送 信 塔 見て歩き
島根県 ・ 固定局
F様提供の画像で紹介します。


三瓶山固定局  2017年7月撮影

三瓶山は、島根県のほぼ中央にある大山火山帯に属する山です。大山隠岐国立公園の一部となっています。
なお、三瓶山は1つの山ではなく、直径約5kmのカルデラの中に主峰の男三瓶山をはじめ、女三瓶山、子三瓶山、
孫三瓶山、太平山、日陰山があり、これらをまとめて呼ぶ総称らしいです。

この中で各社の固定局は、女三瓶山に設置されています。また、他にも業務系の無線局が設置されています。

当地に固定局を設置しているのは、NHK、BSS、TSK、FM山陰の4社です。NKTは固定局を設置していません。
また、BSSとTSKは、アナログ時代には当固定局経由で浜田・石見方面へ番組伝送をしていましたが、
デジタル時代になってからは、当地を経由せず、中継局の放送波による多段中継に切り替えたようです。
(NKTはアナログ時代からこの方式です。)

現在、三瓶山を経由して番組伝送が行われているのは、NHKテレビ2波、NHK−FM、FM山陰となっています。
BSSとTSKは、現在この固定局を何かに使っているのかは未確認です。(TSK固定局には、FM山陰が同居)

それでは、現在の様子を画像で紹介します。(アナログ時代の説明もあります。)


NHK固定局

まずは、アナログ時代の説明です。

番組伝送は、固定局から約70m離れた地点で、2波個別の8素子八木2列にて枕木山からの放送波を受けて、
浜田(4mプレートパラボラ)、来島(きじま・4mプレートパラボラ)、邑智(おおち・2.4mプレートパラボラ)、
石見大和(2.4mグリッドパラボラ)、石見と川本(共用3mグリッドパラボラ)へ伝送していました。

送り側の電波はマイクロ波ではなく、総合テレビが60ch、教育テレビが62chの放送波が使われていました。
また、石見と川本は、同一方向のため、パラボラは共用だったようです。←この部分は最終確認が取れていません。

また、FM放送は、枕木山からの放送波を受けて浜田中継局へマイクロ波伝送しています。

説明文の( )内は三瓶山の送り側パラボラです。また、FMの送受信アンテナの種類は未確認です。以下同じ。


アナログ設備は撤去済みです。 


BSS固定局

まずは、アナログ時代の説明です。

番組伝送は、固定局から約150m離れた地点で大型の90CRにて枕木山からの放送波を受けて、
浜田(3mプレートパラボラ)、石見(2.4mプレートパラボラ)へマイクロ波伝送をしていました。

NHKとBSSの受信ポイントは同じ場所のようです。
固定局から少し離れた場所でないと、枕木山は見通せない or 強く電波が受信できないようです。


2017年7月

2004年9月

こちにもアナログ設備は撤去済みです。  アナログ時代との比較をどうぞ。


TSK・FM山陰 固定局

まずは、アナログ時代の説明です。

番組伝送は、固定局の場所で4mグリッドパラボラにて澄水山放送波を受けて、浜田(3mプレートパラボラ)へ
マイクロ波伝送をしていました。(固定局の場所で澄水山が見通せるようです。)
なお、TSKは当固定局から石見中継局へは伝送していませんでした。(石見中継局では、松江基幹局を直接受けていました。)
状況から見て、石見中継局からは枕木山は見えず、澄水山は見えたようです。

また、FM山陰は澄水山からの放送波を受けて浜田中継局へマイクロ波伝送しています。

隣接地に2基の鉄塔があるようです。こちらもアナログ設備は撤去済みです。微妙に角度を変えて2枚。 


三瓶山には観光リフトがあり、春から秋にかけて運行されているようです。このリフトを利用すると、中腹までは簡単に行けるようです。
そこから、固定局までの道のりは未確認です。

当方にとっては以前から気になる固定局です。F様、画像提供をありがとうございました。


Copyright ©2017 mitearuki.  All rights reserved.