送 信 塔 見て歩き
岡山県 ・ 中継局
N様提供の画像で紹介します。


和気テレビ・FM中継局  2019年8月撮影

和気(わけ)中継局は、和気郡和気町の中心部にある和気富士(標高 173m)と呼ばれる山に設置されています。(この和気富士を起点として
北側の神ノ上山へ連なる山々を総称して和気アルプスとも呼ばれています。また、かつて北曽根城があったことから城山とも呼ばれているようです。)

和気アルプスは、松茸山としても有名で、毎年秋分の日の翌日から11月15日は入山禁止とのことですので、注意が必要です。(個人所有の山のようです。)


ここで、かつてのアナログ中継局の説明です。

当中継局の開局は、NHKが1967年11月、RSKが1968年10月、OHKが1977年4月で、岡山に本拠を置く社は、早い開局です。
一方、高松に本拠を置くRNCとKSB、それに岡高地区最後発のTSCの3社は、相互乗り入れ後の1991年7月に開局しています。

当中継局は、NHKは単独、RSKとOHKが共用、後発3社が共用の3グループに分かれています。また、鉄塔は、NHKは単独、民放5社は共用です。

送信アンテナは、VHFのNHK2波とRSKは、それぞれST1段、UHFの4社は共用4L1段4面です。
受信アンテナは、NHK−Gは8子八木、NHK−Eは8素子八木2列、RSKは大型60CR、OHKとKSBは共用4mグリッドパラボラ、RNCは12素子八木、
TSCは4mグリッドパラボラです。(TSCのパラボラはOHK・KSBと共用か、単独か、はっきりしません。) 全社送信点にて金甲山受けです。

2009年2月にデジタル化されました。

FM中継局の設置はNHKのみです。1970年3月に開局しています。局舎・鉄塔はテレビと共用です。
送信アンテナは、ST1段。受信は、5素子八木にて金甲山受けです。(FM岡山は開局していません。)

それでは、現在の様子を画像で紹介します。

 
和気富士の全景を角度を変えて2枚。 南側から見ると山容が富士山と似ています。 北側には山並みが続いています。

 


山頂部を拡大しました。


当中継局では、デジタルは全社共用で新築されました。 FMは旧アナログ中継局を継続利用です。 まずデジタル中継局を紹介します。

 
全景を角度を変えて2枚。

 

   
送信アンテナの拡大です。

形式は、4L1段4面です。

鉄塔の拡大を角度を変えて2枚。

 


局舎です。
 
表札です。

 


RSK・TSC共用のオフセットパラボラです。
 
同 キャンセリングパラボラです。(3mグリッド)

なぜ、この2社が放送波受けで、しかもキャンセリングアンテナが必要なのか、謎です。

 


こちらは、NHK2波・RNC・KSBの 3社共用 鞍懸山固定局(TTL)受け1.2mプレートパラボラです。

 


モニターアンテナです。
 
鉄塔の銘板です。

 


続いてFM中継局です。(アナログ時代はテレビ中継局と共用でした。)

 
全景を角度を変えて2枚。

 

 
鉄塔を角度を変えて2枚。

 

 
FM送信アンテナを角度を変えて2枚。

 

   
表札はFMのものに掛け替えられたようです。
このパターンは、珍しいです。(通常はテレビのまま放置です。)
局舎を角度を変えて2枚。

 


金甲山受信アンテナです。
 
モニターアンテナです。

 


アナログ中継局の跡地です。

 
民放中継局の跡地を角度を変えて2枚。 ここに局舎2棟と鉄塔1基があったと思われます。

 



民放表示の杭があります。
 
登山口にある道しるべです。

当中継局では、アナログ時代もデジタルも、受信アンテナは送信鉄塔に設置されていますので、この杭が何を示すのか未確認です。

 

中継局データ

テレビ NHK総合 NHK教育 RSK OHK RNC KSB TSC
チャンネル 1ch 7ch 12ch 43ch 47ch 49ch 51ch
出力 3W 3W 3W 10W 10W 10W 10W

当中継局では、OHKのみアナアナ変更の対象だったようです。旧チャンネルは45chです。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM  82.0MHz  1W

FM岡山は中継局を設置していません。


デジタル NHK総合 NHK教育 RSK OHK RNC KSB TSC
チャンネル 32ch 13ch 19ch 16ch 15ch 17ch 14ch
リモコン
出力 各局とも 1W

©2019 送信塔見て歩きWeb