送 信 塔 見て歩き
和歌山県 ・ 中継局
N様提供の画像で紹介します。
高野富貴テレビ中継局 2021年4月撮影
高野富貴(こうやふき)中継局は、奈良県境にも近い伊都郡高野町西富貴の防城峯山麓に置局されています。
最初にかつてのアナログ中継局の説明です。当中継局は、NHKとWTVのみの設置です。
開局はNHKが1974年8月、WTVが1984年7月です。2社共用の中継局です。
送信アンテナは3波共用90CR1段3面、受信は、NHK−GとWTVは約1.5km離れた防城峯山頂付近で、個別の2.4mグリッドパラボラにて
九度山中継局受け、NHK−Eは送信点で1.8mグリッドパラボラにて大和大塔中継局受けです。
ネット上を探索したところ、登山・ハイキング系ブログに「防城峯山頂付近の2基並んだグリッドパラボラ」の画像が確認できました。
ところで、NHKでは2002年2月に機器を更新した際にEの親局を変更しているようです。混信でもあったのでしょうか。(詳細は未確認です。)
2010年6月にデジタル化されました。デジタルでもNHKとWTVのみの開局です。大阪広域民放については、以下の通りです。
当中継局はNHKとWTVのみ開局のため、デジタルでは富貴地区共同受信組合を作り、ギャップフィラー方式で大阪広域民放4局の電波を送信しています。
施設は全部で5か所あるようです。中継局近くの1か所を合わせて紹介します。(この地区でのアナログ時代の大阪広域民放受信方法は未確認です。)
それでは、まずは通常の中継局から紹介します。
遠景です。稜線に鉄塔が見えます。
続いてギャップフィラー施設です。
上方にテレビ送信鉄塔が見えます。 |
下方のギャップフィラーの全景です。 |
パッと見、普通のミニサテ局と変わりません。 説明がなければ、ギャップフィラーとは気付きませんね。
中継局と同じ、2010年6月に運用を始めているようです。
送信アンテナの拡大です。
デジタルでの受信場所については、中継局・ギャップフィラーとも未確認です。(資料を総合すると、NHKは、かなり離れた場所で
九度山固定局をTTL受けしているようです。)
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | WTV | ||||
チャンネル | 52ch | 50ch | 54ch | ||||
出力 | 各局とも | 0.5W |
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | WTV | ||||
チャンネル | 23ch | 13ch | 20ch | ||||
リモコン | 1 | 2 | 5 | ||||
出力 | 各局とも | 0.05W |
参考
ギャップフィラー中継局のチャンネルは、MBS 16ch、ABC 15ch、KTV 17ch、YTV
14ch 、出力10mW(0.01W)。(5か所とも同じ仕様らしいです。)
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