送 信 塔 見て歩き
島根県 ・ 中継局
U様提供の画像で紹介します。


益田テレビ中継局  2015年7月、8月撮影

益田中継局は、益田市の中心部からは西側、山口県境に近い大道山にあります。2007年12月にデジタル化されました。

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。
当中継局は、まずTSKが1970年12月に開局し、続いてNHKが1975年12月に開局しています。BSSとNKTの開局は、
さらに後の1980年7月です。 事情は、よく分かりませんが通常とは異なる開局パターンです。
(他中継局でもカバーできるのでしょうか。)
また、NKTは1983年9月に、NHK−Gは1985年2月に、それぞれ送信チャンネルを変更しています。

以下の説明は、アナログ終了時点のものです。(アナアナ変更はありません。)

局舎は全社共用ですが、送信チャンネルが、ローからハイまで幅広く、1本の鉄塔に収まらないらしく、チャンネルの近い局
同士3つの鉄塔に分かれて設置されていました。組み合わせは、NHK−G単独、BSS単独、NHK−E,TSK,NKT共用です。
アンテナ形式は、6L2段2面+6L1段1面です。

受信も、バラエティに富んでおり、NHK−Gが約80m離れた地点で5素子2列2段、NHK−Eが約80m離れた地点で
8素子八木2列2段、BSSが約100m離れた地点で8素子八木、TSKとNKTは送信点で別々の90CR、
全局 浜田中継局受けです。(同じ中継局を受けているのに、設備や受信位置がバラバラです。)

なお、既にアナログ中継局は、撤去済みです。


続いて、デジタル中継局の説明です。

当中継局はNHKが浜田中継局併設の大麻山固定局からのTTL受け、民放3社は浜田中継局放送波受けです。

この益田中継局にも固定局が併設されており、NHKは、さらに日原固定局と益田乙吉、柿木の各中継局へTTL伝送しています。
また、民放3社も柿木中継局へTTL伝送しています。 当中継局は浜田中継局とともに、島根県西部の重要拠点でもあるようです。

付け加えると、NHKでは、さらに「柿木→六日市→六日市蔵木」へ、TTL伝送しています。


全景と局舎のロゴです。

 


鉄塔の全景です。

局舎の拡大です。

表札もあります。

 

送信アンテナを角度を変えて2枚。 形式は、アナログ時代と同じく全社共用の6L2段2面+6L1段1面です。

 


こちらは、浜田方向に向くパラボラです。

オフセットパラボラ2列は、民放共用の浜田中継局放送波受け
です。(ダイバシティのようです。)

すぐ下の2.4mプレートパラボラは NHK大麻山固定局TTL
受け、左側の少し違う向きの2mプレートパラボラは、
NHK益田乙吉中継局TTL送信用です。 


こちらは、上の 2mプレートパラボラは、全社共用 柿木中継局へのTTL送信用、
下の 1.2mパラボラは NHK単独の日原固定局へのTTL送信用です。

津和野中継局へは、全局 浜田中継局or大麻山固定局からのルートです。
これらのパラボラは向いていません。

カシミール3Dで調べたところ、中間の山に阻まれ見通し外でした。
 

 
注 ・ NHKは、日原中継局の約1.5km南方の、枕瀬山中腹にある日原固定局で一旦受けて、日原中継局へ再送信しています。
   日原中継局にある南東向きのパラボラはTTL送りではなく、日原固定局受けです。
   (同じくカシミール3Dで調べたところ、益田中継局と日原中継局は、わずかに見通せないようでした。)

 


GPSです。

鉄塔の銘板です。

 



三角点です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 BSS TSK NKT
チャンネル 60ch 46ch 26ch 42ch 40ch
出力 各局とも 30W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 BSS TSK NKT
チャンネル 21ch 20ch 44ch 38ch 33ch
リモコン
出力 各局とも 30W

アナログとデジタルは同出力ですので、実質増力になっています。


©2015 送信塔見て歩きWeb