送 信 塔 見て歩き
山口県 ・ 中継局
山口県のU様、匿名希望様提供の画像で紹介します。


山口鴻ノ峯テレビ・FM中継局  2006年8月、9月撮影(U様提供)、2018年1月、11月撮影(匿名希望様提供)

山口鴻ノ峯(こうのみね)中継局は、山口市上宇野令にある標高338mの鴻ノ峯の中腹に設置されています。
この山は地元では、手軽なハイキングコースとなっているようです。

山口市中心部を望める位置関係から、大平山からの電波が届きにくい山口市街地向けのテレビ・FM中継局が設置されています。

山口県の場合、基幹局は防府市の大平山に設置され、そちらが山口局ですので、県庁所在地に設置の当中継局は山口鴻ノ峯局と
名乗っています。
ただし、KRYは、基幹局を徳山局と称しているため、当中継局は山口局としています。(なお、KRYはデジタルでは、基幹局を
徳山から変更した周南局と称していますが、当中継局は他社に合わせて山口鴻ノ峯局に変更されました。)

開局は、NHKが1969年4月、KRYとTYSが1970年4月、YABが1993年10月です。また、FMの開局は、NHKが1980年7月、
FM山口が1985年12月です。

2006年10月にデジタル化されています。


最初は、U様提供の2006年撮影の画像です。


デジタル化工事前のものです。 8月撮影。

 

デジタルアンテナは、アナログアンテナとは、局舎屋上対角に建てられたようです。


工事後の写真です。 9月撮影。

ここで、アナログ設備の説明です。
以前はNHKと民放2社は、別々の設置でしたが、ある時点から全社共用になりました。(いつからかは未確認です。YAB開局時?)
送信アンテナは、全社共用6L1段2面です。
受信は、NHKは約50m離れた地点で、個別の8素子八木2列、KRYは約20m離れた地点で8素子八木、TYSとYABは、
送信点で個別の90CRにて、全社大平山受けです。

 


アナログアンテナです。
 

こちらは、新設のデジタルアンテナです。
デジタルも全社共用6L1段2面です。

アナログ鉄塔には、FMアンテナやUHF2社の受信アンテナもあります。

FM送信アンテナは、上段がNHK、下段がFM山口です。どちらも3素子八木2面です。

FM受信は、約80m離れた地点で5素子八木2列にて大平山受けです。(共用なのか、個別なのかは未確認です。)

また、デジタル受信は、送信点で全社共用1.8mグリッドパラボラにて大平山を放送波受けです。
(画像のひし形アンテナが何なのかは未確認です。)

 


表札と看板です。

 


アナログ受信アンテナです。
 

西側の位置にある旧民放2社の局舎です。別々にロゴがあります。
1棟なのか2棟に分かれているのは、この角度では よく分かりません。

匿名希望様より、2018年1月撮影のアナログ終了後の画像が届きました。紹介します。


全景です。

局舎屋上の鉄塔です。

アナログ鉄塔から送信アンテナが取り外され、FM専用になっています。

 

デジタル部分から見ます。

鉄塔を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナを角度を変えて2枚。

 

受信パラボラを角度を変えて2枚。 2006年にあったひし形のアンテナはありません。

 


GPSです。

 

続いてFM部分です。


鉄塔です。

送信アンテナです。

別角度から。

 


モニターアンテナです。

 


局舎と表札です。

また、アナログ看板が撤去されていたとのこと、新しいデジタルの看板は無さそうです。

 


旧民放局舎が、まだ健在です。廃止時点で取り壊さなかったので、朽ちるまで放置でしょうか。でも頑丈そうですね。

 

ロゴです。 表札はTYSのみあるようです。

 


旧アナログ受信鉄塔です。八木アンテナがあります。今はFM山口の受信アンテナらしいです。

この鉄塔はKRYとTYSが、ここから送信していた時の送信鉄塔とのことです。


ところで、取材時に局舎の扉が開いているのは、この翌週に行われた「中国山口駅伝」の中継準備のためとのことです。

どんな大会なのかを調べたところ、広島の中国新聞社などが主催し、毎年1月に宇部市役所をスタート・周南市役所を
ゴールとする84km余りの距離で行われ、今年(2018年)で81回を数える歴史のあるレースとのことです。
山口だけでなく広島のチームも参加しているためか、KRYラジオが完全中継し、RCCラジオでも後半を中継しています。

中波ラジオと関係ないテレビ中継局で準備しているのは、ここがラジオの中継ポイントとして利用されているのでしょうか。


匿名希望様より2018年11月撮影の画像が届きました。今回は、KRY FM中継局の掲載です。

KRY山口鴻ノ峯FM中継局は、2018年11月12日に開局しています。(撮影はその1週間後です。)


遠景です。


別角度から


拡大しました。

 


全景です。

横の通路です。

中継局は、旧テレビ中継局の局舎を解体して新築されました。さすがに古くて再利用はできなかったようです。
以前とは、かなり雰囲気が異なります。

 


鉄塔の拡大です。

FM送信アンテナは、ダイポール形式のようです。(垂直偏波)

鉄塔には、送信アンテナのほか、パラボラと以前からある8素子八木が取り付けられています。

 


鉄塔の8素子八木2列です。(FM山口の大平山受け)

地上にも5素子八木2列があります。(NHK−FMの大平山受け)

KRY FMの番組伝送は、パラボラにて石ヶ岳固定局受けです。

 


局舎です。

表札です。

匿名希望様から、2018年11月撮影の画像が追加で届きました。ご覧ください。
今回は、登山道の途中、KRY−FMより高い位置からの撮影です。

KRY−FMの 敷地の様子と鉄塔基部です。

 


同じく局舎の拡大です。

GPSです。

 


KRY−FMの送信アンテナです。

KRY−FMのモニターアンテナです。

 

続いては、KRY−FM以外の設備です。


FM山口の受信アンテナです。

NHK−FMの受信アンテナです。 もう1基あります。


従来からのテレビ・FM中継局の全景です。

 


付近からの風景です。

 


大平山が見えます。

匿名希望様、画像をありがとうございます。
また、U様より受信アンテナについて補足情報を受けました。ありがとうございます。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 KRY TYS YAB
チャンネル 44ch 42ch 46ch 49ch 52ch
出力 各局とも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM   85.9MHz  10W
FM山口     82.1MHz  10W
KRY FM    92.3MHz 100W


デジタル NHK総合 NHK教育 KRY TYS YAB
チャンネル 37ch 40ch 36ch 34ch 24ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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