送 信 塔 見て歩き
山口県 ・ 中継局
山口県のU様提供の画像で紹介します。


美祢テレビ・FM中継局  2007年5月から2008年5月にかけて、後半2016年3月撮影

美祢(みね)中継局は美祢市内中心部から南側、約2kmにある桜山(標高 455m)の山頂にあります。
一帯は、「桜山総合公園」として整備されています。広場にある展望台からは、美祢市の街並み、石灰石採石場、
そして瀬戸内海を見ることできるとのことです。

当中継局のサービスエリアは、美祢市の大部分、山陽小野田市厚狭地区、宇部市万倉地区のほか、宇部市の東部でも
受信世帯があるようです。


2008年5月撮影の遠景です。

左側からNHKアナログ&全社共用デジタル、重なるようにKRYアナログ、写真中央にyabアナログ、赤白の鉄塔は、
tysアナログ &FM山口です。 なお、放送関係以外にも、いくつか鉄塔があります。


ここで、アナログ時代の中継局の説明です。

開局は、NHKが1964年8月、KRYが1966年9月、TYSが1970年11月、YABが1993年9月です。
また、FMはNHK−FMが1967年3月FM山口が1997年8月になっています。

中継局の組み合わせは、テレビ各社は単独設置です。FM山口はTYSに同居しています。(NHK−FMは、当然NHKに同居)
送信アンテナは、テレビは各局とも、6L1段4面です。FMは2局とも、2L1段4面です。
受信は、NHKは鉄塔にある2波共用の3mグリッドパラボラで下関中継局受け。KRYは、約60m離れた地点で60CR、TYSとYABは、
それぞれの鉄塔にある 1.8mグリッドパラボラです。民放各社は、大平山受けです。
FMの受信アンテナは、2局とも5素子八木で大平山受けです。

NHKが下関(火の山)受けなのは、そちらのほうが基幹局を受信するよりも、きれいな画像を受信できるからのようです。

2007年12月にデジタル化されました。

 

それでは、画像で紹介します。まずは、最初の画像の部分拡大です。


左・ NHK(+民放デジタル)
    & 右・ KRYアナログ鉄塔です。

yabの鉄塔です。
 

tys&FM山口の鉄塔です。
 

テレビのアンテナ形式は各局・アナデジとも、6L1段4面です。 FMのアンテナ形式は2局とも、2L1段4面です。


ここからは、主にデジタル中継局の紹介です。


2007年9月

2007年11月

この2枚は、デジタル化の前と後を比較したものです。左がデジタル化前、右が後。
先端部のUHFアンテナが2段になっています。

 


2段の送信アンテナの拡大です。
上がNHKアナログ、下は全社共用デジタルです。

敷地内に旧アンテナが放置されています。

と言うことは、NHKアナログも取り替えられたということになります。
どんな事情かは、下方の比較写真をご覧ください。

 

各方向からのNHK鉄塔のパラボラアンテナの様子です。

当中継局からは、基幹局の大平山、火の山(下関中継局)、華山(げさん・豊田中継局)を見通せます。
そのため、TTL固定局も併設されています。

大平山受信用の2mプレートパラボラは、別鉄塔のパラボラとの2基で TTLダイバシティ受信です。(一番左画像の左向き上下2基)

また、右画像のグリッドパラボラと並んでいる3mプレートパラボラは下関局向けTTL送信用、
中画像の左側の 2mプレートパラボラは豊田局向けTTL送信用です。(プレートパラボラはすべて全社共用)

2mグリッドパラボラは、NHKアナログの下関局放送波受信用です。

 


建物の間からFM受信アンテナが見えます。
5素子八木で大平山を受けています。

GPSです。送信鉄塔にあります。
 

 


こちらは、中継局から少し東にあるKRYアナログ大平山受信アンテナです。
90CRではなく、60CRになっています。


U様より2016年3月撮影の画像が届きました。

当中継局では2015年11月末にKRYのFM補完中継局が開局していますので、合わせて紹介します。

まずは全社共用デジタル中継局&NHK−FM中継局からです。

 


2007年9月

2007年11月

2016年3月

送信アンテナの比較です。 デジタル化に際して、古いアナログアンテナを撤去し、上にアナログ・下にデジタルの
アンテナをセットし、アナログ終了後、上のアナログアンテナを撤去という流れがよく分かります。

旧アンテナを再利用するには、入れ替えの手間がかかり、時間内の作業ができなかったのでしょうか?。

 


鉄塔の送受信パラボラです。

2007年の状態を再掲載。

前回の画像に比べ、こちら向きの「美東」と「美東赤郷」へのTTL送り1.2mプレートパラボラが2基追加されています。
(美東向けはNHK・KRY・TYSが使用、美東赤郷向けはNHKのみ使用)

また、アナログ受信のグリッドパラボラは撤去済みです。

 


GPSです。


続いて、FM山口中継局(旧tys中継局)です。


送信アンテナの様子です。

tysアナログアンテナは、撤去済みです。
当中継局はFM山口単独中継局になっています。


FM山口の基幹局受信用の5素子八木です。

 


表札です。tysの表示がそのままです。


続いて今回の目玉、KRY−FM補完中継局です。


全景です。 旧テレビ中継局の局舎・鉄塔を再利用しています。

局舎の拡大です。

 


壁面に真新しいロゴがあります。

 


送信アンテナです。3素子八木2面です。

受信アンテナは5素子八木2列です。大平山放送波受けです。

 


モニターアンテナです。

GPSがあります。

この後開局の長門FM補完中継局との同期をとるためのものと推測します。


最後に旧yab中継局の現在の様子です。


所属は未確認ですが、業務用の無線基地に転用されたようです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 KRY TYS YAB
チャンネル 58ch 55ch 61ch 44ch 24ch
出力 各局とも

100W

アナログテレビ放送は、2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM    84.5MHz   50W
FM山口
      81.5MHz  100W


FM補完中継局  KRY−FM  86.4MHz 100W

KRY−FMは、対象放送エリアが異なるためか、他のFM放送とは出力と指向性が異なります。


デジタル NHK総合 NHK教育 KRY TYS YAB
チャンネル 16ch 13ch 20ch 18ch 26ch
リモコン
出力 各局とも

10W


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