送 信 塔 見て歩き
岡山県 ・ 中継局
N様提供の画像で紹介します。


津山南テレビ中継局 跡  2018年9月撮影

津山南中継局は、津山市井口の神南備山(かんなびさん)に設置されていたテレビ中継局です。
付近には展望台もあり、車でも来ることのできる場所のようです。(この場所は山頂ではありません。)

当中継局は、当初よりデジタル置局リストに掲載されておらず、アナログテレビ終了と同時に廃局になりました。

今回、N様が現地を訪問すると、2グループに分かれて設置されていた中継局の片方が、送信アンテナこそ
取り外されていましたが、全体が残っていたとのことです。


最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。

当中継局の開局は、NHKが1976年2月、RSKが1976年8月、OHKが1979年3月と岡山に本拠を置く社は、
早めの開局です。また、この先発3社は設備を共有しています。

一方、高松に本拠を置くRNCとKSBは、1979年4月の岡高地区相互乗り入れから5年後の1984年12月に
開局しています。
岡高地区 最後発のTSCは基幹局開局と同時の1985年10月の開局です。この3社で設備を共用しています。

最初に書いた残っている方と云うのは、先発局の中継局です。
後発中継局は更地になっており、コンクリードで埋めた跡が、その名残を留めているだけです。

それでは、現在の様子を画像で紹介します。



ふもとから見た神南備山です。テレビ中継局は、画像左寄りです。(旧中継局鉄塔が写っています)

 


別角度からの拡大画像です。

 


全景です。 中継局は、公園(?)の一角にありました。 右隅は展望台です。
もう一つの中継局は、展望台寄りの樹木の間隔が開いている辺りにあったようです。

 


拡大しました。

送信アンテナ跡です。

送信アンテナの形式は6L1段2面、上段にNHK2波共用、下段に民放共用が取り付けられていました。

 


局舎です。

別角度から。

  


小さな局舎には 表札があります。 他サイトの画像によれば、大きな局舎の方にも表札があったようです。

 


受信アンテナ群です。受信はNHKが個別の8素子八木2列、RSKが8素子八木、
OHKが90CR、全局津山中継局受けでした。 全部残っているようです。

別角度から。

 


モニターアンテナも残っています。


 


中継局跡です。コンクリートで埋められています。

ここで、RNC・KSB・TSC共用中継局のアナログ終盤の様子を書いておきます。

送信アンテナは3社共用6L1段2面、受信は送信鉄塔に設置の3社共用1.8mグリッドパラボラです。全局、津山中継局受けです。

なお、理由が分かりませんが、後発3社は津山中継局よりも先に当中継局が開局していますので、(3社の津山中継局の開局は
1986年3月です。)
それ以前のしばらくの間、他局を受けていたものと思われます。(金甲山受け?)←情報がなく未確認です。

ネット上を検索すると、神南備山展望台を紹介するHPに、後発中継局の姿が2012年5月までは確認できます。

 

中継局データ

テレビ NHK総合 NHK教育 RSK OHK RNC KSB TSC
チャンネル 49ch 51ch 47ch 54ch 31ch 33ch 29ch
出力 各局とも 3W

当中継局では、OHKがアナアナ変更の対象でした。変更前のチャンネルは45chでした。

当中継局は、デジタル化されず、アナログテレビ放送終了とともに2011年7月24日をもって廃局になりました。


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