送 信 塔 見て歩き
香川県 ・ 中継局
N様提供の画像で紹介します


坂出川津テレビ中継局  2023年2月撮影

坂出川津中継局は、坂出市川津町の向山に設置されています。

最初にかつてのアナログ中継局の説明です。

アナログでは、NHK2波とRNCのみが開局していました。

開局はNHKが1973年6月、RNCが1986年9月です。中継局は2社個別に設置しています。

送信アンテナは、NHKは2波共用6L1段2面、RNCは6L1段2面+12素子八木1基の構成です。
(アンテナの指向性が違うので対象世帯数を調べると、NHKが約2000に対してRNCが約2500でした。
RNCには、受信障害地向けの意味合いがあるようです。)

受信は、送信点でNHKは2波共用1.8mグリッドパラボラ、RNCも1.8mグリッドパラボラにて西讃岐中継局受けです。
NHKでは、1996年9月に送信鉄塔を更新しているようです。

当中継局では、NHK−GとRNCがアナアナ変更の対象でした。

一方、アナログ終了直前の2011年3月末に、デジタル混信対策局として開局した当中継局は、RNCとTSCの2局のみの置局です。

古い資料を調べると置局計画には現われず、いきなり開局しています。アナログ時代とは、中継局の性格が異なるようです。

さらに調べると、開局理由は、この2局と同一チャンネルの広島基幹局との予想外の混信・フェーディングが発覚したからのようです。
エリア図を見ると、当中継局は坂出JCT付近を対象にしているようですが、ほとんどの場所が西讃岐中継局のエリアに含まれています。
本来であれは、中継局は必要ないと思われます。

詳しくは、同様の障害が発生し、西讃岐中継局に併設された琴平中継局の項目で説明します。

 

それでは、現在の様子を画像で紹介します。



遠景です。

 

全景と鉄塔を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナを角度を変えて2枚。

 

局舎を角度を変えて2枚。

 


表札です。

 


親局受信用オフセットパラボラです。
隣のリングアンテナは、キャンセリングアンテナの可能性が高いです。

モニターアンテナとGPSです。
 

なお、親局については、坂出東中継局ではないかと思われますが、資料が無く未確認です。

 


ラックです。

 


鉄塔基部と銘板の拡大です。

 

さらに、それぞれの銘板の拡大です。 内容を見るとRNCアナログ中継局のものです。

となると、当中継局は、RNCアナログ中継局を継続利用です。

 

 


空き地があります。 NHKアナログ跡地でしょうか。

杭です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 RNC
チャンネル 33ch 26ch 59ch
出力 各局とも 3W

当中継局では、NHK−GとRNCがアナアナ変更の対象でした。変更前のチャンネルはNHK−Gが28ch、RNCが54chでした。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


中継局データ

デジタル RNC TSC
チャンネル 47ch 49ch
リモコン
出力 各局とも 0.3W

©2023 送信塔見て歩きWeb