送 信 塔 見て歩き
山口県 ・ 中継局
山口県のU様提供の画像で紹介します。


宇部テレビ・FM中継局  2004年10月、2005年1月撮影
                    後半に、デジタル化後の画像があります。(2008年11月から2009年2月にかけて撮影。)
                    さらに2012年11月撮影のアナログアンテナ撤去画像があります。
                    さらに追加で、2018年3月、4月撮影のKRY−FMの画像があります。


宇部中継局は、市内の大場山にあります。開局は、NHK・KRY・TYSの3社が1971年1月の同時開局、YABは1993年10月です。
中継局の構成も、老舗3社とYABの別となっています。
また、当中継局には、FM中継局も併設されています。開局は、NHK−FMが1973年1月、FM山口が1985年12月です。
どちらもNHKテレビ中継局に同居しています。


はじめの3枚は、2004年10月撮影の画像です。


手前の大きく見える方がYAB鉄塔、奥がその他の社の共用鉄塔です。

宇部中継局は、すべてのチャンネルがアナアナ変更の対象となっています。この時点で、まずYABがアンテナ工事を始めたようです。
足場が組まれています。

 

YABアンテナを角度を変えて2枚。

上段が既設アナログアンテナ、下段が新設デジタル(?)アンテナです。アンテナは、どちらも、4L3段2面(垂直偏波)です。

受信アンテナが見えていませんが、1.8mグリッドパラボラにて大平山受けです。

 


奥に見えている他社共用鉄塔の拡大です。


以下は、2005年1月撮影です。


全景です。携帯電話?の基地局もあるようです。

 


YAB以外の各社共用鉄塔です。

左記とは別局舎のYAB表札です。

各社共用鉄塔の送信アンテナは、上から、KRY・TYS共用 次がNHK2波共用です。形式は、4L3段2面(垂直偏波)です。
その下にFMのアンテナが付いています。形式は2ダイポール(垂直偏波)上がNHK、下がFM山口です。

テレビ受信は、NHKが2波共用1.8mグリッドパラボラにて、下関中継局受け、KRYは8素子八木2列にて関門(下関)中継局受け、
予備に8素子八木にて大平山受け、TYSは1.8mグリッドパラボラにて大平山受けです。

FM受信は、2社個別の5素子八木2列にて、大平山受けです。

YAB以外のチャンネルでは、アナアナ変更工事は、まだ始まっていないようです。


宇部中継局は、2008年12月にデジタル化されました。以下は、その前後の2008年11月から2009年2月にかけての撮影です。


2008年11月撮影の遠景です。 アナログ中継局がそのままデジタル化されました。
 


NHK・KRY・TYS・FM山口 中継局

 
全景です。

 

先端はアナログアンテナです。上3段は、NHK・KRY共用、下3段はTYS、アナアナ変更の関係で、アンテナ構成が変わっています。
突き出ているのがデジタルアンテナです。

 


拡大しました。

宇部中継局はアナログでは中規模局ですが、デジタルではミニサテ局に格下げのため、アンテナは4L1段1面になり、
送信方向も変更されています。

 

FMアンテナです。上・NHK、下・FM山口 

 

鉄塔中間部の大平山受信アンテナです。 上・NHK−FM、中・KRY(予備の大平山受け)、下・FM山口。

右画像のオフセットパラボラは、TYSアナログ+各社デジタル受信用、その右側のグリッドパラボラ(1.8m)はNHK下関局受信用です。

 


地面に4L送信アンテナが転がっています。
地上にあるのは、KRY関門(下関)局受信用8素子2列です。

各社は、それぞれ画質の良い局を親局にしています。
NHK・下関局。KRY・関門(下関)局、予備に大平山基幹局。TYS・大平山基幹局。(以上はアナログ)
デジタルは全社、大平山基幹局を親局にしています。

 


表札です。

 

GPSです。
 

YAB中継局


全景です。 デジタルでもYABが単独なのは、減価償却の関係でしょうか。

 

先端の小さな4L1段1面がデジタル用です。(垂直偏波)

 


受信アンテナです。  角度を変えて2枚。

 


GPSです。
 

2012年11月撮影のアナログアンテナ撤去工事と、その後の画像が届きました。 ご覧ください。


まずは遠景です。 NHKなどの共用鉄塔のアナログアンテナ撤去の様子です。

 


工事中の様子です。

撤去後の様子です。

 


ゲイン塔からアンテナが取り外されています。

ゲイン塔撤去後の様子です。
NHKなどの中継局の作業の様子です。

 


工事後の様子です。

デジタルアンテナの拡大です。

アナログアンテナ撤去後は、こうなりました。大きな鉄塔に小さなデジタルアンテナです。

 


今回(2012年11月撮影)の様子

比較のため2008年11月撮影のもの

受信八木アンテナもFMのみになりました。

 


今回(2012年11月撮影)の様子

比較のため2008年11月撮影のもの

YABの鉄塔先端部です。こちらもアナログアンテナは撤去され、先端のデジタルアンテナのみになっています。
 


宇部中継局でもKRYのFM補完中継局が設置されることになり、2018年2月から3月にかけて工事が行われました。

3月13日より試験放送が開始され、4月11日に開局しました。

U様より最新画像が届きましたので紹介します。 2018年3月と4月の撮影です。


3月撮影

4月撮影

共用中継局の全景です。 微妙に異なります。下方で確認します。

 


3月撮影

4月撮影

ダイポールが、KRY FMの送信アンテナです。 避雷針(?)が撤去されたようです。
 


受信は放送波受けではなくTTLのようです。パラボラが増設されています。

3月撮影


GPSです。 3月撮影

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 KRY TYS YAB
チャンネル 58ch 55ch 61ch 44ch 24ch
出力 各局とも 100W

当中継局では、全チャンネルがアナアナ変更の対象でした。
変更前のチャンネルは、NHK−Gが16ch、NHK−Eが14ch、KRYが18ch、TYSが20ch、YABが31chでした。

アナログテレビ放送は、2011年7月24日をもって終了しました。

 

NHK−FM  83.3MHz   100W
FM山口    88.6MHz   100W


デジタル NHK総合 NHK教育 KRY TYS YAB
チャンネル 43ch 46ch 52ch 49ch 44ch
リモコン
出力 各局とも 0.3W

当中継局では、2011年9月から11月にかけてYABのみチャンネルリパックが行われました。リパック前のチャンネルは59chでした。


宇部中継局はアナログとデジタルでは、大きくサービスエリアが異なります。
アナログは、宇部市中心部と山陽小野田市、下関市の一部がエリアとなっていますが、デジタルでは、これらの
多くの地域で大平山基幹局または下関中継局で受信可能なため、そのエリアから漏れる地域向けに補完的に
送信しているようです。そのため出力もアナログの1/10の10Wではなく、わずか0.3Wに押さえられています。


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