送 信 塔 見て歩き
和歌山県 護摩壇山・龍神岳
kz様提供の画像で紹介します。
護摩壇山(ごまだんざん、ごまだんやま)は、和歌山県田辺市(旧 日高郡龍神村)と奈良県吉野郡十津川村との県境にある山です。
また、龍神岳は、その東方約700mに位置する和歌山県の最高峰とのことです。
(この山が和歌山県の最高峰と分かったのは2000年で、それまでは名前が無く2009年3月に公募で名付けられました。)
山頂付近には、行政、放送関係の固定局が設置されています。
ふもとには国道371号(高野龍神スカイライン)が通っており、登山口には「道の駅」 田辺市龍神ごまさんスカイタワー があります。
このページでは、NHKとABCの固定局を紹介します。 画像は、2016年7月の撮影です。
NHK固定局
NHK中継所は、護摩壇山の山頂付近にあります。
道の駅から見えた NHK固定局 |
ABC受信所付近からの撮影です。 |
当固定局は、1979年12月に設置され、アナログ時代には、総合テレビは和歌山固定局を3mプレートパラボラにてマイクロ受け、
教育テレビは1991年3月から、8素子八木にて生駒山放送波受けし、両方を合わせて、大雲取固定局へ3mプレートパラボラ、
槇山中継局へ4mプレートパラボラにて、それぞれマイクロ波にて送信していました。
しかし、デジタルテレビでは伝送ルートが異なり、放送番組は当固定局を経由していないと思われます。
現在は、鉄塔上部にはドーム型のパラボラがありますので、FPU基地局として使われていると思われます。
また、
パラボラが生駒山・和歌山・串本・大雲取山へ向いているようなので、当固定局は和歌山県南部からの素材伝送の中継基地になっていると思われます。
(NHKロゴのパラボラが和歌山向きと思われます。また、先端部にある小型のパラボラのうち1基が槇山向きかもしれません。もう1基は、和歌山向きと思われます。)
また、下段のVHF帯5素子八木2列が何なのか気になります。方向は生駒山より、やや東向き?(対向がどこなのかと、使用目的が謎です。)
アナログ時代からの看板があります。 |
杭もあります。 |
看板が一部目隠しされています。アナログ時代の周波数でも書かれているのでしょうか?。
登山道の途中に親切な道しるべがあります。
ABC固定局
朝日放送の護摩壇基地局は、大雲取基地局(NTT西日本那智無線中継所に併設)、生駒基地局とともに2015年10月に設置されました。
当固定局は、送信所と受信所が分かれて設置されています。(何か制限があって、送受信点の両方を見通せる場所に固定局を設置
できなかったようです。)
ふもとに近い側の受信所から紹介します。
登って行くと最初に和歌山県竜神岳無線中継所が見えてきます。その脇にあるのが受信所です。(NHK固定局より手前です。)
全景です。 奥の鉄塔は、和歌山県の行政無線局です。 (下方で紹介します。)
さらに角度を変えて2枚。 |
大雲取山方向です。 |
受信所では、大雲取基地局からの電波を受けています。
裏から見たパラボラです。 |
銘板です。 |
続いて送信所です。 送信所へは、NHK固定局から龍神岳方向へ約5分歩けば到着します。やや下がった位置のようです。
受信所で受けた素材を生駒基地局へ伝送しています。 また、ドーム型のパラボラで和歌山市周辺からのFPU受けに対応しています。
局舎です。 |
銘板です。 |
和歌山県龍神岳無線中継所
全景です。 左隅に見えるのが、ABC受信所です。
道の駅からも見えます。 |
パラボラ部の拡大です。 |
局舎は斜面にあります。 |
行政無線局の銘板です。 |
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