送 信 塔 見て歩き
島根県 ・ 中継局
島根県のS様提供の画像で紹介します。
江津テレビ中継局 2007年8月、10月、2014年11月撮影
江津中継局は、江津市中心部から南側の「島の星山」(標高470m)にあります。この山は「高角山」や「星高山」とも
呼ばれています。江津市のHPを見ますと、山腹には樹木を伐採して形作った「☆マーク」もあるようです。
中継局は山頂部の東西に500mほど離れて建っています。西側には、TSK・NHK中継局。東側には、NKT・BSS中継局です。
デジタル中継局は、NKT・BSS中継局の隣にNHKを含む全社共同で設置されました。
S様によりますと、この山の展望台からは、日本海と江の川が望める絶景ポイントだということです。
始めはアナログ中継局の説明です。
当中継局は、まずTSKが1970年11月に開局、続いてNKTが1973年3月に開局、その後NHKが1976年7月に老舗局が後から開局し、しかも後発民放の中継局に、それぞれ同居するという変則的な中継局です。
江津地区は、元々浜田中継局が受信できる地域のようですが、VHFアンテナを西に向けると気象条件等で外国波の
混信が発生します。江津中継局は、この対策のためでもあるようです。
また、NHKとBSSが独自に局舎を建てなかったのは予算の関係でしょうか。
それはともかく、設備の紹介です。
まずはTSK・NHK組から、送信アンテナは3波共用の6L1段4面、受信は、TSKは鉄塔の1.8mグリッドパラボラで
浜田局受け、NHKは少し離れた場所の4mグリッドパラボラ(2波共用)で仁摩局受けです。
NHKは、前記のような理由で大きなパラボラで仁摩局を受けていますが、G,Eとも送受信が隣接チャンネルです。
S様によりますと、受信パラボラは低い位置にあるとのことで、うまく送信波をかわしているようです。
(特に、画面に障害は発生していないとのことです。さすが、プロの仕事ですね。)
続いてNKT・BSS組です。送信アンテナは2波共用の6L1段4面、受信は、NKTは1.8mグリッドパラボラ、BSSは
8素子八木です。どちらも浜田局受けです。また、鉄塔に受信アンテナがあります。
なお、両中継局が、なぜ離れて建っているのかは未確認です。(大きな理由はなさそうですが・・・。)
江津中継局では2007年12月から地上デジタル放送が開始されるそうです。
S様からは、アナログ中継局のほか、デジタル中継局は建設途中と完成後の画像の提供を受けています。
順番に紹介します。
左側に見えるのが、NKT&BSS中継局と地デジ中継局(建設中)、右隅がTSK&NHK中継局です。 2007年8月撮影
NKT&BSS中継局、地デジ中継局の遠景です。 2007年10月撮影
TSK&NHK中継局
撮影日が前後しますが、TSK&NHK中継局から紹介します。
離れた位置からの遠景です。左が中継局。 |
鉄塔です。 |
送信アンテナです。 |
こちらは、鉄塔のTSK受信アンテナです。 |
リングアンテナの目的は未確認です。(仁摩局受け予備でしょうか?。)
局舎です、壁面にはTSKのロゴがあります。 |
看板です。TSKが先に開局したことが確認できます。 |
表札です。TSKは旧社名です。珍しいので大きくしました。
こちらは、少し離れたところにあるNHKの受信アンテナです。
ここからは2007年8月の撮影です。
NKT&BSS中継局
鉄塔を見上げてみました。鉄塔は、三角柱です。 |
局舎です。 壁面には、こちらも先に開局したNKTのロゴのみです。 |
八木はBSSの受信アンテナです。 |
パラボラはNKTの受信アンテナです。 |
NKTとBSSの受信局は、アンテナが西に向いたVHFとUHFですので、浜田局と分かります。
デジタル中継局建設風景 2007年8月撮影
遠景です。 デジタル中継局の隣は、NKT&BSS中継局です。 |
全景です。 |
デジタル鉄塔です。
ここからは、2007年10月撮影のデジタル中継局完成後の画像です。
親局受信に東向きのオフセットパラボラアンテナが2基取り付けられています。仁摩局受信と推測します。
なお、放送局別なのか、ダイバシティ受信なのかは未確認です。
西向きプレートパラボラは浜田局へのTTL送信用と思われます。
壁面のロゴです。NHK・民放3社共用中継局です。
S様より2014年11月撮影の画像が届きました。ご覧ください。
ふもとから見た遠景です。
こちらは、中腹からでしょうか。
上記画像の右側を拡大しました。 |
2007年撮影の同じ場所を再掲載です。 |
山頂展望台から見たデジタル中継局側の風景です。
デジタル中継局の拡大です。すぐ隣にあったNKT・BSSアナログ中継局が無くなっています。
送信アンテナです。 |
GPSです。 |
局舎壁面のロゴです。 |
表札です。 |
続いて旧アナログ中継局です。
鉄塔です。 |
送信アンテナは取り外されています。 |
TSKの受信アンテナは残っています。 |
少し離れた場所のNHK受信パラボラも残っています。
旧TSK・NHK中継局がある場所は、車が入れないとのことです。
撤去に掛かる費用の面で、放置状態なのかもしれません。
2枚の表札とTSKロゴも撤去済みです。 |
表札跡の拡大です。剥ぎ取ってあります。 |
看板も撤去済みです。 |
こちらは、デジタル中継局横のNKT・BSSアナログ中継局跡です。更地になっています。
ここは車が入れるので、早期にアナログ中継局が撤去されたようです。
以下は、山頂部に点在する業務用無線基地です。所属は省略します。
山頂展望台から見た海岸線方向の風景です。
合成画像です。
「江の川」 河口部です。
風力発電の風車が並んでいます。
こちらは南側の江津市桜江町、邑智郡邑南町方向です。
中央・奥に見える高い山は「邑智FM中継局」がある萩原山です。(出力100Wとロケーショーンの良さで、
東は出雲市、西は広島県北広島町付近まで電波が届いているそうです。)
拡大しました。
なお、「島の星山」 山頂付近は樹木が伸びて、南側・西側・南東側の風景が見えにくくなっているそうです。
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | BSS | TSK | NKT | ||
チャンネル | 46ch | 48ch | 44ch | 42ch | 40ch | ||
出力 | 各局とも | 30W |
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | BSS | TSK | NKT | ||
チャンネル | 56ch | 50ch | 32ch | 29ch | 28ch | ||
リモコン | 3 | 2 | 6 | 8 | 1 | ||
出力 | 各局とも | 30W |
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