送 信 塔 見て歩き
和歌山県 ・ 中継局

N様提供の画像で紹介します。


上富田生馬テレビ中継局  2021年7月撮影

上富田生馬(かみとんだいくま)中継局は、西牟婁郡上富田町生馬に設置されています。町立生馬小学校から生馬川を挟んだ南西側高台です。
祇園神社跡地付近と思われます。

最初にかつてのアナログ中継局の説明です。

1980年1月に全社同時に開局しています。パンザマストにミニボックスと云う全社共用のミニサテ局です。

送信アンテナは、全社共用5素子リングアンテナ2段1面(垂直偏波)です。
受信は、約500m離れた地点で全社共用16素子リングアンテナ2列にて田辺中継局受けです。

2010年3月にデジタル化されました。

それでは、現在の様子を紹介します。



遠景です。 位置が分かりにくいですが、下方画像を参照ください。

 


拡大しました。 鉄塔が見えます。

 


さらに拡大しました。 送信アンテナです。 上下で素子の大きさが異なります。 下方で説明します。

 

鉄塔と送信アンテナの拡大です。 アンテナは角度を変えて2枚。

デジタル中継局は、アナログの隣接地に同じ形式(ミニサテ局)で新築されたようです。 

送信アンテナは、5素子リングアンテナ2段1面(垂直偏波)が2セット取り付けられています。下段がMBS・KTV共用、上段がそれ以外の5波です。

(2グループに分かれているのは、当中継局のチャンネルがMBSとKTVが離れているからと思われます。なお、一部、未確認の部分があります。)

 

機器を角度を変えて2枚。 それとGPSの拡大です。

 


太いケーブルがあります。

送信点には、受信アンテナが見当たりません。
別の場所で受信しているようです。


NHKの杭です。

調べたところ、約300mほど離れた山の上方(標高110m地点)で受信していることが分かりました。

受信アンテナは、16素子リングアンテナ2列2段が2セット設置されています。上段がNHK−G・MBS・KTV・WTV共用、
下段がNHK−E・ABC・YTV共用です。

親局は、全局、槇山(田辺北)中継局放送波受けです。(2グループに分かれているのは親局の送信チャンネルの関係と思われます。)

グーグルの航空画像で見ると、2列のリングアンテナらしいものが確認できます。

アナログの受信点も離れた位置にありましたが、デジタルとは別の場所(親局も異なります。)で、現在は太陽光発電所に
なっている場所の北側隅と思われます。



ここが登り口です。

鳥居が見えてきました。 ここは神社の跡地らしいです。

 


階段から少し入った所に中継局があります。 受信ポイントへのルートは未確認です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 MBS ABC KTV YTV WTV
チャンネル 50ch 52ch 54ch 58ch 60ch 62ch 56ch
出力 各局とも 0.1W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 MBS ABC KTV YTV WTV
チャンネル 23ch 13ch 47ch 15ch 48ch 14ch 24ch
リモコン 10
出力 各局とも 0.01W

KTVのチャンネルについては、資料によって17chと48chの2つの掲載がありますが、総務省の免許情報を確認したところ、
48chと確認できました。 なぜ2つの掲載があるのかや、チャンネルリパックがあったかは不明です。


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