送 信 塔 見て歩き
岡山県 ・ 中継局
広島県のT様提供の画像で紹介します。


哲西テレビ・FM中継局    2013年6月撮影

哲西中継局は新見市哲西町の雨請山(あまごいやま)にあります。2010年12月にデジタル化されました。アナログではNHKとRSKのみの中継局でした。
デジタルでは、TSCを除き他の民放各社も開局しています。 撮影時点で、まだアナログ中継局が残っています。


JR矢神駅から見た遠景と拡大です。

 

こちらは、ふもとからの遠景と拡大です。

 


アナログ中継局とデジタル中継局は同じ場所にあります。まずはアナログ設備からから紹介します。


全景です。局舎は、左からRSKアナログ、デジタル、NHKアナログです。

 


NHKアナログテレビ・FM中継局です。

鉄塔です。

 

送信アンテナです。

NHKのテレビはVHF波送信でアンテナはチャンネルごとに3素子八木1段3面(垂直)。FMの送信アンテナも3素子八木1段3面(水平)です。

テレビもFMも約300m離れた場所で金甲山を受信しています。テレビはチャンネルごとに8素子八木2列、FMは5素子八木です。
下方にアンテナ画像があります。

 


局舎と表札です。

 


鉄塔基部です。 合成

 


モニターアンテナと銘板です。

 

続いてNHKの受信設備です。


機器と表札です。

 


アンテナは4本見えます。

 


別角度から。

これはFMアンテナでしょうか。

 


続いてRSKアナログテレビ中継局です。


全景です。

局舎です。

表札です。

 

送信アンテナを2枚。RSKはUHF送信で、アンテナは6L1段3面。受信は約200m離れた場所で、12素子八木で金甲山受けです。

 


給電部です。

モニターアンテナは樹木に埋もれています。

RSKの受信アンテナは、未確認です。


ここからは、各社共用デジタル中継局です。

鉄塔を3枚。

 

送信アンテナを3枚。

 

局舎を2枚。

 


デジタル中継局は、NHKアナログ中継局の隣にあります。

 


表札です。

当中継局はRSKが幹事社のようです。

 


受信パラボラです。

各社共用のTTLでしょうか。(未確認です。)

 


鉄塔基部です。

銘板です。

 


モニターアンテナです。

GPSです。

続いて、業務用無線鉄塔です。

 

 


雨請山にはパラグライダーのフライト場があるようです。


風景画像をどうぞ。


 


 


ところで、岡山県新見市哲西町と広島県庄原市東城町は、今も昔も県(国)境の町です。
国道182号線に並行する旧街道沿いの二本松峠には、かつての備中国と備後国を分ける藩境番所跡が復元されています。
今回、この画像の提供も受けましたので合わせて紹介します。

両国を分ける門(?)。「御境杭木(おさかいこうぼく)」と云う名前の門柱だそうです。 西から備中側を撮影のものと、東から備後側を撮影のものです。

 


国境には、国境を示す石碑があります。

情報では、この石碑は江戸時代からのもので、
「従是東備中國 哲多郡大竹村」と
「従是西備後國 奴可郡福代村」が刻まれているとのことです。

 

各種案内板です。

 

また、門の岡山県側には「牧水二本松公園」が整備され、歌人・若山牧水が、まだ学生であった明治40年(1907年)に、郷里の宮崎へ帰省途中、
ここ二本松峠の茶屋「熊谷屋(くまたにや)」で詠んだ歌が刻まれた歌碑や熊谷屋を模した建物もあります。

 


歌碑には「幾山河こえさりゆかばさびしさのはてなむ国ぞけふも旅ゆく」と刻まれています。

 

復元(?)された熊谷屋と案内板です。

 

ところで、現在の県境はどうなっているのでしょうか。国道182号線です。

 

 


この地域では、行政の光ファイバー網を利用したテレビの難視聴対策としてのケーブルテレビがあるようです。

 

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 RSK
チャンネル 1ch 4ch 42ch
出力 10W 10W 30W

アナログでは、OHK、TSC、RNC、KSBは、中継局を設置していません。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

 

NHK−FM  84.1MHz  1W

FM岡山は、中継局を設置していません。


デジタル NHK総合 NHK教育 RSK OHK RNC KSB
チャンネル 32ch 34ch 31ch 27ch 29ch 30ch
リモコン
出力 各局とも 3W

デジタルでTSCは、開局していません。


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