送 信 塔 見て歩き
徳島県 ・ 中継局
N様提供の画像で紹介します。


山城大野テレビ中継局   2025年10月撮影

山城大野中継局は、三好市山城町大野の高台に設置されているデジタル新局です。
2009年10月末に開局しています。

この地域ではアナログ時代には、山城大月、山城小川谷、山城茂地(もじ)の3つの中継局が設置されていましたが、
デジタル化されずに廃局になっていますので、統合する形で当中継局が新設されたものと思われます。
(山間地に点在する中継局を集約できる送信点があったのかは謎ですが・・・。)


アナログ時代の3つの中継局について書いておきます。

山城大月中継局は、三好市山城町大月の高台に設置されていました。開局は、NHKが1976年6月、JRTが1981年11月です。
2社別々の設置です。
送信アンテナは、どちらも4L1段1面+2L1段2面の構成です。(NHKは2波共用)
受信は、両社とも約400m離れた場所でNHK−Gは5素子八木2列1段、Eは8素子八木2列1段、JRTは90CRにて、
全局山城中継局受けです。

山城小川谷中継局は、三好市山城町小川谷の高台に設置されていました。開局は、NHK・JRT同時に1979年6月です。
パンザマストにボックスと云う2社共用のミニサテ局です。
送信アンテナは、3波共用8素子リングアンテナ3段1面+8素子リングアンテナ2段2面(垂直偏波)の構成です。
受信は、送信点で3波共用16素子リングアンテナ2段2列にて、NHKは山城大月受け、JRTは山城受けです。
(受信親局が異なりますが、ほぼ同一方向のため1基のアンテナで賄えるようです。NHKの親局が山城大月なのは、
山城はVHF送信のため混信または受信ができないためと思われます。)

山城茂地中継局は、三好市山城町茂地の高台に設置されていました。開局は、NHK・JRT同時に1979年6月です。
パンザマストにボックスと云う2社共用のミニサテ局です。
送信アンテナは、3波共用8素子リングアンテナ2段3面です。NHK−Eは1995年3月にチャンネルを変更しているようです。 
受信は、山城小川谷中継局と共用です。(山城茂地中継局と山城小川谷中継局は、直線で約300mの至近距離です。)
 


それでは、N様提供の画像で紹介します。


遠景です。

 


中継局付近の拡大です。

 


鉄塔の拡大です。
 


ここからは、直接訪問の画像です。


全景を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナを角度を変えて3枚。 形式は、3波共用4L1段3面です。

 


敷地の様子です。

 


局舎です。

表札です。

 

ラックとGPSの拡大です。 監視機器のアンテナもあります。

 


親局受信パラボラです。

モニターアンテナです。

受信は、3波共用3mグリッドパラボラにて山城中継局を放送波受けです。

 


銘板です。

 

中継局データ

山城大月中継局

アナログ NHK総合 NHK教育 JRT
チャンネル 48ch 50ch 56ch

出力

各局とも 1W

山城小川谷中継局

アナログ NHK総合 NHK教育 JRT
チャンネル 37ch 39ch 33ch

出力

各局とも 0.1W

山城茂地中継局

アナログ NHK総合 NHK教育 JRT
チャンネル 41ch 47ch 45ch

出力

各局とも 0.1W

アナログテレビ中継局は、2011年7月24日をもって終了しました。上記3局は、デジタル化されず廃局になりました。


山城大野中継局

デジタル NHK総合 NHK教育 JRT
チャンネル 34ch 40ch 31ch
リモコン
出力

各局とも

3W


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