送 信 塔 見て歩き
島根県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


益田乙吉テレビ中継局  2021年2月撮影

益田乙吉(ますだおとよし)中継局は益田市の中心部近く、益田運動公園内の「花見の丘」に設置されています。
(弓道場と野球場?の間の丘です。資料では、聖山となっています。益田市の中心部をカバーする中継局です。
中継局名は、所在地の町名から採っているようです。)

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。
当中継局は、まずTSKが1971年12月に開局し、続いてNHKとNKTが1973年4月に開局しています。
BSSの開局は、さらに後の1976年9月です。

事情は、よく分かりませんが、益田中継局と同様に通常とは異なる開局パターンです。
また、NHK−Gは1985年3月に送信チャンネルを変更しています。さらにTSKでは、1989年5月に親局を変更しているようです。

中継局は、開局が同時のNHKとNKTが共用、BSSとTSKが共用の2グループに分かれて設置されています。

送信アンテナの形式は、各社とも6L1段2面です。組み合わせは、チャンネル変更があった絡みなのか、NHK−Gは単独、
NHK−EとNKTが共用(Gは下段)、BSSとTSKが共用となっています。

受信は全社とも送信点で、NHKは2波共用1.8mグリッドパラボラにて益田中継局受け、BSSは8素子八木にて浜田中継局受け、
TSKとNKTは個別の1.2mグリッドパラボラにて浜田中継局受けです。

2009年11月末にデジタル化されました。

それでは、現在の様子を画像で紹介します。



南側から見た遠景です。 手前の目立つ建物は、県立石見高等看護学院です。 線路はJR山陰本線です。

 


中継局部分を拡大しました。

 


こちらは、すぐふもとの「パチンコ店駐車場」から見た、見上げ遠景です。

 


全景です。

鉄塔を見上げてみました。

 


鉄塔上部です。

送信アンテナです。

送信アンテナの形式は、全社共用4D2段2面です。

 


NHK2波共用1.2mプレートパラボラです。

民放3社共用3mグリッドパラボラです。

当中継局への番組伝送は、NHKは益田固定局からのTTL受け、民放3社は浜田中継局放送波受けです。

 


敷地の様子です。

 

局舎を角度を変えて2枚。

 


表札です。

鉄塔の銘板です。

 

ラックの両側に、合わせて4基のGPSがあります。

 


モニターアンテナです。
 


付近には、もう1棟無線設備があります。


旧アナログ中継局が残っているのでしょうか。もしそうだとしたら、NHK・NKT中継局だと思われます。
 

追加の画像をいただきました。 やはり、旧アナログ中継局でしたが、現在は別の用途に使われているようです。

局舎と表札です。 「ひとまろビジョン」とは、地元ケーブルテレビ局の愛称です。

状況から見て、アナログテレビの終了後に設置された設備と思われますが、ケーブルテレビ会社の中継局って、何なんでしょうか。受信点??

 


鉄塔です。

かつてのアナログ銘板が塗りつぶされています。
(目を凝らすとNHKやNKTの文字が読み取れます。)

 


杭があります。

保守道の様子です。

国土地理院の地図を見ると、東西両方向から登れるようですが、メインは東側らしいです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 BSS TSK NKT
チャンネル 62ch 28ch 36ch 34ch 32ch
出力 各局とも 3W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 BSS TSK NKT
チャンネル 21ch 20ch 44ch 38ch 25ch
リモコン
出力 各局とも 0.3W

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