送 信 塔 見て歩き
広島県 ・ 中継局
広島県のT様提供画像です。
(2008年のものは当方撮影)


アナログテレビ放送が終了して、もうすぐ1年、各地で設備の解体が進んでいます。
いつも画像を提供してくださるT様より、尾道中継局の最新画像が届きました。通常は、これまでのページ下部に
最新画像を掲載していますが、当中継局は変化が大きいため、新たなページを作成し、現在と2008年の様子を
見比べてみます。


尾道テレビ・FM中継局  2012年6月撮影

広島県・尾道地域のアナログ準基幹局は、瀬戸内海に浮かぶ向島の高見山山頂にあります。島といっても
橋でつながっていますので、簡単に行くことができます。

デジタルテレビ放送の送信は、NHK中継局に集約されましたので、アナログテレビ放送の終了にともない、
設備の解体・撤去が進んでいるようです。


JR尾道駅前から見た高見山(中央)です。

 


拡大しました。

 


かなり近い位置から撮影。 ん、一番左隅は何だ?。
 



2012年6月撮影   左・旧HTVアナログ鉄塔  右2本・NHK鉄塔です。

2008年5月撮影

以後、同じ地点からの撮影は、左が2012年、右が2008年です。また、2012年撮影のものはすべて提供画像です。

偶然にも、画像の多くが同じ場所から撮影されています。


尾道デジタルテレビ中継局(NHK・RCC・HTV・HOME・TSS)
NHK−FM、広島エフエム放送 尾道中継局  FMおのみち送信所

高見山の山頂部にNHK中継局があります。アナログ時代は地域の基幹局の役割を果たしていたため、局舎や鉄塔は
大規模です。ただ、デジタル放送では、その役割を福山市の彦山に譲りましたので、鉄塔は大きいままですが、
規模は小さなものになりました。民放デジタル中継局も併設になりました。広島FMとFMおのみち も、ここへ移転したようです。


NHK鉄塔の全景です。元アナログ教育テレビ鉄塔に変化があります。

2008年の様子です。

 


展望台から見た全景です。

2008年の様子です。

 


拡大しました。 FMアンテナのようです。

2008年の様子です。これは、教育テレビのアンテナです。
新規のFMアンテナが「広島FM」のものだとしたら、元アナログ総合テレビのアンテナはNHK−FM単独で継続使用なんでしょうか?。

 


中間部にも八木アンテナが付きました。

2008年の様子です。

アンテナが重なり分かりにくいですが、鉄塔右側の3方向に向いている八木アンテナはRCC鉄塔から移動してきた
「FMおのみち」のアンテナです。ネット上の情報では2010年秋には移動済みのようです。
RCC鉄塔にあった時は2面でしたが、因島市が尾道市に編入されたためか、南側に1面増えて3面になったようです。
また、両方向に向くVHF帯の5素子八木は、広島FMのものと思われます。

 


2つのパラボラは無くなっています。(2枚合成)
残っているパラボラはアナログ時代からあります。

2008年の様子です。
無くなったパラボラは、アナログSTL・TTLだったようです。

デジタルアンテナには、変化は無いようです。


2012年

2008年

以下の8枚は現在の様子です。

 

  

 


表札には変化はありません。

アナログ時代の看板のままです。

NHKの表札には、放送局名が無いことに今、気づきました。この規模の中継局で、こんな形式はありましたっけ?。
看板は、広島放送局になっていますね。(再確認したところラジオの尾道中継局も同じ形式でした。)

局名と自治体名が合っていないため、わざと外したのでしょうか?

 

  
局舎から機器を搬出しているようです。         中継局前の三角点です。

 


旧 HTV & TSS & HOME 尾道中継局

民放3社の中継局は、高見山山頂から少し下がった、道路沿いから藪へ入ったところにありました。
こちらも大きく様子が変わっています。

鉄塔の全景です。赤白に塗られていたものが、銀色になっています。

 

 

局名や看板が撤去され、局舎も窓が無くなっています。 また、パラボラが空に向いています。電力系も新規のようです。

 


元HTV局舎の裏側です。

左はTSS局舎です。
裏側にあったTSS局舎は撤去されています。 この2枚は、撮影位置が異なります。
というか、2008年にはTSS局舎の位置からの撮影は無理です。

 

HTV鉄塔は、「モバキャス」の送信鉄塔に生まれ変わったようです。

 

アナログUHFアンテナは、当然撤去済みです。

 


モバキャスのアンテナと思われます。3面のようです。

中国総合通信局のHPによりますと、放送局の名称は「Jモバ尾道MMH」、周波数・出力「214.714286MHz 2.5KW」で、
本年4月17日に予備免許が出ています。放送エリアは福山・尾道地域のほか、対岸の新居浜なども含まれています。
7月に本放送開始予定らしいです。

 


こちらは、番組受けのパラボラでしょう。
ん、まつ毛みたいなものは、何でしょうか?。鳥よけ??。

モニターアンテナでしょうか。
 

 


RCC中国放送 & 広島FM 尾道中継局

RCC中継局は、その役目を終え鉄塔上部が解体撤去され、現在は足元の部分のみが残っています。
説明するより、画像をどうぞ。画像の大きさを合わせるため、2008年のものは、あえて縦に長くしてあります。

  

以前の様子を知っている者にとっては、大いに違和感があります。

  

 

  
携帯電話のアンテナが残っているようです。

 


下の駐車場から見た様子です。
 


旧ホームテレビ中継局も、まだそのままの状態です。


 


最後に風景画像をどうぞ。  合成画像です。

 

 

中継局データ

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM   84.8MHz  250W
広島FM     77.1MHz  500W

FMおのみち  79.4MHz   20W


デジタル NHK総合 NHK教育 RCC HTV HOME TSS
チャンネル 42ch 44ch 16ch 17ch 29ch 28ch
リモコン
出力 各局とも 50W

通常、デジタルの出力はアナログUHFの 1/10 ですが、ここでは、 1/20 になっています。
準基幹局から、通常の中継局へ格下げになりました。


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