リモコン | 1 | 2 | 4 | 5 | 6 | 8 | 7 |
出力 | 各局とも | 1W |
KSBはデジタル新局です。
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