送 信 塔 見て歩き
広島県 ・ 中継局
F様提供の画像で紹介します。


芸北八幡テレビ中継局  2023年4月撮影?

芸北八幡中継局は、山県郡北広島町の掛頭山(かけずやま、標高・1126m)の山頂部に設置されています。
芸北国際スキー場がある山で、「おーひらエクスプレス」と云う高速リフトがあるようですが、営業を休止しているようです。
国土地理院の地図を見ると山頂へは、西側から林道があります。

当中継局は、北広島町内西側の広い範囲をサービスエリアにしています。

この度、F様より画像の提供を受けました。ありがとうございます。

最初は、かつてのアナログ中継局の説明です。
開局は、NHKが1971年10月、RCCが1980年1月、HTVが1990年6月です。開局時期がバラバラですが、3社共用の中継局です。
なお、当中継局ではHOMEとTSSば開局していません。

送信アンテナは、4L1段2面です。NHK2波とRCCが共用、HTVが単独(NHK組が上段)です。HTVが単独なのは、チャンネルが
離れているからと思われます。
受信はNHKは約700m離れた地点で2波共用4mプレートパラボラにて大朝中継局受け、RCCとHTVは送信点で、個別の12素子八木
2列にて広島基幹局受けです。(当中継局は広島県の北西端に位置しますが、標高が約1100mあるため基幹局の受信が可能なのだと
思われます。)

2009年7月末にデジタル化されました。なお、デジタルでもHOMEとTSSは開局していません。

それでは、現在の様子を紹介します。



全景です。

デジタル中継局は、局舎は新築、鉄塔はアナログからの継続と思われます。(未確認です。)
また、NHKが固定局を併設しているほか、民放2社も受信アンテナ鉄塔を2基設置しており、にぎやかです。

 


送信アンテナは、全社共用4L1段2面です。

 

局舎と表札です。

 


こちらは、NHK固定局のパラボラ鉄塔です。

NHKの番組伝送は、上段の2mプレートパラボラにて佐東固定局からのTTL受けです。(アナログ時代とは大きくルートが異なります。)


パラボラを拡大しました。 角度を変えて2枚。
パラボラは、上段が佐東固定局受け、下段の2mプレートパラボラにて芸北板村中継局へTTL伝送しています。

なお、芸北板村中継局のRCCとHTVは、現地で広島基幹局を放送波受けです。

 

地上に建つ2基のフラットパラボラです。

民放2社は、共用フラットアンテナ2列にて広島基幹局を放送波受けです。
(フラットアンテナを並べて受信する光景を初めて見たような気がします。このアンテナを使う特別な理由でもあるのでしょうか。)
 


モニターアンテナです。

鉄塔のデジタル銘板です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 RCC HTV
チャンネル 43ch 45ch 39ch 55ch
出力 各局とも

10W


デジタル NHK総合 NHK教育 RCC HTV
チャンネル 28ch 33ch 16ch 17ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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